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妊娠初期のビタミンB群と妊娠糖尿病との関連性

2022年11月26日 by office-k

妊婦さんにとってバランスのとれた栄養摂取は非常に重要なテーマ。
妊娠中の微量栄養素の欠乏および過剰は、胎児(低出生体重児、子宮内発育遅延、先天性奇形など)と妊婦さん(高血圧症や妊娠糖尿病)の両方に悪影響を及ぼす可能性がある。

ビタミンB群、特にチアミン(B1)、リボフラビン(B2)、ナイアシン(B3)、ピリドキシン(B6)、葉酸、コバラミン(B12)は糖代謝に重要な役割を果たし、2型糖尿病と関連していると考えられている。
葉酸とビタミンB12は、DNAのメチル化やアミノ酸、脂質、核酸の合成に関わる代謝に不可欠な栄養素。
また、妊娠適齢期の女性は神経管欠損症を予防するため、妊娠の少なくとも3カ月前から妊娠中にかけて毎日400μgの葉酸補給が推奨されている。

近年、葉酸とビタミンB12の妊娠糖尿病(GDM)リスクとの関連が研究されているが、研究結果は一致していない。
いくつかの研究では、ビタミンB12不足と葉酸過剰が妊娠初期によくみられ、血清葉酸/ビタミンB12比が高いほどGDMリスクが高いことが示されている。
この知見は、これら2つのビタミンのアンバランスがもたらす有害な影響を強調している。
ビタミンB12は、奇数鎖脂肪酸と分岐鎖アミノ酸(BCAA)の分解に関与する補酵素でもある。BCAAレベルの上昇は2型糖尿病の発症に関与している。

近年の傾向として、葉酸を中心としたビタミンB群を含む複合ビタミン剤(B-Complex)を摂取する妊婦さんが増加している。
実際、ビタミンB群は代謝的に複雑に絡み合っている。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6はサプリに含まれているものの妊娠中の個々の代謝的な役割はよくわかっていない。

リンクの研究は、妊娠初期の葉酸、ビタミンB1、B2、B6、B12を含むビタミンB群の血清レベルがグルコースレベルおよびGDMリスクと関連しているかどうかを調査したもの。


2021-2022年の妊娠8-15週目に1265人の妊婦のコホートを募集した(中国・上海)。募集時の血清ビタミンB測定と妊娠24-28週のグルコース測定の両方を行った妊娠を最終解析に含めた。

結果
1065件の妊娠のうち、最終解析で121名にGDMが発生。
多変量ロジスティックモデルで、血清ビタミンB1の四分位値間でGDMとのリスク上昇傾向が観察された。
血清ビタミンB6の四分位が最も低い女性と比較して、上位四分位の女性ではGDMオッズが約2倍高かった。
ビタミンB12が150pmol/L未満の女性と比較して150pmol/L以上の女性ではGDMオッズが低かった。

結論
妊娠初期の母体血清ビタミンB1およびB6濃度の高さはGDMリスク上昇と関連する一方、十分なビタミンB12の状態はGDMリスク低下と有意に関連することが示された。

The Association between Maternal B Vitamins in Early Pregnancy and Gestational Diabetes Mellitus: A Prospective Cohort Study

・妊娠初期の血清ビタミンB1四分位値1〜4でGDMのリスクが用量反応的に増加することがわかった。これと一致して、血清ビタミンB1値と血漿の空腹時、OGTT1時間および2時間グルコース値との間に正の相関が観察された。
過去の研究結果は一致しないものの、ビタミンB1サプリメントの定期的な摂取は妊娠中は寿司方されない。

・血清ビタミンB6値の上位2四分位値の女性はGDMのオッズが高かった。

・血清ビタミンB12値が150pmol/L以上だとGDMの発症を予防する効果があった。

・ビタミンB6は、グルコース、脂質、アミノ酸、DNA、神経伝達物質の代謝に関与する多くの酵素の補酵素として機能し、また、抗酸化分子として活性酸素を消去する。
臨床現場では、ビタミンB6はつわりや嘔吐を緩和するために使用される場合もある。
この研究では、血清ビタミンB6濃度とGDMリスクとの間に非線形な相関があり、上位2四分位の女性ではGDMリスクが高いことが示された。
注目すべきは、ビタミンB1とビタミンB6の間に正の相関があり、B1は上述のようにGDMリスクと正の相関があることがわかったこと。一つの可能性として、ビタミンB6の高値が食欲、エネルギー摂取量、体重の上昇に関係していることが考えられる。

・ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12は、DNAの合成、ホモシステインのメチオニンへの変換、神経機能、赤血球の形成に重要な一炭素代謝に関与するため、胎児の発達において非常に重要。葉酸は妊婦にとって重要な栄養素で、葉酸の補給の推奨は、先天性欠損症を予防するための公衆衛生戦略の一環。

・妊娠中のビタミンB12の欠乏は、貧血、ホモシステイン血症、心血管機能障害、神経障害および酸化ストレスを誘発する。ビタミンB12は動物性食品にしか含まれないため、ビーガン、ベジタリアン、妊娠に伴う吐き気や嘔吐に悩む妊婦はB12欠乏のリスクがある。
最近のメタアナリシスでは、ビタミンB12不足は妊婦によく見られ、推定値は、第1、第2、第3妊娠期でそれぞれ21%、19%、29%だった。
この研究の研究集団では、32.9%(350/1065)の女性がビタミンB12不足だった。
過去のエビデンスでも、ビタミンB12欠乏はGDMリスクを増加させることが示唆されている。

・血清B12濃度とGDMの相関は非線形であり、血清ビタミンB12濃度が150pmol/L以上であればGDMのリスクは43%減少することが示された。

・葉酸/ビタミンB12比率とGDMリスクはいくつかの研究で調査され、メタ分析で解析されているが、それらの研究では否定的、肯定的、関連なしという矛盾した結果が得られている。
今回の研究では、妊娠初期のこの比率とGDMのリスクとの関連は検出されなかった。

Filed Under: health, nutrition, Woman's Health Tagged With: 妊娠中栄養学, 妊娠糖尿病

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