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ブロッコリースプラウトおよびマスタード種子の抗肥満作用

2022年9月16日 by office-k

スルフォラファン(SFN)はブロッコリーの新芽に多く含まれるイソチオシアン酸塩。
グルコラファニン(GRA)が酵素ミロシナーゼの働きで加水分解されて生成される。

SFNは抗がん作用、抗酸化作用、抗炎症作用、抗高血圧作用、心臓保護作用、神経保護作用といった作用を有している。
また、SFNが脂肪細胞の分化を阻害し、脂肪分解を促進し、脂肪細胞におけるトリグリセリド蓄積を減少させることも報告されている。
さらに、SFNは酸化的利用およびグルコース取り込みを促進して脂肪酸酸化経路をアップレギュレート、脂肪分解を増加させる一方でトリグリセリド合成経路を阻害することで肥満を予防および治療することが可能であることが示されている。
さらに、SFNは脂肪細胞のアポトーシスを濃度依存的に誘導する。

しかし、SFNは化学的手法で合成することができる一方、その過程で毒性の高い物質が必要であったり、最終生成物を精製する必要があるため食品への利用が困難。

そのため、天然由来のSFNがより良い代替品となる。

天然由来SFNは内因的に生産されるものと、加水分解により外因的に生産されるものがある。
外因性の加水分解はミロシナーゼとGRAをそれぞれ個別に抽出でき、SFNを厳密に制御された反応によって得ることができる。

リンクの研究は、ブロッコリースプラウトパウダー(BSP)、マスタード(Sinapis alba L.)種子パウダー(MSP)、およびスルフォラファンに富むMSP-BSP混合パウダー(MBP)の、ビスフェノールA(BPA)誘発3T3-L1細胞および肥満C57BL/6Jマウスにおける抗肥満作用を検討したもの。

In vitroでは、MBP、BSP、MSPには細胞毒性作用がないことが示された。
さらに、MBPとBSPはBPA誘導3T3-L1細胞における脂質の蓄積を抑制することが判明。
BPA誘発肥満マウスでは、BSPおよびMBPの投与により体重増加が抑制され、脂質異常症が改善された。

BSPとMBPはAMPKを活性化し、ACCリン酸化を増加させ、脂肪分解関連タンパク質(UCP-1とCPT-1)のアップレギュレーションと脂肪形成関連タンパク質(C/EBP-α、FAS、aP2、PPAR-γ、SREBP-1c)のダウンレギュレーションを伴うことがin vitroおよびin vivoで明らかにされた。
興味深いことに、MBPはBSPよりも大きな抗肥満効果を発揮した。

BSPおよびMBPは脂質代謝および脂肪分解に関連するタンパク質の発現を増加させ、BPA誘発脂肪細胞の分化および脂肪生成を抑制し、BPA誘発肥満を効果的に治療することができることが示された。BSPおよびMBPは有効な抗肥満薬として開発することが可能と結論。

Anti-Obesogenic Effects of Sulforaphane-Rich Broccoli (Brassica oleracea var. italica) Sprouts and Myrosinase-Rich Mustard (Sinapis alba L.) Seeds in Vitro and in Vivo

・BPAなどの内分泌かく乱化学物質(EDCs )への曝露が肥満の原因となることは複数の研究で確認されている。太り過ぎや肥満は食事の摂り過ぎや運動不足だけでなくEDCsの影響も留意する必要がある。

・3T3-L1細胞およびBPA誘発肥満マウスを用い、MSP、BSPおよびMBPの脂肪形成、脂肪生成および脂肪酸化を評価。抗肥満能を検討した結果、MSP、BSP、MBPは細胞毒性がなく、BSPとMBPは脂肪細胞における脂質の蓄積を有意に減少させることが示された。

・BSPおよびMBPの投与により、BPA誘発肥満マウスの脂肪組織重量および体重が減少することが示された。

・肥満者は通常、血中のLDL-c、TG、TCの濃度が高く、HDL-cの濃度が低くなっている。BSPとMBP は、BPA誘導肥満モデルマウスのTG レベルを有意に低下させ、HDL-cレベルを上昇させることが確認された。

・脂肪細胞の分化を細胞レベルで制御することにより肥満を抑制することが可能となる。
BPA誘導3T3-L1細胞および肥満モデルマウスにおいて、MBPおよびBSP処置がいずれも脂質生成および脂質形成関連タンパク質(C/EBP-α、PPAR-γ、aP2、SREBP-1C、FAS)の発現を抑制することを明らかにした。

・上記の結果から、BSPおよびMBP投与は脂肪生成および脂肪生成を抑制することで脂肪蓄積を減少させ、脂肪酸酸化を促進することが示唆された。
BSPとMBPは、脂肪新生関連タンパク質の発現抑制、脂肪分解促進、脂肪酸酸化促進により、抗肥満作用を発揮することが明らかになった。

・AMPKは様々な組織でエネルギー代謝を調節する重要なエネルギーセンサー。
AMPKは、熱発生、脂肪組織の発達、脂肪酸合成を抑制、脂肪酸酸化を促進など脂質代謝と脂肪形成に影響を与える。BSPおよびMBP処理は、BPA誘導3T3-L1細胞および肥満マウスにおいてAMPKを活性化することが明らかとなった。

結論
BSPおよびMBPは、脂肪形成関連タンパク質(aP2、PPAR-γ、SREBP-1C、FAS、C/EBP-α)の発現を低下させ、脂肪酸酸化タンパク質(CPT-1、UCP-1)の発現を上昇させることでBPA誘発肥満マウスの脂肪細胞分化を阻害。
In vitroで脂質蓄積を抑制し、体重および副睾丸脂肪組織量を著しく減少させた。
BSPとMBPはAMPKシグナル伝達経路を活性化することにより、抗肥満作用を発揮することが明らかとなった。
BSPとMBPは、生化学的・生理学的な改善に伴うタンパク質発現の変化から、抗肥満薬の有効な候補物質であることが示唆された。

Filed Under: health, nutrition Tagged With: ブロッコリー, 栄養学

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