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Postbiotics

2020年8月9日 by office-k

私がプロバイオティクスについて本腰を入れて情報を集め始めたのは2012年、独立してちょうど一年くらいのときに、産後鬱でお悩みの患者さんを担当させていただいた時からだったと思う。

それまではプロバイオティクスと言えば、特定のプロバイオティクス株がタンパク質からのアミノ酸吸収能力を増大させることや、オーバートレーニングや心理ストレスから被る免疫抑制を改善する効果あるので、アスリートがたまに摂るといいんじゃないか?くらいの認識だった。

しかし調べていくにつれて、プロバイオティクスの摂取が加齢によるテストステロンレベル減少の正常化、精神的ストレス要因との関連を示すコルチゾールレベルの低下、神経伝達物質の合成向上による認知と気分の改善につながることがわかってきたため、オフィスでの栄養指導に積極的に取り入れるようになった。

その後しばらくして2014年ころからメインストリームのプロバイオティクスに加えて「ポストバイオティクス」という概念が提唱され始め、その健康効果が報告されるようになった。
現在まで研究が続いており、徐々に健康効果が明らかになってきたものの「~バイオティクス」分野ではまだ新しい概念である。

ポストバイオティクスとは、乳酸菌など細菌から分泌された生成物、または細菌の溶解後に放出される代謝副産物で、酵素、テイショク酸、細胞表面タンパク質、有機酸、短鎖脂肪酸、微生物細胞画分、機能性タンパク質、細胞外多糖類、細胞溶解物、テイコー酸、ペプチドグリカン由来のムロペプチドの総称。

菌株の種類によって健康効果が異なるが、株の話は置いておいてざっと確認されている作用を並べてみると、
・宿主の摂食行動やエネルギー代謝
・インスリン分泌およびインスリン感受性への影響
・抗炎症作用
・免疫調節作用
・抗肥満作用
・降圧作用
・コレステロール血症の正常化
・抗増殖作用
・抗酸化作用を有する可能性のある様々なシグナル伝達分子の増加

・・・なんと素晴らしい。健康維持にとって重要な要素の多くに関連している。

ではポストバイオティクスがどのように働くのかを簡単にまとめてみたい。
まずは腸内細菌叢のお話から。

腸内細菌叢は主に5つの系統で構成されており、主に大腸に生息している。
細菌種の約90%はFirmicutesとBacteroidetesという種に属している。
しかし、菌種の種類やバランスには個人によって異なり多様性がある。

そして、生息している個々の菌種が集まった細菌クラスターが腸内に存在しており、その中でも高い割合で駆動する細菌クラスターがBacteroides(腸型1)、Prevotella(腸型2)、Ruminococcus(腸型3)。
腸型1はタンパク質と動物性脂肪を多く含む食生活と関連し、腸型2は高炭水化物食と関連しているという。

それぞれの最近クラスターは食物消化、栄養素の取り込みや代謝、ビタミンおよび胆汁酸の合成などの生理学的プロセスを調節するだけでなく、自然免疫および粘膜免疫、上皮増殖、病原性微生物の拡散防止、さらに宿主の遺伝子発現の調節など多くの重要な生理的プロセスを調節している。

・・改めてこうして文字に起こしてみると、腸内細菌叢の健常性を維持することが健康維持においていかに重要かよくわかる。

続きを書こう。

それらの生理的プロセスの際に菌種が生成したり、菌そのものが溶解されたりした際に産出される物質がポストバイオティクス。
上記した作用に加えて、特定のポストバイオティクスは他の有益な菌種の成長を促進し、潜在的な病原体の成長と活性を阻害する。

現在ポストバイオティクスの有効性が確認されている症状は
・乳児疝痛
・成人のアトピー性皮膚炎
・6歳以上の慢性下痢
・急性胃腸炎
・上気道感染症の予防
・風邪の予防
・肥満
・ ハウスダストダニによって誘発されるアレルギー性鼻炎

いろんなデータで強調されているのは免疫調整機能と抗炎症作用。

上記に加えて抗腫瘍効果、免疫疾患の予防についても研究が進んでいるようだ。

ポストバイオティクスはプロバイオティクスに比べて製品化しやすく、腸内に有効成分を送達しやすい利点があると見込まれてる。
プロよりもポストのほうがより症状改善の実感が得やすい患者さんも増えるかもしれない。

ポスト、プロ両者の菌株の種類ごとにそれぞれの特徴を追跡して、結果がまとまり次第ブログで公開していきます。

Filed Under: nutrition Tagged With: 学芸大学整体院, 栄養学, 腸内細菌叢

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