前十字靭帯の再建術後、身体機能的及び心理的回復の遅れによってなかなか受傷前の生活やアスリートパフォーマンスに戻れないが少なくない。
歩行など最低限の日常生活を送るレベルまではリハビリで回復しているものの、なかなか競技復帰する気が起きないとか、パフォーマンスが戻らない選手、そして今この瞬間にリハビリを行なっている方は、大腿四頭筋の筋力の「対称性」を
高めるトレーニングの導入を推奨したい。
特に非コンタクトスポーツの選手。
ACLR後の女性アスリートにおいて、大腿四頭筋の筋力の対称性が高いことは競技復帰に対する心理的準備が整っていることと関連しているという統計がある。
しかしこの関係は、コンタクトスポーツの女性アスリートには当てはまらないという結論だった。
コンタクトスポーツの場合は、四頭筋の対称性+αが必要で、αの部分は競技の特性によって異なる。
大腿四頭筋という大きな筋肉を動かすことで生じる乳酸の脳への影響(抗うつ効果)、末梢神経の機能回復による疼痛の軽減による心理的回復の見込まれる。
「四頭筋筋力の対称性」
是非取り入れてみて欲しい。