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You are here: Home / Woman's Health / 乳がんサバイバーの脳血管及び認知機能改善戦略としての運動

乳がんサバイバーの脳血管及び認知機能改善戦略としての運動

2024年12月23日 by office-k

乳がんの罹患率が上昇し続けている。
一方で短期および長期の生存率は上昇し、高所得国の乳がんによる平均5年生存率は85%以上で低中所得国では40%弱程度とされる。高所得国の生存率が高いのは早期発見と進歩した乳がん治療との組み合わせによるところが大きい。
しかし、近年開発された新治療法の多くは延命に有効だが重大な副作用を伴うケースがあり、脳の構造と機能に重大な影響を及ぼすことがある。実際に乳癌患者の75%が治療中および生存期間中に癌に関連した認知機能障害(CRCI)を報告し、乳がんサバイバー集団の数が多くなるにつれて多くの患者がCRCIと生活の質(QoL)の低下に苦しんでいる。
乳がんサバイバーは他のどの癌サバイバーよりも多くの障害調整生存年(1年間の完全な健康状態に相当)を失っており、認知機能障害がその主因となっている。
乳がん患者におけるCRCI発症の根底にある機序はほとんど解明されていない。

動物実験では脳血管密度および脳血流(CBF)の低下が指摘されているが、ヒトの乳がん患者で評価した研究は限られている。脳血管機能と認知機能低下は、非乳癌患者、特に内皮機能の低下、酸化ストレスの増加、慢性低悪性度全身炎症と関連する慢性疾患のある人で観察されている。本質的に脳血管機能の低下は脳が栄養と酸素の豊富な血液を獲得し、認知などの機能を効率的に発揮する能力を低下させる。

乳がん生存者の脳血管機能を調査した最近の研究では、癌のない年齢をマッチさせた女性と比較してCBFが低いことが報告されている。これは認知機能低下の発現が乳癌女性における脳血管機能低下と関連している可能性を示唆している。
脳血管機能低下と認知機能との関連を評価した研究は限られていることから、リンクの研究は乳癌生存者における脳血管機能と認知機能を評価。

【結果】
年齢(平均63歳)およびBMI;平均27.5kg/m2でマッチさせた非乳がん女性と比較して、乳がん生存者(一次治療終了後5年以内;病期I-III)では脳血管機能と認知機能が低下していることが示された。
特に乳がんサバイバーは身体的刺激に対する脳血管反応性が約60%低く、認知的刺激に対する脳血管反応性が37%低かった。
乳がんサバイバーは非癌女性よりも13%認知機能が低かった。

【結論】
近年、CRCIを患う乳がんサバイバーが異常に多くなっている。この特異的状況から、研究者たちは新しい抗癌剤を開発することのみならず、QoLを改善する方法の開発へと焦点を移している。
乳癌治療は内皮機能に重大な影響を及ぼし、その結果脳の代謝要求が満たされなくなり、脳血管機能が低下する。脳はその機能を効率的に発揮することができなくなり、認知機能障害を発症する。
低下した脳血管機能を改善して認知機能低下を予防、あるいは遅延させるための潜在的な介入として運動を研究している複数の臨床試験の結果は有望である。これらの研究には限界があるものの、乳がん生存者における運動が脳血管機能と認知に及ぼすプラスの効果を支持する予備的証拠となっている。

Exercise as a Therapeutic Strategy to Improve Cerebrovascular Function and Cognition in Breast Cancer Survivors: A Scoping Review

がん患者の全体的な健康に対する運動の利点

・運動トレーニングは、疲労、吐き気、除脂肪体重や骨密度低下などのがん治療関連の副作用の重症度を軽減し、身体的・心理的機能に好影響を与える。
・疫学研究では再発や死亡率を減少させ、乳がん患者の転帰を改善する保護的役割があることが強調されている。
・有酸素、レジスタンス共に乳がん患者の不安や抑うつに関する症状を改善する。
これらは、認知および脳血管機能を改善するための介入として運動を取り入れるべき理由を立証している。

乳がんサバイバーにおける運動が認知に及ぼす影響

・乳がんサバイバーにおける認知と身体活動との関連を検討した2件の横断研究では、1日10分程度の中等度の運動時間と情報処理速度の間で正の相関が確認されたが、軽強度の身体活動と認知の間には統計的に有意な相関は認められなかった。乳がんサバイバーの認知機能を高める可能性として中~高強度の身体活動介入を研究者は指摘している。
・有酸素性トレーニングの単回実施は乳がんサバイバーの認知機能を改善するようだ。
・短期的な認知能力の改善は中強度有酸素を1回行うことで得られるが、持続的な健康効果を得るためには定期的な長期のトレーニング(週90〜150分)が必要。
・運動はより大きな認知効率に影響を与え、根本的な認知障害に対する代償効果をもたらす可能性がある。
・12週間の有酸素で、乳がんサバイバーの言語学習と記憶(論理的記憶、遅延想起)、知覚推理(ブロックデザインテスト)、作業記憶、実行機能、注意(文字と数字の配列)の成績が向上した。

運動が脳血管機能および認知に及ぼす潜在的機序

・運動不足は海馬の神経新生の低下と海馬体積の減少、小脳の神経新生低下と灰白質体積と皮質厚の減少と関連する。
・血管の健常性低下は認知機能低下と正の相関がある。脳血管機能は脳灌流を促進し、神経細胞の代謝要求の増加や環境変化(物理的および化学的)に対応する脳血管系の能力を示す。脳がその機能を効率的に発揮するためには、脳血流量が常に維持される必要がある。
・運動が脳血管機能と認知機能に及ぼす潜在的機序は、運動が血管機能、具体的には内皮機能に及ぼす有益な効果と考えられる。内皮の窒素合成・放出能力は、身体的または心理的刺激に反応して認知機能を効率的に発揮するために、脳灌流維持のための脳血流量調節において最重要。内皮由来窒素は炎症と酸化ストレスを軽減し、開存性と血管緊張を改善、また毛細血管密度を維持する。


乳がんサバイバーの方のトレーニング内容を構築する上で優先すべき事項が様々な研究によって明らかになってきました。普段なんとなくジムでトレーニングするよりも、具体的なテーマを設けてトレーニングした方が中長期的な結果が異なることは間違い無いでしょう。
より具体的なトレーニングと栄養戦略をお探しの方は、当院のパーソナルトレーニングをお試しください。
様々な癌のリスク因子である肥満解消のための栄養マニュアルも好評です。カウンセリングに基づき、皆様の症状や体質に合わせて摂取カロリー数の計算や、食事デザイン、サプリメントの選択、排除すべき食材などを最新データを元にパッケージでデザインし、ご提案いたします。

まずはお気軽に体験コースをお試しください。

お気軽にお問い合わせください(お電話、LINE、インスタグラムのメッセージまたは連絡先をご利用いただけます)

Filed Under: health, training, Woman's Health Tagged With: 乳がん

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