すっかり涼しくなりましたね。
朝晩のランニングにはちょうど良い気温です。
さて、足関節の可動域制限、特に背屈(足を持ち上げる動作)時の詰まり感と痛みについて定期的にご相談を受けます。
ご相談にいらっしゃる方は圧倒的にアスリートや日常的に運動されている方が多く、過去に捻挫歴のある方がほとんどです。
非アスリートの方も足関節に問題がある方は多いですが、日常的に足関節が気になるというよりも代償的に起きている腰痛などでご相談に来きます。
足関節の背屈制限では距骨、脛骨、腓骨のうち脛骨と腓骨の関節モーションの異常が占める割合が大きいですね。
距骨の問題だけというのはあまりみたことがありません。
特に、背屈の最終可動域付近で脛骨および腓骨に本来起こるべく関節運動が起こらなくなっているケース。足首の詰まり感や痛みも背屈の最終可動域付近で現れます。
この場合治療はさほど難しくなく、当院の手技テクニックで十分改善可能。
ただし、足関節捻挫受傷後から放置期間が長い方は、関節可動域が戻るまでに少し時間がかかります。
足関節捻挫受傷の際に起こる関節の変位と軟部組織の神経伝達機能のクラッシュに起因して関節可動域異常が起きているので、長期間の放置から関節の位置覚を正常化するのはそれなりに時間がかかります。
ですので、足関節捻挫受傷後、投薬やなんやかんやで痛みが消えても「治った」と思わずに、痛みが消えてからが本当の治療の開始となります。
足関節可動域制限の代償は多くの部位に表れます。
膝関節、股関節、腰椎、仙腸関節etc
きりがないのですべて挙げることはできませんが、代表的な代償性症状は股関節の可動域以上と腰痛です。
過去に捻挫歴があり、腰痛がスッキリ治らない方は足関節の異常をまず優先して治療するのも一計です。