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卵の摂取と認知症

2022年2月25日 by office-k

学芸大学整体院の勝俣院長が認知症予防に推奨する卵

少子高齢化による国力の衰退は免れない我が国だが、親の介護など医療費負担や社会保険料の負担から消費は落ち込み、20年もすれば途上国並みに貧しくなることが予想される。
10代〜30代は準備してさっさと海外へ移住したほうがいいだろう。

高齢化で増加しているのは癌や心血管疾患だけではない。
認知症、特にその原因としてもっとも多いアルツハイマー病(AD)は増加傾向にあり、現在世界中で約5,000万人が認知症に罹患している。
2050年には1億5,200万人に増加すると予測されている。

認知症にはまだ有効な治療法がない。
一次予防がこの病気の発症率やを減らすための最も効果的な戦略だろう。
喫煙、肥満、アルコール、身体活動、食事などの危険因子を修正することで、認知症の40%を予防または遅延させることができる可能性があると指摘されている。

今回のブログは、認知症予防のための栄養学について。
卵の摂取が認知症発症リスクの低減に役立つかもしれないというデータをまとめてみたい。

卵は必須アミノ酸、不飽和脂肪酸、ビタミンB群、葉酸、脂溶性ビタミン、リン、セレン、鉄、ヨウ素、亜鉛などのミネラルを豊富に含んでいる。
さらに、コリン、ルテイン、ゼアキサンチンなどの認知症に良いとされる化合物を含んでいる。
卵黄は食事性コレステロールの主要供給源であり、高コレステロール血症は神経変性疾患の危険因子であることが報告されているが、卵のコレステロールは吸収率が低く血中濃度に影響を与えない。

地中海沿岸のプロスペクティブコホート(European Prospective Investigation into Cancer [EPIC]-スペイン)における研究では、適度な卵の消費は神経変性疾患による死亡率を10%の低減させることが報告されている。

中国の前向きコホートでは卵の消費と認知機能の低下との間に逆相関が観察されたが、他の研究では卵の消費量と認知症発症リスクとの関連は認められないなど、認知症における研究結果にばらつきだある。

リンクのデータは、地中海沿岸の研究であるEPIC-Spain Dementia Cohortにおいて、卵の摂取と認知症リスク、特に、ADとの関係を評価することを目的としたもの。

European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC) -Spain Dementia Cohortの3施設、1992年から1996年に募集された30歳から70歳の25,015人の参加者を対象に平均21.5年間追跡。

結果、774人の認知症患者が診断され、そのうち518人がアルツハイマー病(AD)であることが確認された。
卵の消費量に関するデータは、募集時の食事歴アンケートを用いて推定。

卵の消費量と総認知症またはADリスクとの間に関連は観察されなかった。
相対的地中海食(rMED)スコアの遵守度で集団を分けた後、rMEDスコアの遵守度が低い参加者において、卵の摂取と認知症の総リスクおよびADの両方に逆相関が見出された。
しかし、rMEDスコアのアドヒアランスが中程度と高い参加者では関連性は認められなかった。

卵の摂取が、rMEDスコアの遵守度が低い成人集団における認知症、特にADのリスク低減と関連することを示唆していると結論。

Association Between Egg Consumption and Dementia Risk in the EPIC-Spain Dementia Cohort

・25,015人の成人参加者からなるこのコホートにおいて、卵の摂取は一般的な認知症リスク、特にADリスクとは関連しないことがわかった。
しかし、rMEDスコアの遵守度が低い参加者では、卵の摂取と認知症およびADの両方のリスクとの間に境界線上の逆相関が観察されたが、rMEDスコアの遵守度が中または高の参加者では観察されなかった。

・この研究では、すべての被験者において認知症リスクに対する保護的な関係は観察されなかった。
しかし、以前のEPIC-Spainコホートでは、適度な卵の摂取は、主に認知症による死亡例だけでなく、パーキンソン病による死亡例を含む神経変性疾患による死亡リスク低下と関連していることがわかった。

・米国の大規模プロスペクティブコホートでは、卵の摂取はADによる死亡率の低下と関連していた。
中国の縦断的健康長寿研究では、認知機能の低下との逆相関が示された。

・卵は、ルテイン、コリン、ゼアキサンチン、タンパク質など、抗炎症効果により認知症予防の役割を持つと考えられる化合物を提供する。
ルテインは、酸化ストレスや炎症ストレスの蓄積から脳組織を保護する働きがあることが示唆されている。
コリンはその代謝物を介して、記憶や認知機能に関連する遺伝子のメチル化を制御する経路に関与している。
フィンランドのコホートでは、食事からのホスファチジルコリン摂取と認知症リスクとの間に逆相関があることが観察されており、卵はホスファチジルコリンの主な食品源である。

・rMEDスコアの遵守度が低い参加者においてのみ、保護的な関連性が観察された。
考えられる説明として、rMEDスコアが低い被験者では、卵が神経保護効果を持ついくつかの生理活性化合物(ルテイン、コリン、ゼアキサンチン、タンパク質など)の主要な食物源になっている可能性が挙げられる。
rMEDスコアが中〜高位の被験者では、これらの保護化合物およびその他の化合物(葉酸、ビタミンE、ビタミンC、β-カロチン、ポリフェノールなど)は、果物や野菜、特にアブラナ科野菜、濃い緑の葉野菜、根菜、キャベツ、トマトなど他の食物源で補給できている可能性がある。
EPIC-Spain Dementia Cohortでは、rMEDの遵守率が高いほど認知症リスクが20%低いことが最近の調査で確認されている。


日本人もタンパク質不足の傾向があるので卵を積極的に摂取し、地中海食の特色を把握して自分の食生活に落とし込んでみてはどうだろう。

Filed Under: health, nutrition Tagged With: 認知症

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