膝関節痛の主要な原因の一つに、半月板の運動障害がある。
通常、半月板には膝関節の屈曲、伸展で下記の図のようなモーションが発生する。
しかし、半月板そのものの構造的問題や脛骨や大腿骨の運動障害、半月板に関連する軟部組織の問題など、なんらかの原因でこの半月板の運動が阻害されることで痛みが発現する。
先日膝関節痛治療のご依頼を受けた患者さんは精密検査の結果、 左ひざの外側半月が満月になっていることが判明した(下の図一番右)。
膝痛の原因はその構造的特徴によって、半月板の運動障害や挟み込みが起きているのではないかと予想された。
一番上の図のように、膝屈曲と共に半月板がスムースにスライドせずに、↑このように挟み込みが起こっているのではと思われた。
この図はわかりやすくするためにやや大げさになっているかもしれない。
通常の形状の半月板の運動障害ではある程度半月板のモーションが予測できるが、満月の場合イレギュラーなモーションを起こすことがある。
今回のケースでは満月状の形状によって前後のスライドモーションの喪失に加えて、膝外側に半月板が飛び出る(はみ出す?)ようなモーションが感じられた。
飛び出す、はみ出るは表現が大げさすぎるかもしれない。
むにゅと外側半月が膝関節の外に押し出されるような圧がかかっていたという表現が適切だろうか。
それを取り除くと、劇的に痛みのレベルが低下した。
治療数日後のペインレベルに対する満足度も良好。
現在は膝関節の安定性のリハビリ兼パーソナルトレの段階に移行して、機能向上に向けて頑張っておられます。
それにしても・・・
毎度思いますが、原因や治療過程を活字にして伝えるのは大変で・・・絵や動画にすればいいんでしょうけど。
最初はどう書けば伝わりやすいかなぁなんて考えながら書き始めますが、最終的に「まぁ俺がわかってればいいか」となりがちなのも悪い癖。
今後はYoutubeの活用やアニメーションの勉強も模索して、より伝わりやすいブログ(w)を目指していきます。