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妊娠中栄養学:ビタミンD

2022年8月1日 by office-k

最近、ビタミンDと各疾患との関連、予防におけるビタミンDの重要性を強調するデータが増えている。
今回のブログは妊娠期間中のビタミンD欠乏が母子に及ぼす影響についてのデータをまとめてみたい。ビタミンD欠乏が妊産婦の死亡率や罹患率に関与していることを指摘する科学的根拠が増えている。ビタミンD欠乏はアレルギー性疾患や自己免疫疾患、さらには癌との関連も指摘されている。
妊娠中のビタミンD欠乏は、母体および胎児に樹徳な影響をもたらし、例えば母体では子癇前症、耐糖能異常、妊娠糖尿病、早産、低カルシウム血症リスクを増大させる。
また、胎児では、骨格形成不全、不十分な免疫システム、喘息や湿疹、乳児の呼吸器感染症、在胎不当過小との関連が指摘されている。

世界的に、現在約10億人がビタミンD欠乏または不足の影響を受けている可能性があると推定され、エチオピアとインドの研究ではビタミンD50nmol/L未満をカットオフ値として、80%以上と60%以上の妊婦がビタミンD欠乏症に苦しんでいることが分かっており、発展途上国におけるサプリメントの潜在的な成果と利点に関するさらなる研究の必要性が示されている。

妊娠中は、胎児の骨格形成のためにリン酸代謝やカルシウム代謝に大きな変化が生じる。
胎児は十分な骨ミネラル形成のために自分でビタミンDを合成する能力がないため、胎盤を経由して受け取る母体のビタミンDの供給に依存する。そのため、妊娠中のビタミンD濃度が低いと胎児骨格の骨ミネラル量が少なくなる可能性がある。

米国では、妊娠中を含む19〜50歳の女性に対するビタミンDの推奨摂取量(RDA)が1日あたり600IUに設定されている。
この推奨量は、日光にほとんど当たらない集団におけるビタミンDの血中濃度を50nmol/L以上に維持するための摂取量に基づき、骨の健康に関連する成果のみに基づいて策定された。
米国医学研究所によると、妊娠期間中に最高レベルのビタミンD3を得るためには1000-1600IU(25-40g/日)のビタミンD補給が必要と考えられている。
一方でこの推奨量には異論もあり、多くの研究者が、不全は75nmol/Lまたはそれ以上の閾値を基準とすべきであり、到達するにはもっと高い摂取量が必要であると主張している。
いくつかの研究では、出産まで4000IU/日のビタミンD補給で安全かつ最大限のビタミンD産生(少なくとも32ng/mL)が達成されることを立証されている。

リンクのレビューは、ビタミンD欠乏が妊娠転帰に及ぼす影響に関するエビデンスと、そうした研究で用いられた用量をマップ化することを目的としたもの。
PubMedから50件、Cochraneから15件、Embaseから150件、合計215件の論をスクリーニングした結果34件が組み入れ可能と同定。
15カ国から発信された28件の論文が基準を満たし、最終的に14件の研究に限定。

妊婦のビタミンD補給は、妊娠糖尿病、高血圧、子癇前症、早産、その他の合併症リスク低減に重要という考えを支持するエビデンスが見出された。
このレビューから検索されたデータは、十分なビタミンDレベルが健康な妊娠に寄与するという過去の仮説と一致している。

Vitamin D-Related Risk Factors for Maternal Morbidity during Pregnancy: A Systematic Review

・全体として、妊娠中の母親のビタミンDレベルが低いと、妊娠糖尿病、子癇前症、早産、およびその他の合併症のリスクが高くなることが示唆された。
妊娠中のビタミンDの役割と関連すると思われる有害な転帰をさらに理解するために、介入研究および観察研究が必要。

・現在のシステマティックレビューでは、妊婦と新生児におけるビタミンD欠乏症の全体的な平均有病率は、それぞれ54%と75%であると記述されている。産後の女性におけるビタミンD欠乏症の有病率も高く、63%となっている。

・母親のビタミンD濃度を上げるための戦略として、サプリメントの摂取、日光浴(体表面積の15~20%)、ビタミンD強化食品の摂取がある。皮膚の色素が濃く、日光への露出が限られている人は欠乏症のリスクが最も高くなる。

・サプリメントの摂取は妊婦のビタミンD状態を改善する上で重要な役割を果たす。
現在のWHOのガイドラインでは、ビタミンD欠乏症の妊婦がPE、低体重児、早産のリスクを減らすために、200IU/日のビタミンDサプリメント摂取を推奨している。
全米妊娠協会では100μg/日のビタミンD摂取を推奨しており、女性の推奨摂取量である10μg/日よりもかなり多量のビタミンDを摂取量となっている。
中国では、妊娠中は1日600IUの摂取が推奨されている。
イギリスでは400IU/日が推奨されている。

・イギリス保健省は妊婦と新生児にビタミンDの補給を無料で行っている。
スイスでは、Institute of Medicineが推奨する栄養摂取量に従ってビタミンD不足のリスクがある女性は1500-2000IU/日、リスクのない女性は600IUを摂取することが推奨されている。カナダでは、妊婦は1日400-600IUを摂取することが推奨されている。
ニュージーランドでは、ビタミンD不足のリスクがあると判断された妊婦に対してビタミンDの補給400IU/日が行われている。一方、リスクがない女性に対してニュージーランドの保健省は200IU/日を推奨している。

・サウスカロライナ医科大学の研究者による長年の研究結果から、妊婦にビタミンDを4000IU/日摂取させることを提案している。妊娠12-16週から、4000IU/日のビタミンD補給を行うことが妊娠期間を通じた最適な栄養、およびホルモンのビタミンD状態を達成するために最も効果的であることが示唆された。

・ビタミンDの補給・摂取と妊娠中の母親の罹患率に特化した試験や観察研究は確認されていない。とはいえ、ビタミンDの必要量は妊婦の方が多く、出産中や胎児の成長のために最適な血清レベルのビタミンDを維持することは重要。
母体病変を引き起こすビタミンD血中濃度に関するコンセンサスは得られていないため、特定の補充療法を推奨することは容易ではないことも事実。
妊娠中の女性は、ビタミンDの適切な摂取量を維持し、そのレベルを適切にコントロールするために適切な栄養サポート、カウンセリングを受ける必要がある。

Filed Under: nutrition, Woman's Health Tagged With: ビタミンD, 妊娠中栄養学

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