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足関節不安定性を有するアスリートにおける姿勢制御固有受容エクササイズの効果

2024年11月12日 by office-k

先日、慢性足底痛でお悩みの方が立て続けにお越しになった。
他院では足底筋膜炎と診断され、筋膜リリースと電気?のような治療を行い、自宅ではこれ

学芸大学整体院Office-kによる足底筋膜炎治療の説明

でセルフケアするも改善の兆しなし。大体こういう症例の場合、筋膜の痛みは結果であって原因ではないので他に原因を探してアプローチすると解決することが多い。
試しに症状が発現している側の踵骨の傾きと接地を変えてみたら、ペインレベル10→1。
テーピングでレセプターを刺激し(私が考案した独自テーピング技術。これが効くんだわ)、翌日も痛み1のまま。何度も筋膜リリースに通われていたようで、あっという間に治療が終わって驚かれていた。
筋膜炎自体の痛みって、ヒトはそんなに大きな痛みとして知覚しないんじゃないか?という仮説が現実味を帯びるケースでした。
筋膜リリースの治療効果自体にも疑問符がつくケースが多いし・・・

さて今回のブログは、アスリートの足関節捻挫についてのデータを簡単にまとめてみます。
ハンドボール選手を対象としたデータですが、他の競技の方にも役立つのではないでしょうか。

統計的に、足関節捻挫を起こした選手の約70%が、動作痛、「足がすくむ」感覚、関節弛緩を特徴とする慢性足関節不安定症(CAI)を訴えることがわかっている。
プレー中の身体全体のバランスを維持するためには、(他の選手との接触や路面状況など)どのような要因でバランスが崩れようとも、姿勢制御システムが片足支持と両足支持の両方で効果的に機能しなければならない。
姿勢制御システムとは、前庭受容器、視覚受容器、固有受容器といった様々な受容器から受け取った情報を脳が整理し、中枢神経系と末梢受容器の間のフィードバックに基づくコミュニケーションによって、静的であれ動的であれ様々な状況で身体姿勢を制御するのに役立つ適切な運動反応を生み出すことを指す。
過去の文献では、CAI患者には姿勢制御障害があることが報告されている。姿勢制御システムの回復には中枢神経系と末梢感覚系間の最適な情報伝達と、固有受容系(靭帯、被殻、筋受容器を含む)の解剖学的完全性が必要である。1回以上の足関節捻挫の既往があり、慢性足関節不安定症(CAI)と診断されたアスリートは、足関節の固有受容器から中枢神経系への感覚入力が変化することで姿勢制御障害が生じるケースが多く、足関節、膝関節、股関節における神経筋協調性障害、腰椎および体幹領域における安定性の欠損、腰痛、体幹筋の活性化の遅れなど様々な問題が浮き彫りになっている。

CAIでは固有受容運動とバランス運動に基づいたリハビリテーションプロトコルが推奨されておいるが、ハンドボール選手における固有受容エクササイズが体圧中心分布に及ぼす影響を検討した研究はいまのところない。
リンクの研究はCAIの有無による逸脱姿勢の違いを明らかにし、逸脱を軽減するための固有受容エクササイズの有効性を実証することを目的としたもの。

【結果】
実験群(n=11)と対照群(n=11)の2群とも、IdFAI(Identification of Functional Ankle Instability)質問票のスコアが向上し、足関節捻挫の回数が減少した。
また、左脚を開いた状態での楕円面積、左脚を閉じた状態での楕円面積、左脚を開いた状態での前後偏位、足関節捻挫の初回および最終回数の各検査において、実験群の方が良好な結果が得られた。

【結論】

慢性足関節不安定性を抱えるアスリートは、そうでないアスリートに比べて重度の逸脱姿勢を経験する可能性が高い。
固有受容エクササイズは、両群とも体圧中心(COP)分布が改善され、姿勢制御に良い影響を与えたが実験群においてより大きな改善効果を示した。固有受容エクササイズは、足関節捻挫の再発に対する効果的な予防戦略である。

The Effects of Proprioceptive Exercises on Postural Control in Handball Players with Chronic Ankle Instability—A Non-Randomized Control Trial


・CAIは足関節捻挫における最も一般的な”結果のひとつ”である。CAIは下肢の筋収縮パターンと足関節安定性を変化させ、時間の経過とともに筋力不均衡は体幹や臀部の筋肉にまで及ぶ。

・CAI患者は非CAI患者に比べ、体幹の偏位が大きいことが確認されている。最も顕著な違いは、目を閉じた状態の足関節捻挫をした脚(左脚)で観察された。今回、CAI群では開眼・閉眼にかかわらず一趾バランステスト中、特に前後方向と外側方向において、より高レベルの体幹逸脱を示した。慢性足関節不安定症(CAI)患者における一趾立位テスト中のCoP方向の変化は、前方、後方、縦外側のいずれも多くの研究で報告されている。

・代償メカニズムの方向性にはいくつかの要因が考えられる。足関節捻挫は、内反機構(縦側偏位)、背屈可動域制限(前後偏位)、下肢を保護しようとする姿勢制御システムの適応機序によるものである。CAI患者は関節が不安定になり、安定性を得るために足関節を「ロック」することで対抗しようとする傾向がある。しかしこのような足関節可動性の欠如は姿勢システムの適応戦略を足関節戦略から股関節戦略へと修正する結果となり、CoP値を大きく変化させる可能性がある。この代償メカニズムが、CAI患者におけるCoP値の増加の根拠となる。

・姿勢制御システムを改善する効果的な方法のは固有受容運動である。この研究では、プロプリオセプティブ・エクササイズはテストしたすべての機能パラメーターを改善し、最終的に捻挫の受傷回数を減らすことでその有効性を証明した。対照群では足関節捻挫の回数が75%減少し、
実験群では足関節捻挫の回数が80.5%減少した。初期評価と最終評価で2グループ間で足関節捻挫の数に有意差があり、実験群は対照群に比べて足関節捻挫の数がはるかに少なかった。

・実験参加者に固有受容エクササイズを実施した結果、関節安定性が向上し、足関節可動性と姿勢制御システムが改善した。これらのポジティブな変化はすべて神経筋紡錘のリクルートメントによる神経筋反応性の向上と、中枢神経系への感覚入力数の増加によるものと考えられる。追加的な感覚入力は姿勢制御システムのより良い組織化を可能にし、慢性的な足関節不安定性を持つ選手のCoP値を改善する。

・傷害のリスクを最小限に抑えるには、接地時に重心を最適に配分することが特に重要である。

・・・ではその固有受容トレーニングをどんなふうに行うか?というのが個々のトレーナーの腕の見せ所で、ネット上で出てくるセオリー通りの固有受容トレーニングを漫然と行なっても効果は薄いんじゃないかと思われます。
筋骨格系の治療にも言えることですが、思い込みで一つの方法論を体に当てはめるのではなく、より細かい状況の把握した後に各方法論をその状況に合わせて最適化して導入していくことが重要なわけです。
足関節捻挫を繰り返してしまう方、特にアスリートの方は選手生命という時間との勝負でもありますから、より効率的なリハビリを行うために今一度自分自身の状況を精査してみてはいかがでしょうか

Filed Under: Chiropractic, health, Sports & Athletes, training Tagged With: スポーツ障害, 捻挫

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