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SAGATとメンタルヘルス

2022年6月7日 by office-k

うつ病など働くことに関連した精神疾患の患者

日本では2000年以降、うつ病など労働関連の精神疾患への罹患数が増加。
労働者のストレスや疲労に対する解決戦略が強く求められている。
さらに今回のパンデミックで、世界的に精神衛生上の問題が生じている。

個人的な実感としては、コロナパンデミック以前から自社社員のメンタルヘルスの問題や、慢性疲労症候群のような症状に関するご相談は多かった。

最近の研究では、疲労の原因としてストレスによる末梢および中枢神経系の炎症が示唆されている。
精神的ストレスにさらされたマウスでは、血液中や脳内の炎症性サイトカインが増加すると認知機能が低下することが報告されている。
また、脳内の炎症が増加した慢性疲労症候群の患者を対象とした研究では、視床の炎症と認知機能の低下に相関があることがわかっている。

うつ症状などのメンタルヘルスの問題を軽減する方法の一つとして栄養療法が挙げられ、中でもアミノ酸の摂取はうつ病の改善に効果があると報告されている。

そこで本日のブログは、5つのアミノ酸(セリン、アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、チロシン;SAGAT)の組み合わせがオフィスワーカーのメンタルヘルスへの影響について評価した研究をまとめてみたい。

無作為化二重盲検プラセボ対照探索試験を用いて、疲労感を有する20歳から65歳の参加者を、SAGAT群またはプラセボ群に無作為に割り付け、4週間摂取させた。
介入0日目と4週間後に一過性メンタルワークを負荷し、疲労感を評価。
副次的アウトカムとして、気分、認知機能、作業効率、血液マーカーを測定。

主要アウトカムに有意差は認められなかったが、副次的アウトカムとしてSAGAT群はプラセボ群に比べ、4週間の介入でメンタルワーク負荷後の回復期における意欲と認知機能の有意な改善を示した。

5種類のアミノ酸(SAGAT)を4週間摂取することで、一過性の精神作業を行った後の回復期における意欲と認知機能に影響を与える可能性があることを示唆。オフィスワーカーのモチベーションや認知機能の適切な維持に寄与する可能性がある。

Effects of Five Amino Acids (Serine, Alanine, Glutamate, Aspartate, and Tyrosine) on Mental Health in Healthy Office Workers: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Exploratory Trial

・SAGATに含まれる各アミノ酸は、メンタルヘルスの問題や認知機能を改善することが報告されている。
動物モデル研究において、疲労感やメンタルヘルスの関連行動を軽減することが報告されていることから、神経細胞に直接作用するチロシンとセリンがSAGATの主成分として機能し、他の3つのアミノ酸がその作用を促進すると仮定。
過去にこれらのアミノ酸の複合的な効果を示す研究はなかった。

・今回の結果では、主観的疲労感においてSAGAT群とプラセボ対照群との間に有意差は認められなかった。交感神経活動の相対的指標であるLF/HFは、疲労時に上昇することが報告されているが、プラセボ群、SAGAT群ともに精神的負荷の前後でLF/HFに有意な差は見られなかった。

・副次的成果として、SAGATを4週間摂取することで一過性精神負荷がかかった後の回復期における意欲と認知機能が調節されることが示された。


*SAGATのモチベーションと認知機能への有効性の根底にある可能性のあるメカニズム。

チロシンは健康で若い被験者の認知タスクのパフォーマンスを向上させることが報告されており、認知機能に対する有益な効果はノルエピネフリンとドーパミン合成の前駆体としての役割に起因している。チロシンを4週間継続的に摂取することで神経伝達物質の前駆体が増加し、認知機能の調節につながったことが示唆される

第二に、SAGATは一過性の精神的作業負荷による神経損傷の改善に有効である可能性がある。
多発性硬化症など特定の疾患では、神経軸索の損傷と疲労の間に関係が存在する。
セリンは、重要な膜成分であるスフィンゴ脂質やミエリン構成成分の前駆体として働き、神経系の機能を正常に保つために重要。セリンの4週間摂取によって、神経細胞が一過性のストレスによる障害に強くなり、神経の状態を正常に保つことができたと考えられる。

第三に、グルタミン酸ナトリウムの摂取が迷走神経を介した腸脳相互作用により、注意欠陥多動性障害ラットの行動変化を間接的に誘発したとの既報があり、グルタミンの経口摂取が腸脳軸の相互作用を引き起こすことが示唆された。
グルタミン酸ナトリウムの補給は慢性胃炎患者の胃酸分泌を増加させることが知られており、うま味は耳下腺からの唾液分泌を促す最も強力な味覚刺激であることもわかっている。
グルタミン の摂取は食欲を増進させ、日々の食生活を豊かにし、その結果、気分状態の改善につながることが示唆。

第四に、SAGATに含まれる2つのアミノ酸(アスパラギン酸とアラニン)は、エネルギー回復の観点からメンタルヘルスの改善に寄与する可能性がある。
疲労ラットや慢性疲労症候群の患者では、エネルギー代謝の異常が報告されている。
アスパラギン酸とアラニンは糖新生に関与することが知られており、体内の主要なエネルギー源として機能する。
アスパラギン酸とアラニンを4週間継続して摂取することで、一過性精神負荷の後でも正常なエネルギー代謝を維持し、エネルギー回復に好影響を与える可能性がある。

第五に、SAGATのモチベーションと認知機能に対する効果は、それぞれのクロストークによって高められている可能性がある。

Filed Under: Mental health, nutrition Tagged With: うつ病, 栄養学

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