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虚血性脳卒中患者における血清ビタミンD値と重症度

2022年9月4日 by office-k

高齢の虚血性脳卒中患者における血清ビタミンD値と虚血性脳卒中病変の重症度、身体機能、認知機能との関連を示した研究。


The association between the serum vitamin D levels and the stroke lesion size, functional ability, and cognition in elderly Korean ischemic stroke patients


65歳から85歳の韓国人虚血性脳卒中患者が対象。
入院後24時間以内に撮影した脳画像で病変の大きさを測定。
入院48時間以内に採取した血清ビタミンD代謝物25-(OH)ビタミンD値(ng/mL)と発症1週間以内のmodified Barthel index(MBI)、歩行能力、片麻痺側の股関節・膝関節伸展筋力、mini-mental status examination(MMSE)を記録。
発症後1週間経過した時点で脳卒中病変の大きさを測定。

結果
すべての因子に有意な相関があることが確認された。
血清ビタミンD濃度が30ng/mL以上の患者では身体機能、認知機能ともに30ng/mL未満の患者より良好だった。
韓国の高齢者では、血清ビタミンD濃度が低いほど虚血性脳卒中病変の程度が大きくなることが確認された。
また、血清ビタミンDレベルは身体機能と認知機能に影響を与えることが確認された。

韓国の高齢者は血中ビタミンD濃度を30ng/mL以上に維持することが推奨され、虚血性脳卒中発症時の身体能力と認知機能の維持に役立つと考えられる。

ビタミンD濃度と虚血性脳卒中の重症度

・ビタミンDは腸から吸収、もしくは皮膚でプロビタミンDが光分解されて合成され、腸でのカルシウムやリン吸収を促進し、筋タンパク質合成を高めて神経筋機能を向上させる。
さらに特定の神経保護成長因子の産生を促進し、血管拡張による動脈圧の低下、フリーラジカルの抑制など、神経保護的な役割も担う。

・25-(OH) Vitamin Dの生体内半減期は3週間。今回の研究では入院後48時間以内の採血であることを考慮すると、虚血性脳卒中後のホルモン合成や既存のビタミンDの減少によるものではなく血清ビタミンD値の低下は虚血性脳卒中に先行することが予想される。

・虚血性脳卒中患者の血清ビタミンD値と入院時の病変サイズ、NIHSSスコアとの関係を比較した研究では、血清ビタミンD値が低いほど虚血性脳卒中の病変サイズが大きく,NIHSSスコアが高いことが報告されており、今回の結果とも類似する。
血中ビタミンD濃度が高いほど、虚血性脳卒中病変の大きさが小さくなり、歩行などの機能的能力の保存が良好であることも示された。

・818名の虚血性脳卒中患者を対象とした研究では、ビタミンD値が高い患者は良好な機能回復を示したが、ビタミンD値が低いと機能回復は不良であったと報告。
この結果は、ビタミンDレベルが虚血性脳卒中患者の予後の予測因子の一つであることを示唆している。

・一方で、初発の虚血性脳卒中患者を対象に、入院時、3カ月後、6カ月後にNIHSSを用いて血清ビタミンD値と機能回復結果との関連を調査した研究では、発症3ヶ月後、6ヶ月後のビタミンDと機能回復結果との間に明確な関連は見られなかったが、血清ビタミンD値と入院時のNIHSSの結果には正の相関があり、血中ビタミンD濃度が低いほど虚血性脳卒中患者の予後は悪いと報告されている。
上記の結果は、血清ビタミンD値が虚血性脳卒中発症時の重症度予測に役立つことを示している。

・25-(OH)ビタミンD欠乏症(<10ng/mL)の脳卒中後片麻痺高齢女性患者96名を対象にした日本の研究では、エルゴカルシフェロール1000単位を摂取した48名の患者は、2型筋繊維数とサイズの増加、筋力の向上が観察された。さらに、転倒が84%減少した。
血清ビタミンD濃度を適切に維持することが、高齢脳卒中患者の機能回復に役立つ可能性を示唆。

・120名の脳卒中患者を対象とした研究では血清25(OH)D値と認知機能に負の相関があることが報告されており、355人の虚血性脳卒中患者を対象とした別の研究でも血清ビタミンD値と認知機能との間に負の相関があることが報告されている。

・今回の研究では65歳から85歳の韓国人虚血性脳卒中患者の血清ビタミンD値と病変サイズとの間に負の相関があり身体能力、歩行能力、片麻痺側の股関節・膝関節伸展筋力、認知機能とは正の相関があることが確認された。歩行能力、片麻痺側の股関節・膝関節伸展筋力は、男性では血清ビタミンD値、女性では認知機能と強い相関があった。虚血性脳卒中の病変の大きさが神経機能回復の結果と相関することが示されていたことを考えると、血清ビタミンD濃度が病変の大きさに影響を与え、その結果、運動機能や認知機能の障害の程度に影響を与えたと考えられる。しかし現在、血清ビタミンD濃度が脳卒中病変の大きさ、機能障害、認知障害に影響を与える正確な機序は不明。

・虚血性脳卒中の発症率が高い65歳から85歳の韓国高齢者では、ビタミンD不足の予防は虚血性脳卒中発症時の重症度を小さくし、機能・認知障害の程度をさらに軽減できることを示唆。

・血清ビタミンD濃度が30ng/mL以上だと、MBIスコア、歩行能力、片麻痺側の股関節・膝関節伸展筋力、MMSEスコアが特に良好だったことから、65歳から85歳の韓国人は、脳卒中発症時に身体機能および認知機能を維持するために血清ビタミンD濃度を30ng/mL以上に維持することが強く推奨される。

Filed Under: health, nutrition Tagged With: ビタミンD, 虚血性脳卒中

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