• Skip to main content
  • Skip to primary sidebar

学芸大学整体院 | 腰痛治療、パーソナルジムはoffice-k

学芸大学駅徒歩一分。パーソナルジム併設カイロプラクティック整体院。慢性痛治療や産後ダイエット、骨盤矯正などお体のお悩みは当院にご相談ください。TEL/03-6317-2965

  • Clinic
    • 初診の方へ
    • About Us
    • お支払い
    • 院長紹介
    • English
    • Kのメモ
  • カイロプラクティック
    • NMFリリース
    • フェイスリリース
    • スポーツ障害
    • 頭痛
    • 顎関節
    • 首の痛み
    • 肩・腕・手のひら
    • 腰痛
    • 股関節
    • 坐骨神経痛
    • 膝関節・足関節
    • 滑液胞炎・腱炎
  • パーソナルトレーニング
    • 産後ダイエット
    • アスリートパフォーマンス
    • 肥満・感染症予防
    • Functional Training
    • 栄養指導
  • 買う・学ぶ
    • 栄養マニュアル販売
  • ご予約・お問い合わせ
You are here: Home / health / 血管老化と心血管疾患と戦うための腸内細菌叢の標的化

血管老化と心血管疾患と戦うための腸内細菌叢の標的化

2025年9月7日 by office-k

ラクトバチルス、ビフィドバクテリウム、フィーカリバクテリウムといった有益な細菌株由来プロバイオティクスは、血管老化と心血管疾患(CVD)を軽減する上で有望性が示されている。これらのプロバイオティクスは免疫機能を高め、炎症を軽減し、血管内皮の健常性を改善する。
食物繊維やフィトケミカルなどの天然産物は、腸内細菌叢(GM)組成を調整し、腸内バランスを維持することで心血管の健康をサポートする。これらの化合物を用いてGMを標的とすることは、高齢者集団における血管老化と戦い、CVリスクを減らすための潜在的戦略となるだろう。

リンクのレビューは、血管老化とCVDにおけるGMの役割を検証し、プロバイオティクスと天然産物の治療可能性を強調するもの。

【レビューの結論】

血管老化は炎症、酸化ストレス、ミトコンドリア機能不全、細胞老化といった要因によって引き起こされる複雑なプロセス。近年の研究では、これらのプロセスにおける腸内細菌叢(GM)の中心的役割が強調されており、心血管系の健康に大きく影響する動的な腸-血管軸の存在が明らかになっている。
腸内細菌叢の乱れ(ディスバイオシス)は、TMAO、SCFA、LPS、BAなどの代謝物を介して、酸化ストレス、炎症、内皮機能障害を誘発することで血管老化を悪化させる。これらの因子は血管老化の特徴である動脈硬化、アテローム性動脈硬化、およびミトコンドリア機能不全を加速させる。
フラボノイド、ポリフェノール、食物繊維、アルカロイド、フィトステロールといった栄養素由来の天然産物はGM組成と活動を調節することで、抗炎症作用、抗酸化作用、代謝作用を介して直接的な心血管系への利益をもたらす。
この複雑な相互作用は生理活性代謝物の産生、微生物多様性の回復および腸バリア機能の改善をもたらすことで、血管の完全性と機能に影響を与える。

Targeting Gut Microbiota to Combat Vascular Aging and Cardiovascular Disease: Mechanisms and Therapeutic Potential


血管老化と心血管系の健康における腸と血管のコミュニケーションにおける主要メディエーター

・腸内細菌叢(GM)は腸上皮を横断する微生物シグナルを介した、直接的コミュニケーションによって心血管系に影響を与える。これらのシグナルにはリポ多糖(LPS)やペプチドグリカンなどの構造成分が関与し、パターン認識受容体を介して宿主細胞と相互作用する。
また、トリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)、短鎖脂肪酸(SCFA)、胆汁酸(BA)などの代謝物も含まれる。

有益な腸内細菌のプロバイオティクスとしての活用

腸内細菌叢(GM)はヒト腸内に生息し、血管老化を軽減する役割を果たす有益な細菌で構成されている。これら細菌株の一部は血管の健康をサポートする可能性を持ち、免疫調節、抗炎症作用、内皮機能の維持、血圧の調節、代謝の健常性改善といった直接的利益を提供する。
プロバイオティクスは抗炎症作用と免疫調節作用により、血管老化を緩和するのに役立つ。例えば、ラクトバチルス・プランタラム 299vの補給はIL-8、IL-12、およびレプチンレベルを低下させる。ビフィドバクテリウム・ビフィダム PRL2010は虚血/再灌流傷害モデルにおいて腎臓のIL-12を増加させ、肝臓と腎臓のIL-10を減少させる。一方でフィーカリバクテリウム・プラウスニッツィーは、皮下脂肪組織のCD45陽性白血球を減少させる。
特定のラクトバチルス属およびビフィドバクテリウム属は内皮機能を高め、血圧を調節する。例えば、ラクトバチルス・ヘルベティカスはACEを阻害する生理活性ペプチドを産生することにで高血圧患者の血圧を低下させる。ラクトバチルス・カゼイは、総コレステロール、LDLコレステロール、およびトリグリセリドを低下させることで脂質プロファイルを改善する。ラクトバチルス・プランタラムはインスリン感受性、グルコース代謝、および脂質プロファイルを向上させ、ラクトバチルス・アシドフィルスはインスリン感受性を改善し、総コレステロールとLDLコレステロールを減少させる。ビフィドバクテリウム・ブレーベとビフィドバクテリウム・ラクティスは、グルコース代謝とインスリン感受性に利益をもたらす。

GMを調節し、血管老化を軽減するための栄養素由来天然産物

栄養素由来天然化合物は多様な薬理学的特性によってCVDを含む慢性疾患の管理に不可欠。生理活性化合物が豊富な機能性食品は、抗炎症作用や抗酸化作用、内皮機能の改善、血圧の調節、脂質代謝の最適化といったメカニズムを通じて血管老化を軽減することで心臓保護効果を提供する。
食物繊維、フラボノイド、ポリフェノール、アルカロイドといった化合物は摂取後、発酵、脱グリコシル化、酸化、抱合などのGMによる代謝変換を受ける。これらのプロセスは生物活性が変化した二次代謝物を生み出し、それらが治療効果に影響を与える可能性がある。さらに天然産物は、微生物多様性の維持、GMバランスの回復、栄養吸収の促進に貢献し、間接的に血管の健康を促進する。

フラボノイド

フラボノイドは果物、野菜、植物ベース食品に自然に存在するフェノール性化合物で、特に心血管系の健康に多くの利点をもたらす。ベリー、柑橘類、リンゴ、タマネギ、ブロッコリー、緑茶、ココア、赤ワインなどの食品に含まれるこれらの化合物には、ケルセチン、エピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)、ケンフェロールなどフラボノイドが含まれる。フラボノイドがGMを調節することを示唆するエビデンスが増加しており、GMを介して血管老化に対する介入策としての可能性が強調されている。また、フラボノイドはSCFAの産生、酸化ストレス、炎症などの経路を標的とすることで腸-血管軸をつなぐ。
ケルセチンは、リンゴ、ベリー、タマネギ、柑橘類、葉物野菜に豊富に含まれている。ケルセチンはプレバイオティクス効果を持ち、ビフィドバクテリウム属やラクトバチルス属のような有益な腸内細菌を促進し、同時に大腸菌のような病原体を阻害する。ケルセチンはSCFA産生を高めてTMAOレベルを減らし、BA代謝を調節する。これらの作用は血管老化に不可欠な要因である炎症と酸化ストレスを軽減する。さらに、ケルセチンの血管への利点にはファーミキューテス門を増やしてウェルコミクロビア門を減らすなど、微生物集団を調節することで内皮機能障害を緩和し、VSMCの老化を減らし、アテローム性動脈硬化に対抗することが含まれる。
主に緑茶、ココア、ブドウに含まれるエピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)は、肥満と糖尿病に関連するGMを調節する。ファーミキューテス門とバクテロイデス門の比率を増加させ、ラクトバチルス属やアッケルマンシア属のような有益な細菌を促進し、有害なデスルフォビブリオネーシを減少させる。EGCGは糖尿病と血管老化に共通する経路である慢性炎症、酸化ストレス、内皮機能障害に対処することで血管の健常性を助ける。
リンゴの皮、ケール、ホウレンソウ、セロリ、ブロッコリーに含まれるケンフェロールは、肥満、糖尿病、大腸炎などの病態における腸内細菌叢のバランスを回復させる。これは、高脂肪食誘発性のGMの変化(バクテロイデス門の増加とファーミキューテス門の減少など)を逆転させ、エネルギー産生と胆汁酸代謝に関連する代謝物を調節する。血管系においては、ケンフェロールはNrf2/ヘムオキシゲナーゼ1(HO-1)経路を介して酸化および炎症性損傷から保護し、ホスホイノシチド3-キナーゼ(PI3K)/プロテインキナーゼB(Akt)/ラパマイシン標的タンパク質(mTOR)経路を介してオートファジーを調節することで内皮細胞のアポトーシスを予防する。

ポリフェノール

レスベラトロール、クロロゲン酸、エラグ酸(EA)、フェルラ酸、セコイソラリシレシノールジグルコシド(SDG)を含むポリフェノールは、GMの調節を通じた血管老化とCVDの管理における潜在的役割からますます注目を集めている。血管老化は圧力変化に伴う動脈の拡張と収縮能力を損なう動脈硬化性の増加によって特徴づけられるが、ポリフェノールはGM関連代謝を標的として、これらの加齢関連変化を軽減するための有望な介入策となる。
ピーナッツ、ブドウ、ベリーに含まれるスチルベンであるレスベラトロールは、GMと相互作用して老化および加齢関連CVDから保護することが示されている。レスベラトロールの補給はアッケルマンシア属、ラクトバチルス属、ビフィドバクテリウム属のような有益な細菌の集団を増加させ、同時にファーミキューテス門とバクテロイデス門の比率を減らし、エンテロコッカス・フェカリスの増殖を阻害する。また、レスベラトロールはSCFA産生を促進してBA代謝を調節し、TMAOレベルを減少させる。これらすべてが血管老化における重要な要因である血管の炎症と酸化ストレスを軽減する。さらに、レスベラトロールはNO産生を増加させ、内皮一酸化窒素合成酵素(eNOS)をアップレギュレーションし、エンドセリン-1合成を減少させてVSMCの増殖を阻害し、動脈硬化と血管リモデリングから保護することで血管の健康に直接的に利益をもたらす。
コーヒー、リンゴ、ブルーベリーに含まれるフェノール酸であるクロロゲン酸は、代謝機能を改善するためにGMを選択的に調節する。動物モデルでは、クロロゲン酸はアッケルマンシア属などの有益な細菌を増加させ、SCFA産生を高めることがわかっている。また、クロロゲン酸は内皮細胞のNrf2経路を活性化し、内皮機能を改善して酸化LDLからの酸化的損傷を軽減する。さらに、Nrf2/HO-1経路を通じて抗高血圧効果を示し、血管老化を遅らせる。
ベリー、ザクロ、ナッツに含まれるエラグ酸(EA)はラクトバチルス属を増加させ、大腸菌集団を減少させる。EAはGMによって生体利用可能なウロリチンに変換され、これらの誘導体は抗老化および抗CVDの可能性について研究されている。EAとウロリチンは、VSMCの増殖、内皮細胞機能不全、脂質代謝、およびカルシウムハンドリングを調節し、CVDの予防に多面的なアプローチを提供することがこれまでにわかっている。
全粒穀物、果物、野菜、コーヒーに含まれるフェルラ酸は、プレバイオティクスとして作用し、オルセネラ属やフィーカリバキュラム属などの有益な腸内細菌の成長を促進し、SCFAを産生する。またフェルラ酸は、強力な抗酸化剤および抗炎症剤で、内皮機能障害から保護し、血圧を低下させるのに役立つ可能性がある。また動物モデルでは、フェルラ酸はAMP活性化プロテインキナーゼα(AMPKα)/ステロール制御要素結合タンパク質1(SREBP1)/アセチルCoAカルボキシラーゼ1(ACC1)経路を介してGMと脂質代謝を調節することでアテローム性動脈硬化性損傷を改善することが示されている。
亜麻仁や全粒穀物に含まれるセコイソラリシレシノールジグルコシド(SDG)は、GMの調節に一部起因する有意な抗炎症効果を持つ。SDGはGMの多様性と組成に影響を与え、SCFAを産生する細菌を促進して炎症関連細菌を減少させる。これはAkt/IκB/NF-κB経路の阻害を通じてアテローム性動脈硬化の進行を遅らせ、内皮炎症を抑制することが示されている。

アルカロイド

アルカロイドは、植物、菌類、細菌、海洋生物に見られる窒素含有化合物のグループで、カフェインとカプサイシンがその顕著な例である。
コーヒー、お茶、チョコレート、清涼飲料水に広く含まれる物質であるカフェインのGMへの影響はまだ研究中だが、腸の運動性と酸産生に影響を与えることが示されている。一部の研究では、カフェインがフィーカリバクテリウム属やロセブリア属のような有益な細菌の存在量を増加させ、エリシペラトリクロストリジウム属のような有害な細菌を減少させることが示唆されている。メタボリックシンドロームのマウスモデルでは、カフェインはSCFAプロファイルとBA代謝を改善している。カフェインは、NO産生を介して内皮機能を向上させるなど十分にエビデンスが確立された血管への利点を持っている。
主に唐辛子に含まれるカプサイシンは、鎮痛作用で知られる広く使用されているスパイスである。研究は、それがGM組成を変化させ、フィーカリバクテリウム属、アッケルマンシア属、ロセブリア属などの細菌の存在量を増加させることを示している。GMの調節に加えて、カプサイシンは血管の健康と関連しており、EC老化を減らすことで糖尿病における血管老化を予防する潜在的な利点を持つ。またカプサイシンは動脈石灰化から血管を保護し、内皮機能を改善する。

・・・こういうデータを見ると「あぁ、腸内細菌が喜ぶ王道の食生活を自分は送っているな」と実感できるわけですが、皆さんの食生活はどうでしょうか?
腸内細菌喜ばせてますか?
このレビューに出てくる食材は手に入るものだけをピックしてますのできょうから実戦で切ることでしょう。
心血管系疾患リスクを指摘されたかたや、家系の方は是非試してみてください。

前へ

Filed Under: health, nutrition Tagged With: 腸内細菌叢

Primary Sidebar

カテゴリー

Previous posts

Violinistの片側性筋骨格系症状複合体

2025年9月1日 By office-k

今回ご紹介するケースをメモに残す上で適切な医学用語がなかったため、”片側性筋骨格系症状複合体(Unilateral Musculoskeletal Symptom Complex:UMSC)”という言葉を新たに作った。U […]

アスリートのウォームアップにおけるマッサージガンとフォームローラーの影響

2025年8月23日 By office-k

パフォーマンスの向上と怪我のリスク低減を目的とする運動前のウォームアップは、伝統的なウォームアッププロトコル、いわゆる体温、筋弾力性、神経活動の増加のために有酸素運動、ダイナミックストレッチ、および可動性エクササイズが用 […]

アスリートパフォーマンスにおける天然ジュースの効果

2025年8月17日 By office-k

近年、潜在的な抗酸化作用、抗炎症作用、エルゴジェニック特性により、スポーツ栄養学における天然ジュースの応用が関心を集めている。特に長時間または高強度運動は酸化ストレスと筋損傷を増加させるため、アスリートは回復をサポートし […]

思春期のエナジードリンク摂取とうつ病

2025年8月16日 By office-k

思春期は身体、感情、社会性が急速に発達する重要な時期で、この時期の生活習慣は将来の健康に長く影響する。近年、日本では若者の精神疾患が急増しており、不安症とうつ病がその代表的な症状。 お隣韓国の研究で、10代の精神的健康に […]

膝蓋大腿関節痛とスクワットの関連性

2025年8月9日 By office-k

膝蓋大腿関節痛(膝のお皿(膝蓋骨)と太ももの骨(大腿骨)の間の関節痛)は、あらゆる年齢層や活動レベルの人々に影響を及ぼす。 膝蓋大腿関節痛の要因として、膝蓋大腿関節ストレス (PFJS) の増加が膝蓋大腿関節の軟骨下組織 […]

©2018 Office-k All rights reserved