アスリートの肩関節痛は、症状、原因構造ともに多岐にわたることから、関節の構造と特性を治療家が熟知していないと改善までに時間がかかり、最悪の場合慢性化してしまう難しいスポーツ障害の一つ。
先日、肩前側の痛みでお悩みのパワーリフターの方がお越しになった。
肩前側の痛みは高重量を扱うトレーニーで頻繁にみられる症状だが、痛みの発現の仕方や原因構造は人それぞれであり、鑑別が非常に難しい。
今回のご相談は、ベンチプレス時にボトムに引いていくまでの動作で肩前側に突っ張りと痛み。
ある程度ボトムまで近づくと痛みが増悪する方が多いが、今回のケースでは肘90°くらいから症状が発現するご様子だった。
検査の結果、二頭筋長頭の炎症と軽度の内下方亜脱臼(矢印)、二頭筋短頭と大胸筋がクロスする部分(○)の炎症(肥厚)と判断。

一見、直接的には関連しなそうに思える構造までしっかり治療して、治療後は痛み10→2。
張りはほぼゼロと初回の治療としてはまずまずの結果。