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魚油の筋損傷軽減作用

2024年10月17日 by office-k

非常に興味深いデータをまとめてみます。
2012〜3年くらいから魚類が筋肉の回復に良いという言説が散見され始めましたが(それまでトレーニング界隈では概ね鶏肉一辺倒でした)、それを裏付けるように後追いで様々なデータが出ています。
今回ご紹介するデータもその一つで、タイトルの通り魚油の筋損傷への影響を調査したもの。摂取の仕方やら種類やら細かい話は尽きないのですがちょっとそれは置いておいて、対象の高齢者の方のみならず、多くの世代の方に一読していただけたら幸いです。

一般に高齢者(OA)は、日常生活の中で怪我や転倒リスクにさらされており、最も一般的な傷害は筋挫傷。高齢者の筋挫傷は関節機能や可動性を低下させ、運動不足を悪化させる可能性がある。

筋挫傷の標準治療では疼痛コントロールのために非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)が使用されるが、傷害を受けた筋肉に対するNSAIDsの直接的な有益性は、特に急性期以降は不明確である。複数のデータでNSAIDsが回復を阻害する可能性さえ示唆されているが、この悪影響の程度も不明。

若年成人では筋挫傷から完全に回復するには数週間かかるが。加齢モデルにおける筋挫傷のケースはあまり研究されていない。過去に挫傷後の急性筋機能障害の重症度は成体ラットと加齢ラットで同程度であることが報告されているが、挫傷からの短期および長期の回復については調査されていない。

筋細胞は収縮時に定期的に機械的損傷に曝されるため、サルコレンマ膜の完全性を維持して細胞の恒常性を維持するために強固で迅速なプロセスが必要とされる。サルコレンマ膜の接着プロセスが阻害されると、筋組織の変性とそれに伴う線維化が進み、回復が阻害される。
過去に加齢が進んだ筋では膜損傷応答性たんぱく質であるジスフェルリンが増加することが報告されているが、これは長期間続く膜ストレスに対する代償の可能性を示唆している。ジスフェリンは三者モチーフ含有タンパク質72(TRIM72/MG52)と協調して、傷害応答性の膜修復作用を示すことが知られているが、TRIM72/MG52の加齢による差異は報告されていない。

加齢は細胞膜の脂質組成に影響を与えて、筋膜の接着プロセスを損なう可能性がある。
食餌性魚油(FO)も膜脂質代謝と組成に影響を与えるため、加齢関連の変化に対抗して部分的に受傷後の回復を促進させる可能性がある。

リンクの研究は、FO補給と老ラットの筋回復をの関連性を調査したもの。
老化(22ヶ月)ラットを用い、コントロール(n=5)またはFO(コントロール+33g/kg FO(45%エイコサペンタエン酸;10%ドコサヘキサエン酸);n = 5)、および対照食摂取群(8ヶ月、n = 8)ラットが対象。

【結果】
対照食摂取高齢ラットはコントロールと比較して回復が低下したが、FO食ラットは回復した。
傷害を直接評価するためにC2C12細胞をFO添加培地および非添加培地で培養し、サルコレンマ膜傷害マーカーとしてFM4-64色素を含む培地中で、赤外レーザーで傷害を与えたところ、FOの24時間および48時間の補充後、すべての濃度でFM4-64蛍光時間曲線下面積を減少させた。

【結論】
標準食にFOサプリメントを加えると、筋挫傷後の亜急性期における筋収縮力の回復が促進され、ラットの老化筋に効果があるようだ。
FOを細胞培養モデルに添加すると、急性レーザー損傷後のサルコレンマ膜の接着が促進される。
上記のデータは、FOを食事に定期的に取り入れることで膜の修復過程が促進され、機械的損傷からの回復が促進される可能性を示唆している。

Fish Oil Supplement Mitigates Muscle Injury In Vivo and In Vitro: A Preliminary Report 

・8週間のFO添加食が筋挫傷後7日目の筋収縮機能を改善し、C2C12細胞の培養培地に同じFO製品を添加するとレーザーによる形質膜損傷後の膜再接着が促進された。
対照食ラットの老化MG筋は30-40%の筋力低下を示したが、実験食を与えたラットの老化MG筋は成体のMG筋と同程度の筋力低下を示した。このデータは、加齢が筋挫傷後の収縮機能の回復を遅らせ、8週間のFO補給食がこの障害をほぼ相殺することを示唆している。

・無傷の筋肉における加齢に伴うジスフェリンの持続的増加は、将来の損傷に対する膜接着反応を増強する可能性が示唆されている。これは過去に傷害を受けた筋肉ではより起こりやすいと推測される。

・AMPKの活性化はジスフェリンの膜修復機能に重要。ジスフェリンレベルが変化していなくても、AMPKの活性化によってジスフェリン障害モデルの筋表現型が改善され、損傷からの筋膜の回復が促進されるためである。FOによるp-AMPK/AMPKの変化はジスフェリンに影響がないにもかかわらず収縮回復が改善された理由かもしれない。

・FOの抗酸化作用と抗炎症作用は回復を損なう可能性のある化学的副産物の蓄積を制限することで回復を早める可能性がある。例えば、老化ネズミと成体ネズミの神経筋接合部(NMJ)では、活性酸素種がアセチルコリン放出をより大きく阻害することが報告されている。FOの抗酸化作用は損傷後のNMJ障害を抑制し、収縮力の回復を促進する可能性がある。

・興味深いことに、対照飼料を与えた高齢ラットで8週間にわたって観察された握力低下は、FO飼料を与えた高齢ラットでは観察されなかった。FOは握力維持に効果があるという傾向が示された。FOは機械的損傷からの回復にとどまらず、加齢における筋肉の健常性の他の側面を高める可能性がある。

・・・あくまでラット研究ですが、頭の片隅において食事構成を考えても面白そうですね。
魚油として摂取する方が体感が良いと思う人、魚そのものとして摂取する方が体感が良いと思う人と意見が分かれそうです。

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Filed Under: Chiropractic, health, nutrition, Sports & Athletes, training Tagged With: スポーツ栄養学

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