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学芸大学整体院 | 腰痛治療、パーソナルジムはoffice-k

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IMIと乳がんリスク

2024年4月18日 by office-k

やっぱり多いこのケース。

学芸大学整体院office-kの鵞足炎治療の説明

膝内側の痛みで整形を受診。半月板に損傷が見つかり手術を勧められて一念発起したものの、痛みは改善せず、むしろ不安定性が増して機能低下・・・
当院で鵞足炎の治療後、痛みはあっさりほぼゼロへ。
半月板など組織的問題があるからと言って、それが痛みの原因になっているとは限らないので、膝に限らず手術をお考えの方は本当に熟考してくださいね。

さて、今回のブログは乳がんリスクと栄養因子の関連性についてのデータを簡単にまとめてみたい。先日も患者さんのご家族が乳がんと診断されたとのことで、心を痛めている。

代表的な乳がんの危険因子には、
・初潮年齢が早い、閉経年齢が高い、初産年齢が高い、子供が少ない、母乳育児経験が少ない、閉経期のホルモン療法や経口避妊薬といった生殖およびホルモン系危険因子
・アルコール摂取、体重過多、運動不足といった生活習慣関連危険因子
・マンモグラフィ検診による早期診断などの医療技術の進歩
が挙げられる。

近年の栄養疫学研究では、食事パターン分析に基づいて、腫瘍を含む様々な疾患の発症と食事の関係を評価するアプローチが行われている。いくつかの研究で、食事パターンと乳がんとの関連が研究されており、特に地中海食は乳がんを含むいくつかのがん種に対する予防効果と関連することが報告されている。
地中海食の特徴は植物性食品(全粒穀物製品、野菜、果物、ナッツ類、豆類)を多く摂取し、魚を中程度から多く摂取し、卵摂取量は少なく、甘い飲み物、赤身肉、加工肉、牛乳、バター、乳製品、スイーツ摂取を制限することを基本としている。

地中海色に加えてDASH(Dietary Approach to Stop Hypertension:高血圧を抑制するための食事法)食も、心血管疾患などおよび乳がんを含む複数の種類のがんと逆相関することがわかっている。
DASH食は果物、野菜、全粒穀物、ナッツ類、豆類を多く摂取し、低脂肪乳製品を適度に摂取し、ナトリウム、砂糖入り飲料、赤身肉や加工肉の摂取を控えることが特徴。

EAT-Lancet食事療法は、肥満や、心血管系疾患、癌、糖尿病などの非感染性疾患の発生を減少させることができる健康的な普遍的基準食として提案されたもので、1日2500kcal(多すぎない?)を基本とし、全粒穀物、果物、野菜、ナッツ類、豆類、不飽和油、少量から中程度の量の魚と鶏肉の摂取し赤身肉や加工肉、砂糖、精製穀物、でんぷん質の多い野菜は摂らない、または控えめにすることが特徴。
しかし一方で、これまでEAT-Lancet食が乳がんの発症に及ぼす影響を評価した研究はない。

リンクの研究は、イタリア式地中海食指数(IMI)、ギリシャ式地中海食指数、DASHスコア、EAT-Lancetスコアが乳がんリスク低下にどのように役立つかを評価したもの。
イタリアのORDETコホートの9144人の女性で食事アンケートに回答した人を対象に食事質指標(DQI)の遵守の効果を評価。

【結果】
IMIはすべての女性、特に閉経後女性において乳がんと逆相関していた。
他の食事パターンはいずれも乳がんリスクと関連していなかった。
高IMIおよびギリシャ式地中海食指数スコアは循環CRPと逆相関していた。
EAT-Lancet Indexのスコアが高いほどCRPの循環濃度が高いことが示された。

【結論】
地中海食の遵守が、特に閉経後女性において乳癌発症に対して保護的な役割を持つことが示された。その保護的役割の機序を説明する1つの可能性として、低悪性度慢性炎症の調節が挙げられる。

Adherence to Diet Quality Indices and Breast Cancer Risk in the Italian ORDET Cohort


・この研究結果は、すべての女性においてIMI遵守が高まるにつれて乳癌発症リスクが有意に低下することを示しており、逆相関は閉経後女性でより強かった。閉経前女性で有意な結果が得られなかった理由として考えられるのは、閉経前女性は乳がん発症が遺伝的要因の影響をより強く受け、BRCA1やBRCA2変異の有病率が高いことが挙げられる。
または成人期初期における他の因子への曝露も考えられる。閉経前乳がんの主な危険因子には、非妊娠や経口避妊薬の使用などの変数、すなわちホルモン曝露関連因子が含まれるという証拠が存在する。閉経前女性の乳癌リスクに対する食事の影響は、遺伝的および生殖的因子の影響に大きく凌駕される可能性がある。

・IMIとギリシャ式地中海食指標の高遵守が炎症マーカー”CRP”の低濃度と関連していることを観察した。一方で、EAT-Lancet Indexスコアが高いほど炎症マーカーの濃度は高かった。多くの研究で、地中海食パターンはCRPやTNF-αなどの炎症性バイオマーカーの低値と関連することが示されている。

・地中海食は果物や野菜の割合が高い。これは抗酸化物質やその他の微量栄養素の優れた供給源であることを示しており、細胞の酸化的損傷や発がん物質の活性化、およびDNA損傷を防ぐのに役立っている。

・野菜や果物に含まれるフラボノイドは様々なメカニズムを通じて、顕著な抗酸化・抗炎症活性を発揮する。また、フラボノイドはアディポネクチンレベルとAMPK活性化を増加させることでNF-κBと誘導性一酸化窒素合成酵素(iNOS)シグナル伝達経路に対抗し、その結果、肥満関連の酸化的損傷と炎症が減少する。

・複数の研究で、地中海食のポリフェノールがオートファジーに直接作用することを示している。レスベラトロールのオートファジーに対する作用は、脱アセチル化酵素サーチュイン1の活性を高める作用によって説明できる。

・リコピンは地中海食、特にIMIの特徴的食品であるトマトに含まれるフィトケミカルカロチンで、抗酸化酵素(SOD、GPX、カタラーゼ)活性の上昇を誘導し、抗炎症作用とインスリン感作作用を示す。

・バージンオリーブオイルに含まれるポリフェノールもオートファジーを促進することが報告されている。また、エキストラバージンオリーブオイルの成分には内皮保護作用と抗酸化作用があり、C反応性タンパク質、IL-6などの炎症マーカーやE-セレクチンなどの内皮機能関連マーカーも改善する。

・果物や野菜に含まれる食物繊維は、胆汁中に排泄されるエストロゲンの腸管再吸収を阻害し、糞便中への排泄を増加させることで循環エストロゲン濃度を低下させる。これは、乳がん発症に対する保護的役割を持つ。地中海食に多い豆類に含まれるビオチャニンA、ホルモノネチン、ダイゼイン、クメスタン、ゲニステインなどの弱いエストロゲン分子は内因性エストロゲンと競合してエストロゲン受容体に結合し、エストロゲンの分裂促進作用を阻害する。
また食物繊維は、地中海食の特徴であるグリセミック指数の低い食品の摂取によってインスリン抵抗性を低下させ、乳がん高リスクと関連するインスリンレベルの上昇を抑制する。

・地中海食に多く含まれる全粒穀物には、フィチン酸、レジスタントスターチ、水溶性食物繊維が含まれており、これらは食品に含まれる発がん性化合物と結合して中和することができる。

・地中海食に多く含まれる食物繊維は、乳がんリスク上昇と関連する低悪性度慢性炎症を減少させることで乳がんの発症予防効果を発揮する可能性がある。食物繊維摂取後、腸内細菌叢が短鎖脂肪酸(SCFA)を産生する。SCFAはアセチル-CoAに変換されたのち免疫系を調節し、TNF-α、MCP-1、IL-6などの炎症性サイトカインの産生を抑制するなどの抗炎症活性をもたらす。

・地中海食には一価不飽和脂肪酸(MUFA)と多価不飽和脂肪酸(PUFA)が豊富に含まれており、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(PPAR)を介してNF-κBタンパク質複合体をダウンレギュレートし、抗炎症作用を発揮する。主に魚類に含まれるオメガ3系PUFAは、アラキドン酸から4系ロイコトリエンや2系プロスタグランジンなどの炎症性エイコサノイドへの変換を阻止し、過剰な炎症反応を阻止することで炎症組織からのアポトーシス細胞や残屑の除去を促進する。


…いかがだったでしょうか?地中海食の健康効果を強調するデータが近年非常に多く発表されています。今回ご紹介した研究結果は、地中海型食パターンを忠実に守ることがCRP濃度の調節を通じて乳がんリスク減少につながるという仮説を支持しています。
さらに、閉経後乳がんの潜在的危険因子である過剰体脂肪のマネジメントにも地中海食の遵守が適しているエビデンスが蓄積されています。
乳がん治療中の方、術後の方、家族歴のある方で、より具体的な乳がん予防・体質改善のための栄養戦略をお探しの方は、当院の栄養マニュアルのご利用を是非ご検討ください。
Lineまたはメールによるカウンセリングに基づき、皆様のヒストリーや体質に合わせて摂取カロリー数の計算や、食事デザイン、サプリメントの選択、排除すべき食材などを最新データを元にパッケージでデザインし、ご提案いたします。

お気軽にお問い合わせください(お電話、LINE、インスタグラムのメッセージまたは連絡先、GOOGLEビジネスページのチャットをご利用いただけます)

Filed Under: health, nutrition, Woman's Health Tagged With: 乳がん, 栄養学

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