尾てい骨の痛み・・ご相談を受けるのは圧倒的に女性の方が多いですね。
お子様の送り迎えで自転車を毎日利用される方で反復的に尾てい骨に振動負荷がかかり炎症が起きている方や、転倒などの打撲の後遺症、または特定の原因が見当たらないにもかかわらず、尾てい骨に痛みを感じるケースと多種多様。
原因に心当たりがない方では、胃腸障害で便通に難がある方や出産後の女性など。ファスティングや極端なダイエットで便通が悪くなっている人も多いですね。
便通の悪化による肛門周辺に負荷が痛みとして放散しているのを、尾てい骨の痛みと認識しているようなパターンです。
痛みの感じ方は多くの場合、尾てい骨とその周辺の狭い範囲にピンポイントで痛みを感じますが、同時にハムストリングスに違和感を感じる方もいらっしゃいました。
治療では腰椎や仙腸関節(仙骨のモーションとポジション)を正常化したのち、尾てい骨周辺の軟部組織の治療に移ります。
尾てい骨そのものの操作も行いますが、周辺の軟部組織の治療に比重を置く場合が多いですね。
大殿筋や骨盤底筋群、 外肛門括約筋や内肛門括約筋、周辺の脂肪体 、下直腸神経、尾骨肛門靭帯、仙棘靭帯が操作対象の組織になりますが、問診の段階で見当がついている原因次第で操作部位、操作方法は変わってきます。
また胃腸障害の傾向が顕著な方には、胃腸の緊張をとるようなモビリゼーションも同時に行います。
転倒など負荷、胃腸に起因する炎症、いずれの場合もカイロプラクティックによって炎症反応の軽減を加速し、組織の変性を抑止することが可能です。