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学芸大学整体院 | 腰痛治療、パーソナルジムはoffice-k

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ヴァイオリ二ストの筋骨格系症状

2020年9月28日 by office-k

演奏に関連した筋骨格系症状(PRMD)で悩むオーケストラ音楽家は多く、演奏家全体のうち約40%(統計によっては約70%~93%)にのぼるという。
症状によってはキャリアを終えざるを得ない場合もあり、何らかの症状を抱える者のうち12%近くが神経症状によってキャリアを終えることを余儀なくされているというデータもある。

演奏家が訴えるPRMDの一般的な症状は、痛み、脱力感、しびれ、麻痺感などの神経症状で、楽器を演奏するのに支障をきたすレベルの症状であることが多い。
初期症状として、灼熱感やヒリヒリ感などの感覚障害、疲労感、手足の重い感覚を訴える方が多い傾向にある。

症状発現の危険因子として、性別、年齢、静的な筋負荷、姿勢の悪さ、体力の低下、治癒していない怪我、反復的な負荷のかかった動作によるマイクロトラウマ、楽器の変化、演奏ストレスなどが挙げられる。

それらの因子のうち、体力の低下と反復的な負荷のかかった動作や姿勢によるマイクロトラウマ≒姿勢の悪さが発症因子として割合が大きいので詳しく書いてみたい。

反復的な動作や長時間の同姿勢によるマイクロトラウマは、バイオリニストのような片足どちらかへの荷重、長時間の頸椎回旋+側屈+前屈、左肩甲挙筋、左僧帽筋、左腰部脊柱起立筋の過緊張に加え、指先や腕の反復運動が例としてイメージしやすいのだろうか?

まず頸椎の回旋+側屈+前屈。
バイオリンを持っている側は神経根が狭くなり筋肉も長時間の収縮状態で炎症が起こる。バイオリンを持っていない側は軽いストレッチ状態なので安全かというとそうでもなく、演奏家の体力次第では長時間の伸張状態による伸張性収縮の負荷に耐えられず炎症を起こすこともあるし、伸張状態は血管の径を狭くする(ホースを伸ばすイメージ)ので周辺の神経への血流を減少させるので、頸部の組織の機能を健全に保つうえで良いとは言えない。

長時間の負荷で起きた炎症によって炎症物質が拡散し、周辺組織の炎症を亢進させる。組織のマイクロトラウマを生み出し、炎症物質は周辺の関節、神経にも拡散して上記した初期症状の熱感やヒリヒリ感などの感覚障害、疲労感、手足の重い感覚 が生まれる。

”代償パターン”
長時間頸椎を不自然な位置で維持することで負担を被る部位は頸椎だけにとどまらない。
頸椎が不自然な位置にあることで他の関節もそれを代償して身体のバランスを取ろうとする。その代償による負荷を被る部位は頭蓋骨~胸椎(背中)~腰椎(腰)骨盤~股関節まで広範囲にわたる。
その結果どこにどのような症状が出るかは人それぞれで、代表的な症状は変形性股関節症や背部痛、腰痛、偏頭痛。
頸部痛だけでなく複数の症状を訴える演奏家が多いことは間違いない。

というわけで、バイオリニストの筋骨格系症状の治療の際に最も重要視する部位は頸椎。
重症度が上がると椎間板の変性や椎体の骨棘形成など構造そのものが劣化してしまい手が付けられなくなる。
一刻も早く上部頸椎から下部頸椎まで正常な状態に近づけるために微に入り細に渡った治療を行う必要がある。

さらに当院では頸椎の関節、軟部組織(筋肉、靭帯、関節包)に加えて、顎関節のチェックも同時に行う。
演奏の際に求められる指先の神経伝達および筋反射を正常な状態に維持するには顎関節の異常を取り除くのは必須。
食いしばりによる顔面の過緊張も場合によっては同時に解決する必要がある。
しかしその辺はセンシティブな部位なので患者さんの要望次第。

指先や腕の感覚障害は頸椎が原因だけとは限らず、腕の組織の圧迫でも起こるので末端の組織も治療するが、書き始めると長くなるのでまた別の機会に改めて書きたい。

【痛み止めだけでは不十分】
関節や筋肉による圧迫で起こる血流制限は、圧迫している問題構造を解決しない限りそもそもの改善は望めないし、投薬などによって一時的に改善しても再発の可能性が高い。


原因部位が頸椎ということで重症度が増すごとに治療も難しくなり、予後も不良とまではいかなくても難しい状態が続くことが予想される。
バイオリニストの方でしびれなどの神経症状、極度の肩こり感、脱力感を自覚している方は一刻も早い治療を決断すべきと思う。


それでは皆様、良い一週間を。




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