
スポーツ障害は存在しなくても機能維持のために後脛骨筋腱のケアを行うことが最近多い。
多くのアスリートからの「施術後は接地感(踏ん張りなど)が劇的に良くなるから」というリクエストにお応えしてのものだ。
「劇的に良くなる」というレスポンスは競技種目問わず。
後脛骨筋が適切に機能しないと足部の過回内(オーバープロネーション)で、地面を押す力が逃げてしまう。定期的な後脛骨筋腱メンテナンスによる機能維持は、足部の剛性を高め
て中足骨の適切なポジショニングと、母趾の筋力発揮(地面を押す)を促す。
したがって、足底アーチが安定することで地面をしっかりと捉えられるようになる。
また、後脛骨筋は足関節の過度な回内を防ぐことで、足首の安定性を向上させる。
以前ブログでも紹介したが(したっけな…?)、これは肩関節の障害を抱えているアスリートにも非常に重要。足関節機能不全は肩関節障害リスクを有意に上昇させることがわかっている。
パワーリフティングやボディビル の選手からも後脛骨筋のメンテナンスは非常に評判が良い。
これは、後脛骨筋の適切な機能維持によって脛骨の捻じれ(回旋力)が安定し、大腿骨・股関節アライメントが整うことで地面を押す力がスムーズに伝わり、踏ん張る動作全体の筋力効率が向上するためと考えられる(足のトレメニューだけじゃなくて、意外とダンベルオーバーヘッドエクステンション系も)。
まとめ
後脛骨筋腱を治療すると、
・足部のアーチが安定→踏ん張りやすくなる
・足趾グリップ力向上→踏ん張りやすくなる
・足関節安定性・固有感覚が改善→脚力伝達の効率化
足全体のよりシャープな感覚をお求めのアスリート、トレーニーは当院にご相談ください。