Blocking CTGF/CCN2 reduces established skeletal muscle fibrosis in a rat model of overuse injury
テンプル大学の科学者による新しい研究によって、筋線維の線維化プロセスとそれによって生じる瘢痕組織を元の正常な筋線維に戻し、その過程で筋力を回復させることができる可能性があることが動物を用いた研究で明らかになったという。
FG-3019という薬剤によって、この瘢痕化のプロセスを止めたり、逆にしたりすることができるそうだ。
FG-3019は、CCN2と呼ばれるタンパク質の活性を阻害することによって線維化プロセスによる損傷を元に戻す作用を発揮するとしている。
ドーピング検査で引っかからなければ、これはアスリートにとってはスポーツ障害予防に大きなアドバンテージとなる。
筋線維の線維化から瘢痕組織生成までのプロセスでは同時に筋力も低下するため、パワーリフティングなど大きな筋力発揮を必要とする競技の選手にとっては、瘢痕化は由々しき問題。
この薬剤によってスポーツ傷害の受傷率が低下し、筋力発揮を含む諸問題が解決されれば、様々な競技のパフォーマンスがネクストレベルに向かう可能性も高ます。
カイロプラクターとしては、非アスリートの退行変性による瘢痕化でも実用化されてほしいと願う。
もし認証されれば腰痛や40肩(frozen shoulder)、膝痛、股関節痛など運動不足による廃用性の諸症状が多く解決されるかもしれない。