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健常者における風邪症状緩和に対するプロバイオティクスの臨床的有効性

2025年4月29日 by office-k

今回のメモは、プロバイオティクスが風邪症状を緩和するための補助的な手段となりうるかも知れないと言う仮説を検証したデータをまとめてみたい。

プロバイオティクスが腸内細菌叢のバランスを回復し、有害な病原体を阻害するバクテリオシンを合成することで有意な免疫調節効果を示すことは過去のメモでもご紹介してきたとおり。
さらに、プロバイオティクスはムチン産生を促進して腸管バリアの完全性を強化し、病原体の血管流入を防ぎ、全身性感染症のリスクを低減することが広範な研究によりわかっている。特に消化器疾患や口腔、呼吸器、腸管、泌尿生殖器系の細菌感染症に対するプロバイオティクスの有効性を調査する研究が増えている。
過去のデータから、プロバイオティクスが、子供、高齢者、エリートアスリートなどの高リスクグループにおける上気道感染症(URTI)または一般的な風邪の発症を減少させる可能性があることがわかっている。
一方で、プロバイオティクス種に対する腸粘膜反応の特定の分子動態は十分に解明されていない。

リンクの研究は、健常者の風邪症状に対処する上でのプロバイオティクス株(L. plantarum PBS067、L. acidophilus PBS066、B. lactis BL050)の組み合わせの臨床的有効性を評価し、免疫応答の改善への影響を決定することを目的としたもの。

方法:無作為化二重盲検プラセボ対照試験、65名の健常なボランティア(年齢範囲:18~44歳)が参加。2グループに分けられ、40名がプロバイオティクス治療(ビタミンおよび増量剤を含む)を受け、25名がプラセボ(ビタミンおよび増量剤のみ)を12週間投与。

【結果】
プロバイオティクス摂取は、風邪症状の平均持続期間の短縮と関連していた(プラセボ群の6.7%に対し4.5%)。T 1において、発熱および筋肉痛はプロバイオティクス群の20%の参加者に見られたのに対し、プラセボ群ではそれぞれ28%および44%だった。筋肉痛については、T2においても同様の傾向が維持された(17.5%対20%)。
炎症性サイトカインIFN-γのレベルはプロバイオティクス群においてT0と比較して有意に低下したが、プラセボ群では増加した。
統計的に有意ではなかったものの、T1においてプロバイオティクス群はT0と比較してIL-10のレベルが高かった。

【結論】
Lactiplantibacillus plantarum PBS067、Lactobacillus acidophilus PBS066、および Bifidobacterium animalis 亜種 lactis BL050からなるプロバイオティクス混合物は、風邪症状を緩和し、炎症性サイトカインのレベルを低下させる能力を示した。
このプロバイオティクスは免疫応答を調節する可能性があり、複数の経路を介した抗炎症効果を示唆。

Clinical Efficacy of Probiotics for Relieving Cold Symptoms in Healthy Individuals: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Clinical Trial

・WURSS-21質問票は、プロバイオティクス群においてT1およびT2で風邪症状の有意な減少を示した。他の研究でも、12週間のLactobacillus plantarum HEAL 9およびLactobacillus paracasei 8700:2の摂取は、風邪のエピソードの発生率および持続期間の有意な減少、ならびに咽頭症状の重症度の低下と関連することが判明している。

・小児集団におけるプロバイオティクス混合物の影響を評価した研究では、3ヶ月間の毎日の摂取により、プロバイオティクス群ではプラセボ群と比較して鼻詰まり/鼻水の重症度が有意に軽減されている。

・プロバイオティクスで治療された参加者は、プラセボを投与された参加者よりも風邪症状の持続期間が有意に短く、プロバイオティクス群の平均風邪持続期間が4.5%だったのに対してプラセボ群では6.7%で、32.7%の減少に相当した。追跡期間中、風邪症状があった日数はプロバイオティクス群で4.2%、プラセボ群で5.1%だった。

・13カ国の子供から高齢者までの6950人の参加者を対象とした24件のRCTを分析した2022年のコクランレビューでは、プロバイオティクスが健常な免疫システムを持つ被験者の急性URTIの平均持続期間を約1.22日短縮する可能性があることが判明した。これらの研究のほとんどは、Lactobacillus plantarum HEAL9およびLactobacillus paracasei(8700:2またはN1115)を投与した。

・T1において、プロバイオティクス群の40人中8人、プラセボ群の25人中7人に発熱が認められ、プラセボ投与者の28%が発熱エピソードを経験したのに対し、プロバイオティクス製剤を摂取した参加者では20%だった。同様の発熱の軽減はインフルエンザワクチン接種を受けた高齢者におけるB. longum BB536とプラセボの効果を検討した研究でも認められ、プラセボ群と比較して発熱を経験した人の数が有意に減少したことが明らかになった。

・T1において両群間で筋肉痛の有病率に有意差があることも示された。プロバイオティクス群ではわずか20%(40人中8人)の参加者が筋肉痛を経験したのに対し、プラセボ群では44%(25人中11人)だった。これは、プロバイオティクスが風邪の際の筋肉痛を緩和する可能性があることを示唆している。同様のプロバイオティクスの有益な効果は、健常成人におけるBifidobacterium longum BB536の風邪症状への影響を検討したRDBPCTでも観察されている。

・T1において、風邪症状のために治療を求めた被験者の数とそうでない被験者の数に関して、プロバイオティクス群とプラセボ群の間に有意ではないものの差が見られた。具体的には、プロバイオティクス群ではわずか25%が治療を必要としたのに対し、プラセボ群では40%だった。T2までに治療の必要性はプロバイオティクス群で10%、プラセボ群で12%に減少した。さらに、プロバイオティクス群の参加者の42.5%が風邪症状を報告しなかったのに対し、プラセボ群ではわずか24%だった。これは、プロバイオティクスが薬理学的治療の必要性を効果的に減らし、風邪症状を緩和する可能性があることを示唆している。

・プロバイオティクスが風邪を予防する正確な分子メカニズムは、まだ完全には解明されていない。プロバイオティクス、特にラクトバチルス属菌はペプチドグリカンや代謝産物(SCFAやバクテリオシンなど)を含む様々な成分を通じて細菌性URTIに対する抵抗力を高め、免疫応答を調節する。ラクトバチルス属菌の経口投与が免疫機能を高める最も可能性の高い経路には、
i) 直接的な免疫細胞の遊走:プロバイオティクスは腸内の免疫細胞を刺激し、それらが肺に移動し、肺炎やインフルエンザなどの感染症に対する防御を強化する。
ii) 代謝産物:ラクトバチルス属菌によって産生されるSCFAなどの代謝産物は免疫細胞の産生を増加させ、抗炎症反応を促進することで肺の免疫にプラスの影響を与える。
iii) 腸-呼吸器軸の相互作用:腸内マイクロバイオータと気道免疫の間には注目すべき関係があり、腸からの代謝産物が呼吸器免疫応答の調節を助ける。
がある。

・・・風邪をひきやすい方はプロバイオティクスの摂取を検討してみてはいかがでしょうか。ところで風邪って本当に感染せいのものだけなんですかね?感染も経路の一つであって、本丸は他にあるんじゃないかと言う仮説を立てていろいろ調べているところです。
その仮説も、ここ10年以上腸内細菌叢のデータを追いかけてきて徐々に確信に変わりつつあるので折を見てご紹介したいと思います。

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Filed Under: health, nutrition Tagged With: 腸内細菌叢, 風邪

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