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植物性エストロゲンと乳がん

2022年12月16日 by office-k

乳がん(BC)は世界で2番目に多いがんで、毎年約230万人が新たに罹患し、68万人以上が亡くなっているという。

BC発症・再発リスクには様々な要因が影響を与える。
過体重は、がんリスク上昇と再発および死亡リスク上昇の両方と関連しており、アルコールとタバコも同様の知見が報告されている。

BC罹患率は、アジア圏よりも欧米諸国の方が有意に高い。
その理由として、アジアでは大豆製品の消費が多く、植物性エストロゲンの摂取量が多い(日本、中国)ことなど、食生活の違いが仮説として提唱されている。

大豆はイソフラボンを豊富に含んでおり、ひよこ豆、ホップ、レッドクローバー、葛、レンズ豆などにもイソフラボンは含まれる。
主な分子はゲニステイン、ダイゼイン、グリセチンで、それぞれ大豆イソフラボン全体の50%、40%、10%を占めている。
大豆由来の製品は、一般的な食品の中で唯一適切な量のイソフラボンを含んでいる。

現在、乳がん(BC)サバイバーにおける大豆イソフラボン(植物性エストロゲン)の摂取に関しての見解は各国の保健機関によって異なる。

リンクのレビューは、2009年から2020年に発表された研究の分析で、BC既往歴を持つ女性においてサプリメントおよび/または食品中の大豆を避けるよう勧告する根拠があるかどうかを判断することを目的としたもの。

結果
大豆摂取がBC再発や死亡率に統計的に有意な悪影響を及ぼすことは、選択した研究のいずれにおいても認められなかった。大豆イソフラボンは、BC死亡率/再発率に負の影響を与えていなかった。
ほぼすべての研究で、大豆イソフラボンの摂取がさまざまな形で、BCの再発および死亡率に有益な効果を示すことが示された。
この結果は、大豆イソフラボン摂取はBCサバイバーにとって安全であることを示唆しており、近年の他の研究結果とも一致する。
この結果はフランスの勧告と一致しないことから、フランス保険機関は変更が必要かもしれない。

Phytoestrogens and Breast Cancer: Should French Recommendations Evolve?

・BC患者に対する大豆摂取の有益な効果を見出すことが”できなかった”研究は1件のみだった。
その他の研究では、有益な相関があると結論づけられている。
閉経後女性においてのみ、高イソフラボン摂取に関連したBC再発の減少が観察されており、また
他の4つの研究では、閉経の状態に関係なく有益な相関があると結論づけている。
いくつかの研究では、ホルモン感受性乳がんの女性および/またはホルモン治療を受けている患者でより良い結果がでている。
これらの研究のいずれも、大豆摂取がBC再発または死亡率(特異的または全原因)に統計的に有意な悪影響を及ぼすことを見出していない。

・他のレビューおよびメタ解析は、診断前の大豆イソフラボン摂取は全死因死亡率およびBC再発の統計的に有意な減少と関連し、この効果は主に閉経後女性で観察されたと結論付けている。

・米国と中国の3つのコホート(LACE、WHEL、SBCSS)をまとめたメタアナリシスでは、合計約9500人のBCサバイバーが対象となり、診断後の大豆イソフラボン1日10mg以上の大豆食品摂取は統計的に有意な再発の抑制と関連し、有意ではないものの全死因およびBC特異的死亡のリスク低減と関連すると結論がでている。この論文では、米国人女性の1日あたりの大豆イソフラボンの平均摂取量は3.2mg、中国人女性はの平均摂取量は45.9mgだった。

・一般に、大豆イソフラボン摂取とBC再発および/または死亡率との関連は、欧米の研究よりもアジアの研究で有益な効果が認められることが多い。これは大豆イソフラボンに用量反応関係があることを示唆している可能性がある。
大豆イソフラボン摂取量の増加に伴って生存率が増加する傾向を示した研究や、大豆イソフラボンの摂取量が1日40mgまでは線形な用量反応効果に従うと思われる正の相関を見出し他た研究があり、大豆がBCアウトカムに及ぼす有益な効果には、摂取したイソフラボン量が大きく関係しているようだ。

・大豆イソフラボンの有益な効果のメカニズムは不明だが、植物性エストロゲンはSERMのように作用し、全体として植物性エストロゲンは抗エストロゲン作用を発揮し、BC細胞の増殖を抑制することが説明の一つになるかもしれない。

・炎症はがんの再発と予後に重要な役割を果たす。大豆の抗炎症および抗酸化特性は、大豆摂取とBC再発および死亡率との逆相関の中でさらなる利益をもたらす可能性がある。

・ゲニステインには、BC再発または死亡率を低下させるエピジェネティックな効果があるようだ。ゲニステインは腫瘍抑制遺伝子のメチル化を低下させ、それらの再発現を可能にする。
このメカニズムは、アジア人集団でBC発生率が低いことを説明するかもしれない。

・BC再発や死亡のリスクに影響を与える要因。
アルコール、タバコ、腫瘍の特徴、閉経状態、BMI(体格指数)、身体運動レベル。

・消化管における植物性エストロゲンの代謝には腸内細菌が関与している。
細菌叢は個人差が大きく、摂取した植物性エストロゲンからの活性エストロゲン化合物の産生も個人差が大きい可能性がある。
このような個人差によって、大豆イソフラボンの効果は女性によって大きく異なる可能性がある。

Filed Under: health, nutrition, Woman's Health Tagged With: 乳がん, 栄養学

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