気温は暑くも寒くもなく、道端には花が咲く良い季節になりました。
観察しているとどうも今まで見たこともない種類の花が咲いているように見えるのですが、品種改良が進んでいるのでしょうか?
新種の花を作る研究もなんだか面白そうです。
さて、先日外側腋窩隙症候群の患者さんを担当しました。
外側腋窩隙症候群は鑑別が難しい症状の一つで、胸郭出口症候群や上腕神経炎などの上腕神経叢の病態、上腕骨関節炎、肩甲上神経損傷、インピンジメント症候群などと誤診されるケースもままあります。
先日お越しになられた患者さんも、他院でインピンジメントと診断され複数回治療するもなかなか改善せずという状況。
確かに外側腋窩隙症候群と診断する確たる検査法は無く、問診や整形外科的検査法だとインピンジメントに似ている場合が多いので、初診で見抜くのは難しい。
「特有」というわけではないが、三角筋後部から腕、首にかけての神経症状は鑑別診断を行う上で役に立つサイン。
痺れというよりも重だるいような筋肉痛のような嫌な感覚が続くという患者さんが多い印象。
先日のケースでも神経症状と間隙の圧痛が診断確定に役立った。
神経圧迫は上の図にある筋群の硬縮、線維化に加えて嚢胞、骨折による血腫、骨軟骨腫、脂肪腫、および腋窩神経鞘腫なども挙げられる。
上腕骨近位部と広背筋腱による圧迫のケースもある。
筋の硬縮はバレーボールのような反復的な方の運動で起こるケースと、逆に運動不足による組織の劣化で起こるケースの両方起こりえる。
カイロプラクティックによる治療では、圧迫している筋群の線維化や硬縮の除去、上腕骨関節運動の正常化、神経線維の炎症反応の除去を行います。
治療効果は、程度はまちまちですが、痛みは漸減していくパターンが多いですね。重症度、慢性度によります。
長引いてる肩痛でお困りの方は一度ご相談ください。