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ラクトフェリンの炎症調節と早産予防における役割

2025年10月8日 by office-k

早産は妊娠37週を前、または女性の最終月経開始日から259日未満のの出産と世界保健機関(WHO)に定義されており、2020年の世界の早産推定有病率は9.9%、これは約1,340万件の早産児の出産に相当する。
多くの社会人口学的、栄養学的、医学的、産科的、環境的要因が自然早産リスクの増加と関連するが、その病因は部分的にしか未だ解明されていない。

炎症性サイトカインは、早産の病態形成における中心的メディエーターとして関与している。研究では、早産・分娩を経験した女性の羊水中で、IL-6、IL-8、およびIL-10の濃度上昇が報告されており、中でも、IL-6の著しい上昇は子宮内感染の主要マーカー、および早産を誘発する潜在的引き金として特定されている。
早産症例の30%以上で、早期前期破水(PROM)は羊膜腔への微生物侵入および高レベルの炎症誘発性サイトカイン、特にIL-6とIL-8と関連していることもわかっている。また、早産リスクはhsCRP、IL-10、IL-6、TNF-α、総コレステロール、トリグリセリドおよびHDLのレベル上昇と相関する。

ラクトフェリン(LF)は、ヒトの母乳中に見られる80kDaの糖タンパク質で、母乳中の総タンパク質含量の10〜15%を占め、唾液や腸液などの粘膜分泌液にも含まれている。
LFは複数の生物学的システムにおいて酸化ストレスを軽減する大きな可能性を示している。具体的には、新生児単球由来マクロファージの炎症誘発性応答を減衰させる。LPSで活性化された新生児マクロファージをヒト・ラクトフェリンで処理すると、サイトカイン産生(TNF、IL-1β、IL-6、IL-8、IL-10)が減少し、活性化マーカーの発現および貪食能が低下する。
その抗菌作用および免疫調節特性を超えて、ラクトフェリンは鉄の恒常性においても役割を果たす。LFは遊離鉄と結合することで病原体の鉄利用能を低下させ、宿主における鉄吸収を促進する。この二重機能により、LFは妊娠中集団で示されているように、鉄欠乏性貧血の予防と治療に関連している。重要なことは、経口LFは直接的な鉄源としては作用しないが、その代わりにIL-6–ヘプシジン軸を調節して鉄吸収を改善し、全身性の抗炎症作用を発揮すること。
対照的に、膣内LFは局所的に作用して膣内細菌叢、粘膜免疫、およびサイトカインバランスに影響を与える。

LFの生物学的効果は投与経路に依存する
経口摂取は全身の鉄代謝と炎症に影響を及ぼし、膣内投与は局所的な細菌叢、粘膜免疫、およびサイトカインを調節する。
また、LFは初乳や母乳にも豊富に含まれており、新生児の免疫防御と消化管発達に貢献する。

ラクトフェリンは総合的に見て、その抗菌効果だけでなく免疫細胞機能を調節し炎症を軽減する能力を通じて、好ましくない妊娠転帰を改善するための有望な候補となり得る。
様々な研究がLFの多様な領域をカバーしてきたが、早産に直接関与する炎症経路(例:IL-6、プロスタグランジン、MMP/TIMPバランス、酸化ストレス)を調節するLFの能力に関するエビデンスは少なく、結果もはっきりしていない。
さらに、これらの転帰を形成する上での投与経路(経口 対 膣内)と投与のタイミング(処置前 対 持続的補給)の役割も強調されていない。

リンクのレビューは、ラクトフェリン補給が炎症調節、サイトカイン変調、および早産のリスクと関連するその他の生化学的・産科的転帰に及ぼす潜在的な影響について、利用可能な文献を要約したもの。

【結果】
研究全体を通じて、LF補給はプロ炎症性サイトカインの減少、子宮頸管長と子宮活動性の改善、および酸化ストレスマーカーの好ましい変化と一貫して関連していた。
臨床的には、LF補給は妊娠期間の延長、早産の減少、および新生児集中治療室(NICU)入院の減少と関連付けられた。
免疫学的分析では、羊水中のサイトカインプロファイルの正の調節を示唆した。

【結論】
ラクトフェリン(LF)の補給(経口および/または膣内投与)は、早産リスクに関連する炎症プロセス、生化学マーカー、および免疫プロファイルに対して、多面的な調節効果を発揮する可能性を示唆した。
エビデンスは、ラクトフェリンがIL-6などの炎症誘発性サイトカインを異なる生体区画全体で減少させ、妊娠維持に関連する子宮頸部および子宮パラメーターを改善できることを示している。
LFのタンパク質分解酵素および酸化ストレスマーカーへの影響も、胎児膜の安定化に寄与する可能性がある。
臨床的には、LF補給は妊娠期間の延長、早産率の低下、および新生児集中治療室(NICU)入院の減少といった傾向と関連した。
これらの結果は、早産の根底にある経路を調節する上でのラクトフェリンの潜在的な治療的役割を強調している。しかし、利用可能な研究の数と質が限られているため、これらの結果は注意深く解釈されるべきで、これらの知見を確定し、最適な用量、投与経路、および補給のタイミングをより良く定義するためには、さらなる大規模な多施設国際ランダム化比較試験が必要。

The Role of Lactoferrin in Modulating Inflammation and Preventing Preterm Birth: A Narrative Review

・ラクトフェリン(LF)は、ウシ由来(bLF)であれ、遺伝子組み換えヒト型(rhLF)であれ、免疫調節作用と抗炎症作用を持ち、特に早産や早期前期破水(PPROM)といった有害な産科的転帰の予防を裏付ける一貫したエビデンスを強調している。
このレビューは、区画ごとの炎症マーカー(羊水、子宮頸膣、血清)を臨床転帰と明確に結びつけ、投与経路とタイミングの役割を重視している。

・分析されたデータは、炎症が媒介する早産の発症機序と一致している。感染と炎症に伴うPPROMは炎症誘発性サイトカインのアップレギュレーションによって始まり、これが羊膜絨毛細胞におけるマトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)の発現を調節する 。羊水穿刺時に検出された羊膜内感染または炎症は、膜が破れていない早産患者において、その後のPPROMと独立して関連することが示されている。

・胎児レベルでは、血漿IL-6レベルが >11pg/mL に上昇することでが特徴である全身性サイトカイン反応が、PPROM患者における切迫した自然分娩開始と関連づけられている。この知見は、胎児のIL-6上昇が臨床的な分娩開始に先行する(続くのではない)という点で、炎症誘発性サイトカインが早産を引き起こす上で能動的な役割を果たすという強力なエビデンスを提供する。これらの所見は、LF投与後に血清、羊水、および子宮頸膣レベルでIL-6の減少を報告したレビュー対象の研究と一致しており、炎症カスケードの潜在的な早期遮断を示唆すしている。

・LFはコラーゲン分解と羊膜絨毛膜の脆弱化に関わる主要酵素であるMMPの発現と活性を調節することで、炎症の下流のタンパク質分解カスケードに好ましい影響を与えるようだ。MMP-9レベルとMMP-9/TIMP比率は、正期産と比較して早産で有意に高く、一方、TIMP-1とTIMP-2は有意に低く、平均で11%と22%の減少が見られた。
正期産と早産におけるMMP-1、MMP-2、MMP-9の胎盤mRNA発現の比較でも、後者で有意に高い発現が示されており、時期尚早の膜破裂を誘発する分子環境を示している。他の研究はこれと一貫して、膣内bLF投与後にMMP-9の有意な減少を報告しており、他の関連酵素や阻害剤の選択的調節も示されている。

・LFは抗炎症作用と抗タンパク質分解作用を超えて、子宮頸部および子宮パラメーターの改善とも関連し、間接的に妊娠の安定化に貢献する。bLF投与は、子宮頸管長の増加、子宮収縮頻度の減少、およびIL-6レベルと子宮頸管長との間の負の相関を生じることが示されている。
炎症性の妊娠状態においてしばしば上昇する酸化ストレスも、LFによって改善されるようだ 。先行研究では、膣内bLF投与後にTBARSの減少、総抗酸化能(TAS)の増加、および酸化ストレス指数(OSI)の減少が報告されている。

・慢性炎症と早産リスクに関連する状態である細菌性膣症に対する膣内LFの用量反応効果に関する研究では、1日200mgを10日間投与された女性は、1日100mgの投与を受けた女性よりも、膣内細菌叢のより持続的な改善を示した。200mg群では、治療完了時に92.8%がNugentスコア <7を達成し、85.7%が ≤3に達し、中止後2週間も安定性が維持された。この所見は、膣内細菌叢の正常化におけるLFの用量依存的な効果を示唆しており、より強力な抗菌作用と免疫調節作用が必要な場合、1日200mgの使用を支持するもの。
全身投与のデータも有望。4ヶ月間のフォローアップで、1日2回100mgの経口LFを毎日摂取したところ無症候性細菌尿が減少し、急性膀胱炎も減少、一方で尿培養陰性率は増加している。これらの結果は、多因子的な予防戦略としてのLFの有効性を裏付けている。

・投与のタイミングもLFの有効性に影響を与えるようだ。食前に経口cbLFを摂取することで、血清IL-6のより大きな減少と血液学的パラメーターの改善が見られた。この効果は、食事中の胃プロテアーゼによるLFの部分的な分解を反映している可能性があり、生物学的利用能が低下する。したがって、用量、経路、タイミングのすべてが、LFの治療効果にとって重要な要因である。

…ラクトフェリンは産婦人科で処方されているんでしょうかね?
その辺の詳細は分かりませんが、妊娠中、妊活中の方の参考になれば幸いです。

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Filed Under: health, nutrition, Woman's Health Tagged With: 妊娠中栄養学, 早産

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