ICUに入院している48時間以上人工呼吸を行ったICUの重症成人患者を1.0g/kg/day以上(高タンパク質群)とそれ以下(低タンパク質群)の2群に分類し、ICU退室時の筋力と自立歩行への回復率を2群間で比較したという研究。
The effects of high protein intake for critically ill adult patients admitted to ICU on physical performance: A retrospective propensity-matched analysis
高タンパク群は低タンパク群に比べて、ICU退室時の筋力が有意に高かった。また、退院前の自立歩行への回復率は、高タンパク群が低タンパク群よりも高かった。
ICUに入院している重症患者は十分な量のタンパク質を摂取することで、退院前の自立歩行の回復率が高くなる可能性が示された。
この知見は、ICU退室時の筋力維持と関連していると考えられる。