骨格筋量が少ない高齢女性と多い高齢女性との間の食事の違いを明らかにし、骨格筋量が多いことに関連する食事性タンパク質の最小摂取量を明らかにすることを目的とした研究。
Dietary Protein Requirement Threshold and Micronutrients Profile in Healthy Older Women Based on Relative Skeletal Muscle Mass
骨格筋量の少ない高齢女性は骨格筋量の多い女性と比較して、タンパク質、ヨウ素、多価不飽和脂肪酸(PUFA)、ビタミンE、マンガン、牛乳、魚、ナッツ、種子の1日あたりの摂取量が少なかった。
骨格筋量が多い場合に必要な食事からのタンパク質摂取量の最小値は、1.17 g/kg/dayだった。
1.17g/kg/day以上摂取している女性は、BMIと脂肪量が低く、筋肉の質(が高かった。
この研究では、高齢女性が筋肉量と機能を維持するためには、牛乳、魚、ナッツ類などの多価不飽和脂肪酸(PUFA)やヨウ素、ビタミンE、マンガンなどの微量栄養素を含む多様な食事を通して、1.17g/kg/d以上の食事性タンパク質を摂取する必要があると結論している。