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12週間の抗炎症食指導が乳がん患者の抑うつ症状に及ぼす効果

2025年3月10日 by office-k

2022年は、230万件の乳がん新規症例と665,684人の乳がん関連死亡者数が記録された。乳がんの診断と治療は外傷的性質を持つことから、乳がん患者は精神疾患にかかりやすく、抑うつ症状(DepS)が乳がん患者で頻繁に観察され、世界的な有病率は30.2%。一般に、補助化学療法中にピークを迎え、治療完了後に回復する。
がん関連DepSは疲労、痛み、不眠などの身体症状を悪化させるだけでなく、治療アドヒアランスの低下、生活の質(QoL)の著しい低下、さらには自殺リスクの増加をもたらす。

うつ病は乳がん再発と生存の独立した予測因子であることが証明されている。ある研究によると、がん治療中の癌関連DepSに対する早期予防介入はQoL、予後、生存率を改善する。最も一般的な抗うつ戦略である薬物療法は、抗がん治療の効果を低下させる可能性があり、高コストと副作用のために満足のいく結果を達成することが困難。したがって、副作用が少なく、がん治療を妨げない、乳がん関連DepSに対するより費用対効果の高い介入が緊急に必要とされている。

リンクの研究は、補助化学療法を受けた乳がん患者におけるDepS改善のための12週間の抗炎症性食事教育の有効性を調査した前向き、評価者盲検、二群ランダム化比較試験。
過去のデータから、対介入群の患者は対照群と比較して、(1)DepSの改善が大きく、(2)炎症バイオマーカーの減少が大きく、(3)研究期間中のQoLの改善が大きいと仮説を立てた。

補助化学療法を受けている抑うつ状態の成人女性患者が登録された。介入群の参加者は抗炎症食指導を受け、対照群には通常の看護ケア。Center for Epidemiologic Studies Depression Scale(CES-D)スコア、エネルギー調整食事炎症指数(E-DII)、血漿炎症バイオマーカーおよび生活の質(QoL)を、すべてベースラインと12週間の追跡後に評価。

【結果】
参加者の合計88.6%(70人中62人)が12週間の追跡調査を完了。
介入後、介入群のCES-DスコアとE-DIIは対照群よりも有意に低く、QoLは有意に改善した。
ベースラインと比較して、腫瘍壊死因子-α(TNF-α)およびC反応性タンパク質(CRPレベルは介入群で有意に低下したが、対照群では低下しなかった。
社会人口統計学的要因、疾患関連特性および生活習慣要因を含むベースライン特性において、群間で統計的有意差は見られなかった。

【結論】
抗炎症食指導は、炎症を調節することで化学療法を受けている抑うつを伴う乳がん患者の抑うつ症状およびQoLを改善する可能性がある。その受容性と実用性を考慮すると、この戦略は通常の癌治療に組み込める可能性がある。

Effects of 12-Week Anti-Inflammatory Dietary Education on Depressive Symptoms Among Depressed Patients with Breast Cancer Undergoing Adjuvant Chemotherapy: A Randomized Controlled Trial


・食事指導を完了した患者は、対照群と比較してDepS、食事の抗炎症性およびQoLに有意な改善を示した。さらに、この抗炎症食戦略が乳がん患者の炎症バイオマーカー(TNF-αおよびCRP)のレベルを低下させる上で重要な役割を果たしていることも明らかになった。

・多くの研究がうつ病患者治療に対する食事介入の肯定的影響を示している。7件の縦断研究と4件の横断研究を含む系統的レビューとメタ解析では、抗炎症食と比較して、炎症誘発性食とDepSのリスク増加との間に有意な関連性が報告されている。67人のMDD成人を含むランダム化比較試験では、12週間の追跡調査後、地中海食(典型的な抗炎症食パターン)群の参加者は対照群よりもDepS改善が良好だった。地中海食パターンの効果は閉経後女性でも観察されており、地中海食の長期的遵守は気分とうつ病を改善するだけでなく、乳がんリスクも低下させた。

・注目すべきは、過体重および肥満の乳がん生存者では結果に一貫性がなかったこと。

・抗炎症食指導グループでTNF-αおよびCRPのレベルの顕著な低下が明らかになったが、介入群と対照群の間で有意な変化が見られたのはTNF-αのみだった。この結果は、過去の知見と一致しており、全ての炎症バイオマーカー(IL-1β、IL-6、TNF-α、CRP)のうち、TNF-αのみが乳がん患者におけるE-DIIとDepSの関係を有意に媒介した。

・乳がんサバイバーでは、果物、野菜、全粒穀物、多価不飽和脂肪酸が豊富な高品質食が、炎症誘発性バイオマーカー(CRPやTNF-αなど)の低レベルと関連していることが報告されている。CRPとTNF-αともにDepSと強く関連していることが示されている。

・抗炎症食指導は、全体的なQoLとそのサブスケールである社会的/家族的、感情的、機能的幸福の顕著な向上をもたらした。同様の結果は、再発寛解型多発性硬化症(RRMS)患者および膝関節炎の過体重および肥満女性においても観察され、抗炎症食介入は対照群と比較して参加者のQoLを有意に改善した。

・化学療法を受けている106人の肺がん患者を対象としたランダム化比較試験でも、抗炎症食によるQoLの改善が示された。


・・・乳がん、肺がんに限らず様々な癌でお悩みの方に試していただきたい抗炎症食。データには多価不飽和脂肪酸の文脈が登場しますが、個人的にはそれはいったん脇に置いておいて、果物野菜リッチな食事に組み立てることをお勧めしたい。
抗炎症食、地中海食と言っても患者さんそれぞれの体質やヒストリーによって無数の栄養素の組み合わせがあるので、より具体的な栄養戦略(サプリや食材の選択など)をお探しの方は、当院の栄養マニュアルのご利用を是非ご検討ください。

当院に直接お越しいただくか、またはLineまたはメールによるカウンセリングに基づき、皆様の症状や体質に合わせて摂取カロリー数の計算や、食事デザイン、サプリメントの選択、排除すべき食材などを最新データを元にパッケージでデザインし、ご提案いたします。

お気軽にお問い合わせください(お電話、LINE、インスタグラムのメッセージまたは連絡先をご利用いただけます)

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Filed Under: health, Mental health, Woman's Health Tagged With: うつ病, 乳がん

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