スポーツ障害や腰痛など筋骨格系の症状を訴えてお越しになられた患者さんが後日再診の際に、
「治療後、久しぶりに熟睡できた。」
とおっしゃることがよくあります。カイロプラクティックの睡眠障害改善効果は臨床で多くの実例があります。ただあまり論文化されておらず、エビデンス重視派の人には信ぴょう性が低いと思われるかもしれません。
カイロプラクティックによる睡眠の質の改善には、患者さんそれぞれの状況に合わせて上部頚椎、下部頚椎〜中部胸椎で重点的に治療するポイントを微妙に変えていきます。関節の操作の際、その「深さ」も重要なファクター。関節のより深部まで正確にアジャストすると、より交感-副交感神経のバランスがとれる印象。
これはマッサージや得体のしれない機械を用いた治療では不可能な領域。微細な感覚を捕らえられるのは手を使うカイロプラクターだけでしょう。
また、重要視しているのが僧帽筋。極度の肩こりや背部痛の症状と睡眠障害がリンクしていることが多々あります。僧帽筋も上部、中部、下部とあり、いずれの部位で過緊張が起きているか正確に判断して適切に問題を取り除く必要があります。
身体を回復させる唯一の方法が睡眠ですが、その質が落ちた状態は正常な身体機能を維持する上で大きな障害となります。もちろん精神的にも、脳のパフォーマンスにも。
カフェインを摂って対処しようという向きもありますが、所詮対処でしかありません。つけは必ずまわってきます。
身体症状(筋肉や関節の痛み及び過緊張、頭痛など)と睡眠の質の低下がリンクしているかたは一度カイロプラクティックによる治療をご検討ください。