
【適応症状】
下記の診断名に当てはまらない身体各所の痛みや、病院で異常なしまたは原因不明とされた場合でもご遠慮なくご相談ください。
・坐骨神経痛
・下肢痛(しびれ、感覚異常)
坐骨神経痛治療において、カイロプラクティックなど保存的治療と外科的治療のどちらが効果的か議論が続いています。
データ上は、治療から1年後の治療効果は保存的治療群と手術群でほぼ同等です。
まずは非侵襲的なカイロプラクティックによる治療、その後の経過から最終選択肢で手術という選択が現実的ではないでしょうか。
坐骨神経痛を発症する原因は数多くあります。
最も頻度の高い要因は椎間板ヘルニアによる神経の圧迫。
椎間板の膨隆や損傷は、前かがみの姿勢の継続、慢性的な姿勢の悪さ、怪我や事故などが原因で起こります。
次に多いのが、腰椎の神経根に起因する坐骨神経痛。
腰椎や仙腸関節の変位によって、腰椎の神経の出口を狭まってしまい坐骨神経が刺激を受けます。
腰椎や仙腸関節の変位は、妊娠、外傷、筋力低下、姿勢異常に起因します。
梨状筋が坐骨神経を圧迫する梨状筋症候群も少なくありません。
注意しなければならない坐骨神経痛のケースもあります。
子宮がんが腰仙神経叢、特にL4-L5神経根を圧迫することで坐骨神経痛が生じるケースがあります。
1992年に卵巣腫瘍と思われる石灰化した筋腫が腰仙神経叢の坐骨神経を圧迫することで坐骨神経痛を引き起こしたケースが報告されています。
症状
坐骨神経痛の痛みは、腰からお尻に始まってすね付近に回り込んだり、足やつま先にまで及ぶこともあります。
・腰、臀部、足の甲の鋭い痛み
座っている状態から立ち上がるときに、腰、臀部、足に痛みが生じる。
痛みは時に焼け付くような感覚や、刺すような痛み、ヒリヒリとした痛み、しびれを伴うこともあります。
・下肢のしびれや筋力低下
椎間板の問題が顕著な場合、長時間の座位で痛みが増すことが多く、ふとした咳やくしゃみでも痛みが悪化することがあります。
当院の治療では、腰椎及び仙腸関節のポジション及び可動域の正常化を促すことで椎間板への負荷の軽減し、神経根の狭窄を正常な状態に戻すことで神経への刺激を取り除きます。
また、坐骨神経の神経線維そのものの粘弾性及び代謝機能の回復、モーション時の腰椎神経根圧迫の改善、臀筋群の拘縮の除去を併せて行い、回復スピードを加速させます。
椎骨を正常な位置に戻し、痛みや炎症を抑えるには、複数回の治療が必要になることもあります。
また、腹筋や腰の筋肉を強化するための安定化運動が必要です。