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食事性脂質と認知機能

2023年3月16日 by office-k

認知症の患者数は5,500万人以上と推定され、2050年には世界で1億5,000万人が発症すると予測されている。
一方で、認知機能低下を予防したり遅延する方法は今のところ開発されていない。

認知症は原因は多因子にわたる。
遺伝的な要因も大きが、トランス脂肪酸や飽和脂肪酸、精製糖質、塩文、超加工食品を多く摂取する西洋食を含むライフスタイルや栄養などの修正可能な危険因子も認知症リスク上昇に関与することが指摘されている。
一方で、不飽和脂肪酸、繊維、ポリフェノールを豊富に含む地中海食のような植物ベース食の遵守は、加齢に伴う認知機能低下のリスク低下と関連することがわかっている。

また、ビタミンC、ピリドキシン(B6)、葉酸(B9)、コバラミン(B12)摂取量の増加と認知機能低下との間には逆相関が存在することが示されている。
さらにビタミンD欠乏は認知症のリスクを高め、認知能力を低下させる可能性がある。

メタボリックシンドロームと高インスリン血症が認知機能の低下と関連していることから、インスリンとカロリー摂取量を減らすことも重要である。

食事性脂質、特に飽和脂肪酸(SFA)が高齢者の認知障害の要因であることが指摘されている一方で、一価不飽和脂肪酸(MUFA)と多価不飽和脂肪酸(PUFA)は神経細胞膜に直接作用し、認知機能に良い影響を与える可能性がある。
しかし最近のデータでは、炭素鎖の長さが異なるため吸収や代謝に差が生じ、SFAがメンタルヘルスに有益な影響を及ぼす可能性があることが示されている。

リンクの研究は、50歳以上のイタリア人参加者883名を対象に、炭素鎖の長さに基づく食事脂質のカテゴリーおよびサブカテゴリーが認知機能と関連しているかどうかを調査。
飽和脂肪酸(SFA)、一価不飽和脂肪酸(MUFA)、多価不飽和脂肪酸(PUFA)の総摂取量、単一クラス、および炭素鎖の長さによってグループ化した単一脂肪酸を、食品頻度調査(FFQ)により評価。

結果
短鎖SFAと中鎖SFAの両方を適度に摂取している被験者、特にラウリン酸摂取量は認知障害を患う可能性が低かった。
単一MUFAのうち、エルカ酸の摂取は認知障害と直線的に逆相関を示した。
一方で、リノール酸の摂取は認知機能障害と関連していた。
αリノレン酸を適度に摂取している人は認知障害になる可能性が低いことがわかった。

Dietary Fats and Cognitive Status in Italian Middle-Old Adults


・SFAは認知機能に有害であると考えられてきたが、SFA総摂取量が多いほど認知障害の低下と関連していた。

・SCSFAとMCSFA、特にラウリン酸(C:12)の摂取量が多い人ほど認知障害が少ないことがわかった。SCSFAは、腸-脳軸を調節して認知に影響を与える可能性がある。SCFAは腸のバリア機能を改善して腸内細菌の多様性を促進し、血中で有害なLPSなどの分子に対する透過性を制御するタイトジャンクションタンパク質の発現を増加させる。
SCSFAは腸-神経軸における多くのニューロンを活性化し、セロトニン、γ-アミノ酪酸(GABA)、アセチルコリンなどの神経伝達物質の放出を調整する。
最近の研究では、健康なヒトがSCFA混合物を摂取することで微生物叢の多様化が進み、認知機能やストレスが改善されることが示されている。

・SCFAは神経細胞の成長と可塑性に関与する脳由来神経栄養因子(BDNF)の産生にも影響を与える。また、SCSFAはG-protein-coupled receptor 43 (GPR43) に結合してNF-κBシグナルを抑制し、マクロファージを抗炎症性のM2タイプに変化させることで神経炎症を抑制し、認知に影響を与える可能性がある。また、ミクログリア活性を制御し、炎症性サイトカインレベルを低下させることで神経炎症に影響を与える。

・SCFAは精神疾患の危険因子とされている酸化ストレスに対する保護作用があり、核因子エリスロイド2関連因子2(Nrf2)活性とカタラーゼやスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)などの抗酸化酵素の合成を調節する。

・炭素長が重要であることの証明として、パルミチン酸のような長鎖飽和脂肪酸(LCSFA)はマクロファージの炎症を刺激し、ミクログリアとアストロサイトのシグナル伝達経路に影響を与えることがわかった。
ラウリン酸のようなMSCSFAはミクログリアでのLPSによる炎症を抑え、サイトカインや神経栄養因子の産生を制御することで認知に有益な影響を与える可能性が判明した。

・食事中SCSFA-MCSFAの大部分は、ヨーグルトなどの乳製品に由来する。ヨーグルトを摂取している人は認知障害を発現する確率が低いことがカナダの研究で報告されている。

・MUFAについては、エルカ酸の消費量のみが線形的に認知症と逆相関していた。
エルカ酸は植物油由来のオメガ9脂肪酸。ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(PPAR)と相互作用して認知機能、特に記憶を高めることが明らかになり、エラスターゼとトロンビンを阻害することで神経炎症を調節し、炎症性サイトカインレベルを低下させることがわかった。

・n-3系PUFAはALAと同様に、高齢者の学習、意味、空間、短期記憶を改善し、認知機能の低下を防ぐことが示された。n-3 PUFAは酸化ストレスや神経炎症に関連する重要なホルモンであるインスリンを間接的に改善する作用がある。

Filed Under: health, nutrition Tagged With: 栄養学, 認知機能

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