コーヒーのカフェイン摂取と不整脈の間には関連性が証明されていない。
不整脈治療を専門とするMarcus氏は、
「不整脈のリスクを低下させるためにカフェインを含む製品を避けることを推奨している専門学会もありますが、この関連性は一貫して証明されていません。今回の研究でも、カフェイン飲料の摂取が不整脈のリスクを高めるという証拠は見つかりませんでした。コーヒーの抗酸化作用と抗炎症作用が不整脈に対して保護的役割を果たしている可能性がある」と述べた。
昨年目にしたデータではサプリメントによるカフェイン摂取は心臓疾患発症リスクを高めるとあったと記憶しているので、何から摂取するのかによってリスクの程度が変わるのかもしれない。
Coffee doesn’t raise your risk for heart rhythm problems
この研究は英国の国民健康保険に加入している人を対象とした研究で、コーヒーの習慣的な摂取が不整脈のリスクと関連するかどうか、また、カフェイン代謝に影響を及ぼす遺伝子変異がその関連性を変えるかどうかを調べたも。
調査に参加したコーヒー愛飲者は386,258人で、平均年齢は56歳、女性が半数強。
平均4年間の追跡調査では、最終的に対象者の約4%が不整脈を発症した。
遺伝的にカフェインの代謝が異なる人で不整脈のリスクが高まるという証拠は見られなかった。
研究者は、実際にはコーヒーの摂取量が多いほど不整脈の発生リスクが3%減少したと述べている。
(この研究が自己申告制であること、エスプレッソかどうかなどのコーヒーの種類に関する詳細な情報が得られなかったことなど、調査の限界もある。。
なお、コーヒーには抗炎症作用があり、がん、糖尿病、パーキンソン病を含むいくつかの病気のリスクを低下させることが指摘されている。