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オメガ3と運動後の身体機能

2024年6月30日 by office-k

オメガ3は、n-3系多価不飽和脂肪酸(PUFA)の一種で、主にその抗酸化作用や抗炎症作用が様々な慢性疾患に有効であることが多くの研究で報告されている。
したがって、抗酸化作用と抗炎症作用の点から、オメガ3は運動後の回復剤として有効であり、筋量と筋力を維持・促進することでアスリートパフォーマンスを向上させる可能性がある。

しかし、健康な成人の運動後バイオマーカーとスポーツパフォーマンスに対するオメガ3の潜在的効果に関する決定的な証拠は存在しない。

リンクの研究は、健康な成人における運動後の炎症、筋損傷、酸化物質マーカー、およびスポーツパフォーマンスに対するオメガ3の効果を評価した系統的レビュー。

24年5月5日までの過去10年間に発表された論文で、オメガ3サプリメントの摂取を対照群と比較した対照試験デザインが対象。

【結果】
介入期間は1日から26週間で、使用された用量は不均一だった。
クレアチンキナーゼ(CK)と乳酸脱水素酵素(LDH)は分析された4件の研究のうち3件で対照群で有意に高かった。
C反応性蛋白質(CRP)は分析した13研究のうち2つで、対照群で有意に高かった。
遅発性筋肉痛(DOMS)については、さまざまな結果が得られた。インターロイキン6(IL-6)は オメガ3サプリメント摂取により改善が見られたが、腫瘍壊死因子α(TNF-α)は差が見られなかった。
n-3PUFAの摂取は、還元型グルタチオン(GSH)/酸化型グルタチオン(GSSG)比のような酸化ストレスのいくつかの指標を改善した。

【結論】
n-3 PUFAサプリメントは、運動後の炎症反応を改善し、筋損傷を緩和し、運動誘発性酸化ストレスを減少させる可能性がある。
用量と期間について明確な推奨を行うにはより多くのエビデンスが必要であるが、(少なくとも)2400mg/日のオメガ3脂肪酸(EPA/DHA)を(少なくとも)4.5週間摂取することは効果的であるようだ。
全体として、EPA/DHAは炎症性サイトカインの産生や筋損傷のマーカーを減少させる可能性があることが示されたが、ALAを使用した唯一の研究では、健康な身体活動被験者に対する有益性は報告されていない。

Omega-3 Fatty Acid Supplementation on Post-Exercise Inflammation, Muscle Damage, Oxidative Response, and Sports Performance in Physically Healthy Adults—A Systematic Review of Randomized Controlled Trials


オメガ3サプリメントの摂取

・オメガ3サプリメント摂取者は、CKやLDHといった筋損傷バイオマーカーの抑制において改善を示した。炎症性バイオマーカーにおいては、オメガ3がIL-6とTNF-αの濃度を低下させることでエキセントリック運動プロトコルにプラスの効果を示した。

・選択された研究で使用された量は、EPA/DHAで1日あたり250mgから6gの範囲だった。
摂取期間は急性から26週間だった。2400mg/日のオメガ-3脂肪酸を4.5週間摂取することは、このシステマティックレビューに含まれるより低用量または高用量、および/またはより短期間または長期間を用いた他の研究と比較して効果的だった。

・オメガ3サプリメントの副作用として、腹鳴、胸焼けや胃痛、嘔吐、便秘、下痢、吐き気、味覚の変化などがある。

炎症マーカー

・EPA/DHAの抗炎症作用は、特定の脂質メッセンジャーの産生を介した炎症反応の変化によるものである。炎症過程は、プロスタグランジン、IL-6、IL-2、TNF-αなどのサイトカイン、CRP、活性酸素の増加によって特徴づけられる。さらに、活性酸素はリン脂質膜の過酸化、DNAや細胞内タンパク質の損傷を引き起こす。EPAとDHAは、炎症性アラキドン酸の内因性合成の阻害剤として機能し、エイコサノイド産生時の酵素の基質として競合する。エイコサノイドには、プロスタグランジン、ロイコトリエン、トロンボキサンなどがあり、炎症反応における重要な脂質メッセンジャーである。

・EPA/DHAはリン脂質細胞膜の脂肪酸組成を変化させ、コレステロールなどの脂質が高濃度に存在する特殊な領域(脂質ラフト)を破壊し、NF-κβを阻害する。これらの修飾は、炎症遺伝子の発現低下と抗炎症因子の活性化を促進する。

・IL-6は運動に関連する主要インターロイキンで、身体活動実行後に増加する。オメガ3サプリメントは、炎症性インターロイキンを活性化するNF-κβ経路の活性化を阻害する。NF-κβが阻害されると、IL-6、IL-2、IL-8などのサイトカインの産生が減少する。

・TNF-αとIL-6は筋芽細胞の増殖を亢進し、分化を抑制することで損傷後の筋再生に関与する。これは、転写調節因子myodとmygenin(筋新生の調節因子)の発現を減少させることによって達成され、組織の修復を可能にする。

・炎症マーカーに関するオメガ3サプリメントの効果に関しては研究によって異なる結果が報告されている。炎症性メッセンジャーの調節におけるオメガ3サプリメントの役割を評価するためには、より多くの科学的な研究が必要。

筋肉の損傷

・回復過程では、運動後96時間以内に急性期が訪れる。運動誘発性筋損傷の状態では、オメガ3は細胞膜に溶け込み、筋肉痛を軽減することで保護効果を発揮する。さらにオメガ3は筋膜の完全性を改善し、CKのような細胞内タンパク質の漏出を防ぐ。

・エキセントリック運動は、CK、LDH、ミオグロビン血中濃度の上昇につながり、運動後1~2日で最大値に達する。この上昇は脂質過酸化によるもので、膜透過性の上昇を引き起こす。

・遅発性筋肉痛値が低いことはパフォーマンス向上と関連しており、オメガ3サプリメント摂取が有益であることを示唆している。65人の男女に2.7g/日を30日間摂取させたある研究では遅発性筋肉痛の減少が観察されている。
同様に20人のラグビー選手に1日1102mgのEPAと1102mgのDHAを5週間摂取させた研究でも筋肉痛が減少したと報告されている。

酸化物質応答

・運動後は活性酸素産生が増加しており、抗酸化能が回復過程に影響を及ぼす。活性酸素産生は運動時間と強度に依存的で、長時間の運動や高強度運動では酸化ストレスが大きくなる。
内因性抗酸化力がフリーラジカルの過剰産生によって圧倒されている場合には、抗酸化サプリメントが必要。オメガ3サプリメントは循環酸化ストレスマーカーを減少させ、ミトコンドリア機能(フリーラジカルの発生源)を改善し、炎症性サイトカイン産生を刺激して炎症を抑える、その結果、筋損傷が軽減される。

・EPAとDHAは脂質膜を変化させて脂質ラフトの破壊を生じさせ、NF-κβ活性を阻害し、炎症性遺伝子の発現を減少させる。したがってEPAとDHAは、好中球、マクロファージ、およびレゾルビンやプロテクチンなどの急性炎症メディエーターに対する影響によって、抗酸化物質として作用する。

・EPAとDHAは、炎症や筋損傷マーカーを低下させ、筋肉痛を減少させる。指標としてTAC(総抗酸化能)、脂質過酸化のマーカーとしてのMDA(マロニルジアルデヒド)、タンパク質やDNAなど他の高分子の酸化マーカーなどが用いられる。MDAは活性酸素が介在する膜の酸化と相関し、TACはシステムの抗酸化能で、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)などの抗酸化酵素の活性化によってもたらされる。これらのパラメータはすべて、運動誘発性筋損傷の回復プロセスにおいて最も重要である。
MDAの増加は、脂質過酸化におけるフリーラジカルの作用を示す。

・17人の若いアスリートにクリルオイルを28日間摂取させたところ、血漿中の抗酸化能、炎症、循環脂質プロファイルが有意に改善した研究がある。さらに車いすアスリートにオメガ3を30日間補給した研究では、循環中のLDHとIL-6レベルが低下し、好中球の膜の完全性とミトコンドリア膜電位の喪失が予防されたことが観察された。
これらの研究を総合すると、オメガ3サプリメントの抗酸化力は主に脂質環境に作用し、細胞膜の完全性を維持するのに役立つことがわかった。

・SODに加えて、他の細胞内抗酸化物質もオメガ3サプリメントによって調節されることが示唆された。GSHは、SODと同様に運動によって生じる酸化ストレスを軽減する重要な抗酸化物質で、GSHの細胞内濃度は酸化還元状態の指標となる。還元型と酸化型の比(GSH/GSSG)は、細胞内の酸化還元電位の指標として非常に有用である。GSHとGSH/GSSG比はオメガ3サプリメント摂取群で高いことがわかっている。

スポーツパフォーマンス

・オメガ3サプリメントを摂取群では、肘可動域(ROM)が増加し、それはエキセントリックエクササイズ実施後3日まで持続したことを報告した研究がある。同様に別の研究でも、エキセントリック・エクササイズの5日後まで肘関節可動域の有意な増加が認められている。この研究では、600mg/日のEPAと260mg/日のDHAを8週間摂取させている。

・EPAとDHA補給量が多いほど、垂直跳びの回復において運動後24時間以降もプラスの影響を与えた。オメガ3サプリメントの摂取はエキセントリック運動後の最大随意等尺性収縮トルクにプラスの効果がある。

・オメガ3サプリメントは、エキセントリック・エクササイズ後の筋損傷を予防し、遅発性筋肉痛を緩和する。

オメガ3に関しては今までそれほど深掘りしたことがなかった、というのも、このデータ同様にあまり歯切れの良く結果を示すデータが少なかったこともあり傍に置いていたが、今回改めていろいろ確認することがでた。
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Filed Under: health, nutrition, Sports & Athletes, training Tagged With: スポーツ栄養学

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