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妊娠中の食事の質が妊娠時体重増加およびアディポカインに及ぼす影響

2022年4月7日 by office-k

学芸大学整体院で勝俣ドクターのパーソナルトレーニングを受けた女性たち

妊娠中は活動量を減らす女性が増加する傾向にある。
人生の一大事に挑む女性としては当然の心情だろうだろう。

しかし、妊娠前の母親の健康状態(肥満・過体重)によっては活動量を維持した方が、出産後の健康状態や妊娠転帰に良い影響があると推測されている。

健康と病気の発生起源(DOHaD)仮説によると、受胎から生後2年目のまでの最初の1000日間は、その後の人生における健康と慢性疾患への感受性を形成する上で特に重要であるとされている。
母親の不健康な食事や運動不足は内分泌プログラミング、器官形成、遺伝子発現のエピジェネティックプログラミングに影響を与え、胎児の構造および代謝機能に永久的に好ましくない変化をもたらすとされている。
さらに、不均衡なライフスタイルは、妊娠糖尿病(GDM)、妊娠高血圧症候群、早産、出生時妊娠高年齢などの新生児合併症リスクを伴う過度の妊娠中体重増加(GWG)につながる可能性がある。過剰なGWGは、主にエネルギー摂取量とエネルギー消費量の不均衡によって決定される。

妊婦はしばしばエネルギー必要量を過大評価し、一方で妊娠中の身体活動の重要性を過小評価する傾向がある。

エネルギー摂取量の増加に加えて座りっぱなしの生活は、すでに体重過多または肥満の状態で妊娠を迎える女性が増加していることから特に懸念されている。
過剰なGWGと同様に、妊娠前の過体重や肥満も、GDM、高血圧性疾患、早産、帝王切開などの有害事象のリスク上昇と関連している。
肥満の母親から生まれた子どもは小児肥満を発症しやすく、長期的な代謝および行動上の影響を受けるリスクが高くなる。

母親の肥満や過剰なGWGが有害な妊娠転帰と関連するメカニズムはまだ解明されていない。
脂肪組織の蓄積に起因する母体のアディポカイン放出の変化が代謝環境に影響を及ぼすという仮説が今のところ有力と考えられている。
アディポカインは重要なシグナル伝達分子で、妊娠期間を通じて母体の脂肪組織の代謝と栄養状態を胎盤の発達と機能に結びつけている。
また、アディポカインは胎盤の栄養輸送の調節に関与しており、胎児の発育や成長に影響を与える可能性がある。
正常体重の妊婦と比較して、肥満女性はレプチンレベルの上昇とアディポネクチンレベルの低下を示す。

代謝機能障害を予防し、母子の健康を維持するには母親の栄養状態が重要であることから、ドイツ保健当局は医療専門家が女性や家族にカウンセリングする際に、科学的に正しく、実用的な情報を提供するために食事やライフスタイルに関する推奨事項を発表している。
しかし、ドイツの妊婦の食事が勧告に沿っているかどうか?食事の質がGWGや特定のアディポカイン濃度に影響を与えるかどうか?はまだよく分かっていない。

リンクの研究は、ボン大学病院産婦人科に分娩目的で入院した妊婦の食事の質を評価し、母親のGWGおよびアディポカインのレプチン、レジチン、アディポネクチン、IL-6レベルとの相関を分析したドイツの研究。
110名の妊婦のHealthy Eating Index(HEI)を評価し、GWG/体組成、身体活動、レプチン、レジスチン、アディポネクチン、インターロイキン6(IL-6)との相関をそれぞれ解析。

食事の質は63%の女性で中程度であり、動物性食品の摂取量が多いことが特徴だった。
HEIは、妊娠前の肥満に負の影響を受け、高年齢、上腕周囲および妊娠第3期の総活動量に正の影響を受けていた。
GWGは妊娠前の肥満、大腿周囲長、上腕脂肪面積、母親の年齢層と関連していたがHEIには関連がみられなかった。
レプチンおよびIL-6は、妊娠前のBMI、大腿周囲長、上腕脂肪面積、上腕周囲長など、体組成を代表する変数と関連を示したが、HEIの影響は受けなかった。
アディポネクチンやレジスチンも同様であった。
IL-6は総活動量と関連していた。

結論
GWG、レプチン、IL-6は、母親の食事ではなく、栄養状態(体組成/妊娠前のBMI)に影響された。
また、身体活動量もIL-6に影響を及ぼしていた。
したがって、特に過体重または肥満の女性において、妊娠前および妊娠中の食事の質の向上とスポーツへの参加に向けた取り組みを強化する必要がある。


Impact of Diet Quality during Pregnancy on Gestational Weight Gain and Selected Adipokines—Results of a German Cross-Sectional Study

・ドイツの妊婦コホートにおいて、食事の質とGWGおよびアディポカインとの関連を分析した初めての研究。

・参加者のうち、保健当局が推奨する健康的でバランスのとれた食事をしていたのは3分の1のみ。
特に、肉/肉製品、牛乳/乳製品などの動物性食品の摂取量は推奨値を超えていた。

・女性の高い割合がGWGの推奨値を超えていた。
肥満女性と若い女性は、高齢女性およびBMI<30kg/m2の女性よりも、HEIの合計得点が有意に低かった。

・GWGおよび選択されたアディポカインのいずれも食事の質による影響を受けなかったが、栄養状態(妊娠前のBMI/身体組成)は、GWGおよびレプチンならびにIL-6と有意に関連していた。

・妊娠前および妊娠中の健康的な食事の重要性は十分に確立されているが、出生前の食事の質と過剰なGWGとの関係についてはほとんど知られておらず、利用可能な証拠には一貫性がない。
健康な妊婦を対象とした他の研究と同様に、HEIはGWGに影響を与えなかった。

・食事の質とは対照的に、栄養状態を代表するパラメータ(妊娠前のBMIなど)はGWGに影響を及ぼした。
肥満であることは、妊娠前のBMIが30kg/m2未満である女性と比較して、妊娠中GWGが低いことと関連していた。

・妊娠前の肥満とレプチンとの間に正の相関が観察され、大腿周囲径や上腕脂肪量などの母体の体組成マーカーは、IL-6と正の相関があった。

・妊娠第2期における身体活動は、IL-6と逆相関していた。
身体活動は肥満や過剰なGWGのリスクの減少、心理的な健康状態の改善、母親の全身性炎症の抑制と関連している。
しかし推奨とは対照的に、ドイツやその他の国々では大多数の妊婦は身体活動レベルが低く、むしろ妊娠中のスポーツへの参加を減らすか、全く運動をしていない。
ある調査では80%の妊婦が運動をしないか、スポーツへの参加回数を減らしていた。
また、妊娠前と同じかそれ以上のスポーツをしていると答えた人はわずか20%だった。

・今回のコホートでは、1週間を通じて少なくとも150分の中強度の有酸素運動という現在のスポーツの推奨を達成した女性は34.5%にすぎなかった。
国際的なデータでは、妊婦は多くの時間を座って過ごすことが示されている。
したがって、妊娠前および妊娠中の食事の質と身体活動に関する個別カウンセリングは、母子に大きな健康利益をもたらす可能性がある。

結論
観察された中程度の食事の質と過度のGWGの割合は、多くの妊婦が食事と身体活動に関する推奨事項を遵守していないというこれまでの観察を裏付けるものであった。
ガイドラインの遵守率が低い理由は、具体的な推奨事項に関する知識および/または理解、およびそれらを使用するスキルが不十分である可能性がある。
食事の質を向上させ、身体活動を奨励するためのアドバイスは、妊娠中にフォローアップされる個人的な指導へと強化されるだろう。
近年、妊婦はテーラーメイドの食事カウンセリングを健康的な栄養摂取を実現するために重要であると認識していることが報告されている。
個人に合わせた食事介入は、成人のGWGを制限し、食事の質を改善するための成功したアプローチである可能性を示唆する最初の証拠が示された。変化に対する障壁と誘因の特定および、実践的支援の取り込みは、食事の質の長期的な改善を達成するために重要な側面である。
妊娠中の身体活動の改善には、行動変容の手法に関するより明確な指導と個人教育が有効である。



Filed Under: nutrition, Woman's Health Tagged With: 妊娠中栄養学

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