• Skip to main content
  • Skip to primary sidebar

学芸大学整体院 | 腰痛治療、パーソナルジムはoffice-k

学芸大学駅徒歩一分。パーソナルジム併設カイロプラクティック整体院。慢性痛治療や産後ダイエット、骨盤矯正などお体のお悩みは当院にご相談ください。TEL/03-6317-2965

  • Clinic
    • 初めての方へ
    • About Us
    • お支払い
    • 院長紹介
    • English
    • YouTube
  • カイロプラクティック
    • 頭痛
    • 顎関節
    • 首の痛み
    • 肩・腕・手のひら
    • 腰痛
    • 股関節
    • 膝関節・足関節
    • 坐骨神経痛
    • スポーツ障害
    • 滑液胞炎・腱炎
  • パーソナルトレーニング
    • 産後ダイエット
    • 肥満・感染症予防
    • アスリートパフォーマンス
    • Functional Training
    • 栄養指導
  • 予約・お問い合わせ
  • BLOG
You are here: Home / health / 霊長類とストレス

霊長類とストレス

2021年12月11日 by office-k

ヒヒ集団とメンタルストレスの研究

ストレスが健康に与える影響について調べているうちに面白い考察を見つけたので、ここで共有したい。

「自分で自分を病気にするほど霊長類は賢く進化してきた」

という、スタンフォード大神経科学者のロバート・サポルスキー氏。


Robert Sapolsky discusses physiological effects of stress


興味深い部分を一部抜粋していきたい。


・ストレス反応は進化的には非常に古いもので、魚、鳥、爬虫類は人間と同じストレスホルモンを分泌するが、人間や他の霊長類のように代謝が狂うことはない。

・「お金の心配をし続けたり、上司の機嫌を取ったりするような、命に関わらないストレスは、アドレナリンなどのストレスホルモンの分泌を引き起こし、時間の経過とともに健康に壊滅的な影響を及ぼす可能性がある。予期せぬ脅威から生き延びるためにストレスホルモンに”見事に適応”している。太ももの筋肉にエネルギーを動員し、血圧を上げ、消化、成長、生殖など、生き延びるために必要でないことはすべてオフにする。慢性的に消化器系を停止させていると、多くの消化器系疾患のリスクが高まる。」

・子供の場合、グルココルチコイドが継続的に分泌されることで正常な成長ホルモンの分泌が抑制される。「ストレス小人症と呼ばれる症候群は、心理的なストレスを受けて成長が著しく阻害される子供たちに見られる」

・「慢性的にストレスを感じていると脳のあらゆる機能が低下し、一部の神経細胞が神経学的障害から生き延びることが難しくなる」
「学習、記憶、判断に関連する脳領域のニューロンは、ストレス下ではあまり機能しなくなる」

ヒヒの研究を続けてきた氏曰く、

「ヒヒが良いモデルになる理由は、本当のストレス要因がないから」
「セレンゲティのヒヒの群れの生活は、カロリーのために1日3時間しか働かなくてよく、肉食動物にもあまり邪魔されない。つまり、毎日9時間の自由時間があ。
また、他のヒヒに対して心理的ストレスを与えることができる。ヒヒはお互いに社会的ストレスを与え合い、その代償を払うことができるほど長く生きることができるモデル。彼らは私たちと同じで、捕食者や飢饉にやられているのではなくお互いにやられている」

・不健康なヒヒは不健康な人間と同じように、ストレスホルモンの安静時のレベルが高くなることが多い。「生殖機能が低下し、傷の治りが遅くなり、血圧が上昇し、バリウムと構造が似ている脳内の抗不安物質の働きも違ってくる」

・ストレス関連の病気に関しては、「社会的孤立」が社会的地位や性格よりも重要な役割を果たしている可能性がある。
「ストレス関連の病気から身を守るには社会的なつながりが最も重要であり、それは社会的順位よりもはるかに重要である」


・「人間はヒヒと違い複数の階層に属することで、社会的地位の低さや孤立感を克服することができる。
例えば、『この仕事で私が下っ端の郵便係であることは重要ではない。私がソフトボールチームのキャプテンであったり、教会の助祭であったりすることが本当は重要なんだ』ということ。
地球の反対側にいる誰かが私たちと同じ経験をしていることを知って「私は一人じゃない」と安心することができるし、架空の人物の話を読んで安心することもできる。
ベートーベンを聴いただけで人生が好転する霊長類はほかにいない。
人間のサポート能力の幅は非常に広い」

・「他の地の誰かに痛みや共感を覚えることもあれば、実在しないのにひどい目に遭う映画の登場人物に心を痛めることもある。夜のニュースでビル・ゲイツを見て、私たちは自分の能力のなさを感じてしまうかもしれない。つまり、感情を拡張できる空間と時間の領域があるということは、ストレスを感じさせる抽象的なものが山ほどあるということ。」

サポルスキー氏によると、ストレスを軽減するためには幸福感と自尊心が重要な要素であるという。
「幸福」の定義は欧米人が考えているほど物質的な豊かさとは関係がないと彼は指摘する。
調査によると、西ヨーロッパの最貧国であるギリシャでは、人々は世界で最も豊かな国である米国よりもはるかに幸福であることがわかっている。
また、ギリシャの平均寿命は30位だが、一人当たりの医療費が最も多い米国は29位。
氏は、日本の平均寿命が1位なのは社会的ネットワークが非常に充実しているからだと述べている。

・氏は、慢性的なストレスがDNAの老化を早めるという新しい研究結果も紹介している。
「時間が経つと染色体の端が擦り切れDNAが機能しなくなり、最終的に細胞内に影響を及ぼすことになる。若くて健康な人が心理的に大きなストレスを経験すると、染色体DNAの老化が加速するという研究があり、これは非常に大きな発見」

・「誰にとっても紛れもないストレス要因であるにもかかわらず、なぜある人は他の人よりもずっと悪い結果になってしまうのか? 遺伝が関係しているのは間違いないが、それほど大きなものではない。しかし、胎児期のストレス、母親からのストレスホルモンが胎児の血流に乗ることで、その後の発達が長期的に様々な影響を受けるという証拠はある」

解決への提案

「ストレスマネジメントを試したり、優先順位を変えたり、セラピーを受けたりしてほしい。ストレス軽減のための努力は必要。明らかに克服できない人も中にはいるが、他の霊長類では考えられないような心理的ストレスを発生させるほど人間を賢くしているものは、人間を守ってくれるものでもある。私たちは「順応性」がある」


Filed Under: health Tagged With: うつ病, ストレスマネジメント

Primary Sidebar

カテゴリー

Previous posts

プロバイオティクスと手術部位感染

2022年6月25日 By office-k

手術部位感染(SSI)は世界的な医療問題の一つで、外科手術を受ける患者の5%以上がSSIを発症ししているという。 興味深いことに、多くの臨床研究でSSIは外科的ストレスによる腸内細菌多様性の変化と直接的に関連し、「健康を […]

甲状腺がん予防におけるビタミンDの役割

2022年6月24日 By office-k

過去数十年、甲状腺がんの発生率は世界で著しく増加し、進行した甲状腺癌の発生率も増加している。甲状腺がんでは、ビタミンDシグナルが障害されることでがんの進行が促進されることが報告されている。最近の研究ではビタミンDは脂溶性 […]

超加工食品の消費と精神疾患

2022年6月22日 By office-k

低質な食事は精神疾患の潜在的危険因子として認識されている。 過去の研究では、赤身肉や加工肉、精製穀物の消費、食事パターン分析、あるいは飽和脂肪や砂糖の摂取などの多量栄養素含有量とうつ病との関係と対象とした調査がほとんどだ […]

集団免疫は否定されるのか?

2022年6月21日 By office-k

米国退役軍人省の膨大な電子医療データベースを使用し、Covid再感染がCovid初感染関連の健康リスクに”追加”されるかどうかを調査した研究。 もしこの論文が本当であれば、Covid19における集団免疫という概念は否定さ […]

酸化ストレスバイオマーカー線維筋痛症

2022年6月21日 By office-k

線維筋痛症(FM)は主に女性が罹患する疾患で、原因はまだ特定されておらず、全身の痛みに加え、不安、抑うつ、疲労、体重増加、QOLの低下、日常業務の困難などを引き起こす。 過去に体内の炎症マーカーがFMを悪化させるかどうか […]

©2018 Office-k All rights reserved