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子癇前症とビタミンD

2021年8月8日 by office-k

子癇前症(PE)は、妊娠20週以降に蛋白尿を伴う高血圧を特徴とする妊娠特異的疾患で、急性腎不全、播種性血管内凝固症候群、肺水腫など重篤な母体合併症を引き起こす可能性のある全身性の炎症性疾患。
母体、胎児、新生児の死亡原因の一つであり、世界中の妊婦の2.7~8.2%が罹患している。また、PEは胎児の成長制限や早産と関連している。
現在出産以外にPEの治療法は無いが、PEに罹患した母親とその子供は長期的な悪影響を受け続ける。

下のデータは、中国の妊婦を対象に食事からのビタミンD (VD)摂取量および血清中のVD濃度と子癇前症リスクとの関連性を調べた研究。

VDの食事摂取量や血清中のVD濃度が高いことは、中国人のPEリスクの低下と関連していたと結論。

Dietary and serum vitamin D and preeclampsia risk in Chinese pregnant women: a matched case–control study


・ビタミンD(VD)はカルシウムとリンのホメオスタシス、免疫力の向上、心血管疾患の予防などの機能を持ち、抗炎症作用を持つ脂溶性ビタミンである。

・人体ではエルゴカルシフェロールは主に植物性食品に由来し、コレカルシフェロールは主に日光に反応して皮膚で合成されたり、動物性食品に由来する。

. VDの欠乏は、母体および子供の予後に悪影響を及ぼすことが知られている。

・中国南東部のコホート研究では、中国の妊婦にはVD欠乏症の有病率が高いことが報告されている。妊娠23〜28週目のVD欠乏症は、重度のPEのリスク増加と強く関連していると報告している。

・中国で実施された今回の研究では、食事からのVD摂取量とPEリスクとの間に負の関係が認められた。VD摂取量とPEリスクの間には有意な非線形関係が認められた。また、血清25(OH)D濃度とPEリスクの間にも同様の関連性が認められた。

・今回の結果は、生活習慣への介入によるPEの予防という意味で、公衆衛生上重要な意味を持つ。食事性VDの摂取量とPEのリスクとの関係に関する証拠は限られている。

・米国で行われたコホート研究では、PEのリスクとVDの摂取量との間に関連性は認められなかった。しかし、この研究ではVDの摂取が食事だけでなく、サプリメントからも行われていた。ノルウェーのコホート研究では、VDのサプリメントの摂取がPEのリスクを低下させることがわかったが、食事によるVDの摂取は効果がなかった。

・対照的に、本研究では食事中のVDの摂取量とPEのリスクとの間に逆J字型の関連性が認められた。ノルウェーの研究と我々の研究の結果が一致しないのは、VDの摂取量、ライフスタイル、食生活のパターン、肌の色などの違いによるものと考えられる。

・西ヨーロッパでPEの症例83名と対照者913名を対象に行われた研究では、第三期にVDを十分に使用していた女性は、VD不足・欠乏の女性よりも子癇前症のリスクが低いことがわかった。

・サウジアラビアで行われた別のRCTでは、高用量のVDサプリが低用量のVDサプリに比べて、VD欠乏症の妊婦のPE発生率を低下させることがわかった(4,000対400IU/日)。

・興味深いことに、VDの血清濃度を上昇させるにはエルゴカルシフェロールよりもコレカルシフェロールの方が効果的であることが分かっている。

・メカニズムの可能性を示唆する研究もある。例えば、VDはレニン-アンジオテンシン系を調節するレニン生合成の内分泌阻害剤として有効であることが示されている。したがって、血清中のVD濃度が高ければ、レニン・アンジオテンシン系を阻害することで高血圧を予防できる可能性がある。また、PEのタンパク尿は腎血管内皮増殖因子(VEGF)を介しており、1,25-ジヒドロキシビタミンD3がVEGF遺伝子の転写に直接影響を与えることが示されている。

・PEに関与するVD関連遺伝子の多くは、母体の免疫・炎症反応の全身的な変化と関連していることがわかっている。したがって、VDは母体の免疫・炎症反応を調節することでPEの発生に影響を与えている可能性がある。


Filed Under: health, nutrition Tagged With: ビタミンD, 子癇前症

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