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アスリートとビタミンE

2022年4月15日 by office-k

学芸大学整体院office-kで治療した女子サッカー選手たち

今回のブログは、酸化ストレスや炎症によって引き起こされる筋損傷を抑制するとされているビタミンEにの運動誘発性筋損傷への効果についてデータを簡単にまとめてみたい。

活性酸素過剰による酸化ストレスは内因性抗酸化酵素をアップレギュレートし、疲労に対する抵抗力を高め、結果的に酸化ストレスを軽減する。

また、運動誘発性の活性酸素が活性化する炎症反応は、損傷した骨格筋の再生を促進する遺伝子の発現を誘導する。
いくつかの研究では、運動誘発性活性酸素と炎症が内因性抗酸化防御の強化、ミトコンドリア生合成、再生反応などの筋適応をもたらすことが示されている。

一方で激しい運動中(後)の莫大な活性酸素や慢性炎症は、タンパク質、脂質、核酸など細胞成分の損傷を通じて骨格筋の回復に有害である可能性もある。

また、過度の酸化ストレスや炎症を誘発する激しい運動は、クレアチンキナーゼ(CK)や乳酸脱水素酵素(LD)の上昇によって、遅発性筋肉痛、筋硬直、筋力低下を引き起こします。

運動によって引き起こされる酸化ストレスや炎症を予防するための解決策として、抗酸化・抗炎症作用のあるビタミンEが注目されてきた。
ビタミンEは脂溶性抗酸化物質で、過酸化脂質(MDA)の連鎖反応の進行を止め、細胞膜の多価不飽和脂肪酸の完全性を維持する。

多くの研究でビタミンEが運動後のCKとMDA濃度を減少させることが報告されているが、他の研究ではビタミンE補給は運動後のCKとMDAの濃度を減少させないことが示され、研究結果にはばらつきがある。

6件の無作為化比較試験(RCT)のメタアナリシスでは、運動誘発性脂質過酸化および筋肉損傷に対するビタミンE補給の有益な効果は認められなかった。
運動誘発性筋肉損傷、酸化ストレスおよび炎症に対する食事性ビタミンE補給の全体的な抗酸化および抗炎症効果を調べるための多因子研究が必要。

リンクのメタアナリシスは、運動誘発性筋損傷、酸化ストレス、炎症に対する食事性ビタミンE補給の効果を調査することを目的としたもの。

2022年2月までのPubMed, Medline, Science Direct, Scopus, SPORTDiscuss, EBSCO, Google Scholarデータベースで実施。
合計44件のRCTを選択し,Cochrane collaboration risk of bias tool(CCRBT)に従って評価。

結果、ビタミンE補給はクレアチンキナーゼと乳酸脱水素酵素で表される筋肉の損傷に保護効果を示した。
被験者がアスリートであった場合、筋損傷はより軽減された。特に、500IU以下のビタミンE補給は運動誘発性筋損傷に対してより有益な効果を示した。


Can Low-Dose of Dietary Vitamin E Supplementation Reduce Exercise-Induced Muscle Damage and Oxidative Stress? A Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials


・この研究では運動による筋肉への有害な結果に対して、ビタミンE補給が保護的な役割を果たすことが明らかになった。
興味深いことに、筋損傷に対するビタミンE補給の有益な効果は最適な投与量に特異性を示し、また運動選手と非運動選手とで異なるパターンを示した。

・ビタミンE摂取は運動直後の運動誘発性筋損傷をより明確に減少させ、CKによって示された。
CK濃度は運動後24時間以内にピークに達することから、ビタミンEの補給はより効果的に初期の段階で筋損傷を保護することが示唆された。

・運動誘発性筋損傷に対するビタミンE補給の保護効果は、低用量(≦500IU)およびアスリートで明確であった。
非アスリートと比較するとアスリートは抗酸化防御システムが強く、酸化ストレスが低いが、ビタミンEの補給はある一定の投与量(おそらく500IU)でより効果的に働くか、あるいは十分に構築された抗酸化防御システムを推進する可能性があることを示唆している。

・対象研究数は少ないが、ビタミンEの補給はもう一つの筋肉損傷マーカーである運動誘発性LDH濃度を減少させた。

・酸化ストレスは細胞内脂質の酸化(一般に過酸化脂質と呼ばれる)を引き起こし、MDAなどの様々な酸化生成物を生成する。500IU以下のビタミンEはMDA生成物がピークに達する運動直後のMDA濃度を減少させた。

・2つの研究では、ビタミンE補給が運動誘発性のTAS濃度を減少させることが示された。
ビタミンE補給は運動前の抗酸化力を高め、運動中のフリーラジカル産生を抑制したと解釈できる。

・損傷した筋肉細胞では運動による炎症によって、IL-6やTNF-aなどの炎症性サイトカインが分泌されるが、この研究ではビタミンEの補給は運動直後の運動誘発性IL-6濃度を減少させなかった。

・以前のメタアナリシスでは、ビタミンE補給量が多いほど総死亡率が上昇すると報告されている。



Filed Under: nutrition, Sports & Athletes, training Tagged With: ビタミンE, 筋損傷

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