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妊娠中の地中海食介入が活性酸素種レベルと総抗酸化能に及ぼす影響

2025年11月6日 by office-k

妊娠は炎症応答によって誘発される酸化ストレス(OS)に対する高い脆弱性と関連している。
妊娠期間中は着床、増殖、分化、および胎盤細胞浸潤といった胎盤機能において、活性酸素種(ROS)が生成される。妊娠中のOSはミトコンドリアが豊富な胎盤によって主に引き起こされ、妊娠初期から母体バランスを乱すことにつながる。
妊娠中のOSは栄養失調を引き起こし、胎盤血流に影響を及ぼすことで、母体の健康に影響を与えて胎児の発達を妨げ、潜在的に子癇前症や切迫早産などの病態をもたらす可能性がある。
正常な妊娠でさえ軽微なOSが誘発され、脂質過酸化を生じる可能性があることも示されている。
ROSは細胞膜のリン脂質を攻撃し脂肪酸と反応し、LPOを生成して細胞を損傷することで内皮細胞機能不全のような妊娠障害の原因となる。過剰酸化は核酸、タンパク質、脂質、炭水化物などの様々な生体分子に影響を与えて酸化的損傷をもたらす。

生理学の領域では、制御されたOSが補助的な細胞保護的抗酸化経路の転写活性化を誘導する適応的レドックス耐性のメカニズムが示されている。カタラーゼ(CAT)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオントランスフェラーゼ、グルタチオン還元酵素などの抗酸化酵素とグルタチオンなどの分子が細胞内で協調作用し、有害なROSを無害な物質に変換する。しかし、OSが生理的防御能力を超えると高分子損傷や細胞死を誘発する。

妊娠中の母体の栄養状態は、出産転帰と長期的な子の健康に有意に影響を与える。
果物、野菜、全粒穀物、および不飽和脂肪に富み、飽和脂肪が制限された食事は抗酸化防御に寄与する生理活性化合物を提供する。注目すべきは、地中海食(MD)がOSと炎症のバイオマーカーの減少と相関することを示していること。MDのような健康的な食事パターンへの妊娠中の順守はOSレベルを低下させることによって母体の健康を強化し、適切な胎児の発達をサポートする。

リンクの研究は、地中海食介入に焦点を当てた六回のオンラインセッションに従った妊娠女性を、食事ガイダンスを受けていない対照群と比較してOSバイオマーカーを評価したもの。

【結論】
観察データは一貫して妊娠集団におけるMDのOS調節に対する好ましい効果を示した。
この研究は、妊娠中のOS減少と抗酸化能(TAC)の増強におけるMDベースの介入の役割を支持している。抗酸化物質と抗炎症化合物に富む地中海食パターンは、母体と胎児の健康をサポートするための非薬理学的戦略を提供する。
対照的に、地中海食介入計画に従わなかった対照群女性は、抗酸化物質が豊富な食品がより少ない食事を摂取することが多く、比較的に低いTACレベルが観察された。
この不一致は、標的化された食事戦略が妊娠中の酸化バランスに肯定的に影響を与えることができるという仮説を裏付けている。
妊娠中に抗酸化物質が豊富なMD食パターンに従うことが、この敏感な段階でOSを低下させることにで母体の健康をサポートし、健康な胎児の発達を促進する可能性があることを示唆している。

Impact of Mediterranean Dietary Intervention on Reactive Oxygen Species Levels and Total Antioxidant Capacity During Pregnancy

・研究の結果、12週間の地中海食介入を行った妊婦は介入終了時にベースラインと比較してROSレベルが統計的有意に減少し、TACレベルが有意に増加した。さらに、介入群では対照群と比較してROSレベルが有意に低く、TACレベルが有意に高かった。

・栄養バランスの取れた食事は非酵素的抗酸化物質の主要供給源で、果物、野菜、全粒穀物、健康的な脂肪、特に一価不飽和脂肪と多価不飽和脂肪が豊富で飽和脂肪が少ない食事は、体の抗酸化防御メカニズムを支えるために必須の生理活性化合物を提供する。

・多くの研究が、MD順守がOSバイオマーカーの有意な減少と関連していることを実証している 。具体的には、成人におけるF2-イソプロスタンレベルの低下およびTAC増強、脂質過酸化および酸化的DNA損傷の減少と関連している。これらはMDに豊富な生理活性栄養素が、体の自然な抗酸化システムを強化し、遊離基を直接中和するのに役立つためと考えられる。

・MDの血管機能への肯定的な影響とその抗炎症特性が、OSを低下させる能力に寄与している可能性がある。複数の研究は、抗酸化物質リッチな食事が不妊男性の精子の運動性の改善と関連し、良好な妊娠転帰につながる可能性があることを指摘している。また、MDは女性の適切な排卵を支えて生殖補助医療を受けた後の妊娠成功率を高めることもわかっている。特に食事性カロテノイドの摂取は自然流産への遺伝的素因を持つ女性に利益をもたらす可能性がある。最近のエビデンスは、抗酸化物質リッチ食が習慣流産を持つ女性の流産率を低下させる可能性があることを示している。

・対照群では初回と二回目の測定の間でTAC値の差があった。これは、妊娠初期に抗酸化レベルが低く、妊娠が第2および第3三半期に進行するにつれて女性の抗酸化能が増加することを示している。TAC活性は妊娠8週後に上昇し始める。

・妊娠中の超加工食品(UPFs)の摂取はOSレベルを上昇させ、潜在的に妊娠転帰に影響する可能性がある。UPFsの削減または回避とMD介入を強調する栄養指導は体の抗酸化防御を強化するのに役立つ。オリーブ油とナッツは特に注目に値し、遊離基を捕捉して細胞構造を保護するビタミンEやポリフェノールなどの一価不飽和脂肪と抗酸化物質が高レベルで含まれている。また、果物と野菜の毎日の摂取、豆類の定期的な摂取はビタミンCとE、ポリフェノール、カロテノイドを含む天然抗酸化物質の強固な供給を提供する。柑橘類、ブドウ、オリーブ油、玉ねぎ、およびワインの化合物は、フラボノイドのタキシフォリン(ジヒドロケルセチン)として、ROS過剰産生の原因となる酸化酵素阻害に抗酸化効果を示す。

・Zingiber officinale(ショウガ)のジンゲロールとショウガオールは抗酸化、抗炎症、および抗アレルギー活性を有し、特にヒト幹細胞とラット子宮における抗酸化活性が報告されている。乾燥ショウガは、生ショウガと比較して抗酸化活性によりよい結果を有し、レドックス恒常性を回復させる上で内因性抗酸化物質を補完する。

・MDに従う妊婦の血清TACレベルの上昇は、改善された全身の抗酸化防御を反映している可能性があり、母体組織と発達中胎児への酸化的損傷を軽減して、子癇前症、子宮内胎児発育制限、早産を含むいくつかの主要な妊娠合併症において病原性の役割を果たす。

・糖尿病の妊婦 [GDM]は過剰な遊離基を産生し、遊離基に対する捕捉メカニズムは劣化している。血糖値が高いとビタミンCやEなどの抗酸化物質レベルが低下し、オキシダーゼとペルオキシダーゼの代謝物が増加する。OSは異なるシグナル伝達を使用してグルコース調節を妨害し、これがGDMの悪化につながる。エクストラバージンオリーブ油とピスタチオを含む地中海食に従う妊婦が妊娠糖尿病とOSマーカーでより低い発生率を有することがわかった。日々のエクストラバージンオリーブオイルの摂取はGDM妊婦のトリグリセリドレベルを減少させ、胎盤に抗炎症効果を有する。

・・・毎日様々な文献でMD食の有益性が報告されています。ピンときた方にはぜひ取り入れていただきたいと思いますが、エクストラバージンオリーブオイルの摂取に関しては….日々の摂取を推奨する文献が多いですが、個人的には???であまり積極的にお勧めはしないかなという感じ。オイル自体の鮮度次第でだいぶ研究結果が変わるはずなので、一口でエクストラバージンオリーブオイルといってもという印象です。
エクストラバージンオリーブオイル以外のMD構成食品は素晴らしいと思うものばかりなので妊娠中の方はぜひお試しを。

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Filed Under: health, nutrition, Woman's Health Tagged With: 妊娠中栄養学

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