• Skip to main content
  • Skip to primary sidebar

学芸大学整体院 | 腰痛治療、パーソナルジムはoffice-k

学芸大学駅徒歩一分。パーソナルジム併設カイロプラクティック整体院。慢性痛治療や産後ダイエット、骨盤矯正などお体のお悩みは当院にご相談ください。TEL/03-6317-2965

  • Clinic
    • 初診の方へ
    • About Us
    • お支払い
    • 院長紹介
    • English
    • Kのメモ
  • カイロプラクティック
    • NMFリリース
    • フェイスリリース
    • スポーツ障害
    • 頭痛
    • 顎関節
    • 首の痛み
    • 肩・腕・手のひら
    • 腰痛
    • 股関節
    • 坐骨神経痛
    • 膝関節・足関節
    • 滑液胞炎・腱炎
  • パーソナルトレーニング
    • 産後ダイエット
    • アスリートパフォーマンス
    • 肥満・感染症予防
    • Functional Training
    • 栄養指導
  • 買う・学ぶ
    • 栄養マニュアル販売
  • ご予約・お問い合わせ
You are here: Home / Woman's Health / 妊娠糖尿病と心血管疾患

妊娠糖尿病と心血管疾患

2023年3月28日 by office-k

妊娠糖尿病(GDM)は周産期の有害転帰に関連し、母体の中長期的な健康にも重大な影響を及ぼす。

GDM既往歴がある女性は人生の後半に2型糖尿病(T2DM)を発症する可能性が10倍高く、心血管疾患(CVD)を発症する可能性が2倍高くなることが示されている。
また、GDM既往歴がある女性は人生の後半にメタボリックシンドロームを発症する可能性が高くなる。メタボリックシンドロームはCVDリスクを高めることが知られており、男性よりも女性でより強い危険因子になる。

GDM既往歴がある女性のT2DMとCVDリスク増加は産後10年で最も顕著になるため、修正可能なリスク因子の改善を目指す介入が非常に重要となる。
したがって、産後はT2DMとCVDのリスクを低減するための介入策を導入する重要なタイミングである。

GDM発症の最も強い危険因子は肥満。
女性は周産期に体重増加リスクが高く、妊娠中の過度の体重増加や妊娠前BMIが高いことは産後の体重保持と関連する。
産後6ヶ月までに妊娠中の体重増加が減らないことは、その後の数十年間における肥満やCVDを含む肥満関連疾患の重要な予測因子であり、分娩後の体重増加はT2DMの追加的リスクをもたらすと考えられ、体重増加レベルが高いほどT2DMリスクも高くなる。


産後の肥満解消戦略は身体活動量の増加と食事のコントロールが一般的で、GDM既往歴がある女性のT2DMの発生率を低下させることが示されている。

食事介入は肥満とT2DMリスクを低減することが示されているが、食事構成に関する具体的な情報はしばしば不足している。
治療家やトレーナーによって発信する情報内容が異なるため、戸惑う方も多いだろう.。


リンクの研究は、GDM既往歴がある女性における食事パターンと心代謝パラメータに関連する研究のレビュー。
6014件の研究から71件の全文をレビュー、24件の研究が最終レビューに含まれた。

結果
11の食事パターンが特定された。
Alternative Health Eating Index(AHEI)、地中海食(MD)、低血糖指数(GI)が最もよく取り上げられる食事パターンだった。
一般集団における心血管および代謝障害リスク低減が広く実証されているAHEI、MD、DASH食パターンがGDM既往歴女性におけるT2DM、高血圧、心血管代謝疾患の追加リスク因子の発生率の低減と関連していることが明らかにされた。

The Association of Specific Dietary Patterns with Cardiometabolic Outcomes in Women with a History of Gestational Diabetes Mellitus: A Scoping Review

・MD、DASH食、AHEIのいずれかの遵守度が高いほどT2DMリスクが低く、AHEIとの相関が最も強いと結論付ける報告があった。赤身肉を代替タンパク質源に置き換えたことがT2DMリスクに影響を与えた可能性がある。動物由来脂肪とタンパク質摂取量が多いほどT2DMのリスクが高まるという過去の見解と一致する。
これら3食事パターンは難消化性炭水化物の摂取量が多いく、腸でのグルコース吸収を遅らせベータ細胞の需要を減少させると考えられる。


・MD遵守群は、対照群よりも3年後に糖質障害に移行する割合が低いことがわかった。
また、体重と脂質プロファイルには統計的に有意な改善が見られた。

・低炭水化物食の一部として、植物性大栄養素と動物性大栄養素を評価した2つの研究。
炭水化物を動物性由来脂肪やタンパク質に優先的に置き換えた低炭水化物食は、T2DM発症と有意に正の相関があったが、植物性由来脂肪やタンパク質に優先的に置き換えた低炭水化物食はT2DMリスク上昇と関連がなかったと報告。
また、動物性食品からのエネルギーおよびタンパク質、脂肪摂取量が多い参加者はT2DMおよび糖尿病予備軍の割合が高いことを報告。
動物性食品摂取量が多い低糖質食は、GDM既往歴女性におけるT2DM発症リスクを高める可能性を示唆した。
炭水化物エネルギーの割合、植物性タンパク質エネルギーの割合、植物性脂肪エネルギーの割合を用いたLCDスコアが高いほどT2DM発症リスク低減と関連した。
動物性由来タンパク質と脂肪の割合が高いLCDは、特にGDM女性においてT2DMの発症と関連している可能性が示唆された。

・低GI食は5論文で取り上げられていたが、いずれの論文もT2DM発症をアウトカムとして報告していない。GDM女性やT2DM患者に対する現在の食事アドバイスは、高GI精製炭水化物の代わりに高繊維質で低GI炭水化物源を食事に取り入れることを推奨している。低GI食がその後のT2DM発症に及ぼす影響を評価した研究がなかったことは驚くべきことである。

・食事パターンに関連した心血管疾患発症率について報告した研究はない。
GDM既往歴女性は心血管疾患を発症する可能性が2倍であることが示されているが、このレビューではGDM女性を対象とした特定の研究エビデンスは見つからなかった。

・レビューに含まれる研究では心血管疾患およびT2DMのいくつかの危険因子が報告されている。BMI上昇はT2DMと心血管疾患の重大な危険因子である。
より一般的に研究されている食事パターン(MD、AHEI、DASH)の遵守は体重関連指数の低下と一貫して関連していた。

・その他の修正可能な危険因子として脂質プロファイルが報告された。
MD RCTでは脂質プロファイルの改善が報告され、ARFSの遵守を評価する研究では脂質プロファイルに差は見られなかった。

・AHEI、MD、DASHの遵守は高血圧発症を減少させることを発見し、ARFS遵守の効果を評価する小規模コホート研究では関連は見つからなかった。

・GDM既往歴のある女性における良好な代謝転帰と関連する健康的な食事パターンに共通する食事構成要素として、野菜、果物、全粒粉、ナッツ、豆類の摂取がある。
MDとDASHは赤身肉と加工肉の消費を減らし、魚の摂取を増やすことを推奨している。
DASHにおいては鶏肉の摂取も推奨している。


GDM既往歴女性の産後の食事指導に関する知識不足がSNSなどで散見される。
また身体機能の強化(糖代謝能)の知識と混乱している情報発信者も多く注意が必要だろう。
当院では産後女性の個々の状況に合わせて栄養戦略をデザインし、トレーニング効果を最大限発揮できるようにしている。
産後女性の方で、中長期的に健康的な体づくりを目指す方は当院にご相談ください。

Filed Under: health, nutrition, Woman's Health Tagged With: 妊娠中栄養学, 妊娠糖尿病

Primary Sidebar

カテゴリー

Previous posts

腫瘍学におけるモジュレーターとしてのカフェイン

2025年6月30日 By office-k

世界中で最も広く消費されている生物活性化合物の一つであるカフェイン(CAF)。近年では、一般に知られている神経学的および代謝的効果に加えて、潜在的な抗がん作用が認識されてきている。 カフェインの持つ抗がん作用のメカニズム […]

灼熱環境下のアスリートにおけるサプリ摂取が持久力パフォーマンスと主観的知覚に与える影響

2025年6月28日 By office-k

屋外の持久系アスリートが対象だが、炎天下の屋外での仕事に従事している方にも参考になりそうな興味深いデータをまとめてみたい。 高温環境(27℃以上)はアスリートの生理機能、特に持久力パフォーマンスと主観的知覚に大きな課題を […]

パワーリフターの坐骨滑液包炎(ischial bursitis)の一例

2025年6月23日 By office-k

先日、臀部痛を訴えるパワーリフターがお越しになった。「梨状筋症候群じゃないか?」とのご本人の訴えがあったため梨状筋症候群のテスト。しかし、どうも患者さん的にも症状とリンクしている感じがないため、鑑別診断で間違えやすい坐骨 […]

メラトニンは男性の翌日の高強度運動パフォーマンスと回復を向上させる

2025年6月21日 By office-k

激しい運動が誘発する炎症、骨格筋損傷、そして筋修復と適応プロセスには、抗酸化物質摂取による回復戦略が用いられるのが近年では一般的だ。 メラトニン(MEL)(N-アセチル-5-メトキシトリプタミン)は激しい運動後の回復を促 […]

妊娠中の食事の質とマルチビタミン摂取と2歳児の神経発達との相互作用

2025年6月18日 By office-k

妊娠と産後2年間を含む生後1000日間は、子孫の脳が急速に形成・発達し、生涯にわたる神経発達の基盤を築く時期。この重要な時期にはニューロンの増殖、遊走、凝集、ミエリン化が脳の構造を形成し、後の認知、運動、言語機能の基礎を […]

©2018 Office-k All rights reserved