皮膚に指を置く程度の接触でも「痛い」と感じる方がいます。しかも特定の部位ではなく全身どこを触っても痛く感じてしまう。
接触さえしなければ痛みは感じず、日常生活にも支障はきたしません。
中枢の神経伝達の問題ともいわれますが、原因は定かではありません。
こういった身体的特徴をお持ちの方の腰痛や背部痛治療では、筋肉や腱へのダイレクトなアプローチは難しい。たとえ痛みを押して治療をし、その後良くなるとわかっていてもご本人の不快感を考えて私はパスする場合がほとんどです。
ではどんな治療が有効か。
私の経験では、手技による王道のカイロプラクティックが非常に有効と感じています。
「手技によるカイロ?接触が痛いんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、カイロのアジャスメントの接触は不思議と「大丈夫」という方がほとんど。
全てのアジャスメント前に確認していますが、脊柱全ての範囲でアジャスメントの接触は大丈夫という方がほとんどです。
何か道具を使って衝撃を与えるような治療やドロップテーブルによる治療だと、アジャスメント時の微細な力加減を調整できないため治療後も痛みを強く感じるかもしれません。
ただ、手技によるアジャスメントも、微細な力加減に加えて関節角の調整や手のひらのどこで患者さんの体に接触するかなど非常に神経を使います。
軟部組織にアプローチせず、実質アジャスメントの治療のみですが、治療後は皆さんスッキリされてます。
刺激に対して敏感な分、関節のテンションの変化にも敏感なのかもしれませんね。
逆に押したり揉んだりといった刺激や痛みに強い人は、治療後の変化を体感しにくいと言えるかもしれません。