• Skip to main content
  • Skip to primary sidebar

学芸大学整体院 | 腰痛治療、パーソナルジムはoffice-k

学芸大学駅徒歩一分。パーソナルジム併設カイロプラクティック整体院。慢性痛治療や産後ダイエット、骨盤矯正などお体のお悩みは当院にご相談ください。TEL/03-6317-2965

  • Clinic
    • 初診の方へ
    • About Us
    • お支払い
    • 院長紹介
    • English
    • Kのメモ
  • カイロプラクティック
    • NMFリリース
    • フェイスリリース
    • スポーツ障害
    • 頭痛
    • 顎関節
    • 首の痛み
    • 肩・腕・手のひら
    • 腰痛
    • 股関節
    • 坐骨神経痛
    • 膝関節・足関節
    • 滑液胞炎・腱炎
  • パーソナルトレーニング
    • 産後ダイエット
    • アスリートパフォーマンス
    • 肥満・感染症予防
    • Functional Training
    • 栄養指導
  • 買う・学ぶ
    • 栄養マニュアル販売
  • ご予約・お問い合わせ
You are here: Home / nutrition / 妊婦おける亜鉛、銅およびセレンの摂取量と先天性心欠損症

妊婦おける亜鉛、銅およびセレンの摂取量と先天性心欠損症

2022年3月4日 by office-k

先天性心疾患(CHD)の検査で聴診器を当てられる赤ちゃん

大好評の妊娠中栄養学。
今回のブログは、亜鉛、銅、セレンの摂取と先天性心疾患(CHD)の関連性を調査した中国の研究をまとめてみたい。

CHDは乳児〜小児期における罹患率、死亡率、身体障害の主要な原因で、生涯にわたる身体的および精神的合併症を引き起こすが、CHDの潜在的メカニズムは依然として明らかではない。
CHDの一次予防のためのエビデンスを確立するために、修正可能な危険因子を特定することは非常に重要。

妊娠中の母親の栄養状態は、重要な修正可能因子として胎児の発育に不可欠。
動物実験では、妊娠中の亜鉛欠乏が子孫の心臓の奇形につながったことが示されている。
また、銅欠乏はラットの心臓の異常を誘発し、銅過剰はPagrus majorの胚と幼虫に高い死亡率と形態的な奇形を誘発した。
さらに、母体のセレン欠乏は流産、早産、子宮内発育遅延に関係することが報告されている。

しかし、亜鉛、銅、セレンのCHDへの影響については、ヒトの研究からはほとんど証拠がなくその結果も一貫していない。

妊婦の亜鉛、銅、セレンの主な摂取源は食事と栄養補助食品だが信頼できる生物学的マーカーがないため、食事やサプリメントからの「摂取量」を推定することが、疫学調査における母親の亜鉛、銅、セレンの状態の最適な指標となる可能性がある。
したがって、亜鉛、銅、セレンのCHDへの影響を明らかにするために、ヒトを対象とした研究をさらに実施するべきと考えられる。

しかし、妊娠中の母親の亜鉛、銅、セレン摂取量とCHDの関連性を明確に調査したヒトの研究はない。

リンクの研究は、中国のヒトを対象に、妊娠中の母親の亜鉛、銅、セレンの総摂取量、食事、サプリメント摂取量とCHDの関係を調査することを目的としたもの。

また、妊娠中の母親の亜鉛、銅、セレン摂取量とCHDとの相互作用についても検討した。
症例474名と対照948名を含む症例対照研究を実施。

妊娠中の亜鉛、セレン、亜鉛/銅比、セレン/銅比の総摂取量が多いほど、全CHDおよびサブタイプのリスクが低かった。
CHDとの有意な逆相関は、亜鉛、セレン、亜鉛と銅の比率、セレンと銅の比率の食事摂取量、妊娠中および妊娠第1期の亜鉛とセレンのサプリメントの使用でも観察された。

さらに、銅摂取比率が低いか高い場合でも、亜鉛とセレンが高い場合は、全CHDのリスクが有意に減少することが示された。

中国人におけるCHDの発症を減らすために、妊娠中の亜鉛とセレンの摂取を促進する取り組みを強化する必要があると結論。

Maternal Zinc, Copper, and Selenium Intakes during Pregnancy and Congenital Heart Defects


・妊娠中の母親の亜鉛、銅、セレンの総摂取量、食事、サプリメント摂取量とCHDの関係を具体的に調べた最初のヒト研究である。

・今回の研究では、妊娠中の亜鉛、セレン、亜鉛/銅比、セレン/銅比の総摂取量が多いほど、全CHDおよびサブタイプのリスクが低下することが確認された。

・CHDとの有意な逆相関は、妊娠中の亜鉛、セレン、亜鉛/銅比、セレン/銅比の食事摂取量、妊娠中および妊娠第一期の母親の亜鉛およびセレンサプリメントの使用についても観察された。

・銅が低いか高い場合でも、高亜鉛と高セレンは、全CHDのリスクを有意に低下させることが示された。

・過去の研究における一貫性のない結果は、測定方法、サンプルサイズ、研究対象者、遺伝的背景の違いに起因している可能性がある。

・個人のセレンの状態は、食物源だけでなく、土壌のセレン濃度によって大きく左右される。
一般に、土壌中のセレン濃度は、地理的な位置、季節の変化、タンパク質含有量、食品加工などの影響を受けると言われている。

・地域の違いによって土壌のセレン状態のベースラインが異なり、健康上の結果の違いにつながる可能性がある。

・過去の研究では、穀物ベースの食事や繊維の多い食品といった食事要因が亜鉛の吸収を阻害し、亜鉛摂取と健康アウトカムに影響を与える可能性が報告されている。

考えられるメカニズム
亜鉛は、多くの脂質、核酸、タンパク質の合成に関与する。
亜鉛欠乏は、胎児の心臓におけるコネキシン-43とHNK-1の分布の変化を誘発し、心臓の異常の発生につながる可能性がある。
また、亜鉛の欠乏はアポトーシスおよび炎症プロセスを活性化し、心臓組織におけるTGF-β1発現および一酸化窒素合成酵素活性を低下させる可能性がある。

亜鉛の補給は、胚の発達中の心臓におけるメタロチオネインタンパク質およびmRNAの発現を著しく低下させ、アポトーシスを減少させ、活性酸素のレベルを低下させることが報告されている。

比較的高いDNA結合親和性を持つ銅は、胎児において亜鉛フィンガー転写因子の亜鉛イオンを置換し、その機能を阻害する可能性がある。亜鉛フィンガー転写因子が阻害されると、胚の致死、心室壁の薄さ、原始心管のループ状の形態形成の異常が引き起こされる可能性がある。しかし、本研究では食事およびサプリメントによる銅の摂取量とCHDとの関連について有意な結果は得られなかった。
理由として、今回の研究対象には銅欠乏や過剰を持つ妊婦がほとんどいないことに起因すると思われる。

セレンは抗酸化酵素の活性と胎児の正常な発育に不可欠。
妊娠中のセレン欠乏は、神経管欠損や口蓋裂などの先天性異常の一因となる可能性がある。
ヒトおよび動物実験におけるセレンへの曝露は、エピジェネティックパターンの変化と関連し、胎児の心血管系の発達に影響を及ぼす可能性がある。

結論
今回の結果は、妊娠中に食事やサプリメントから亜鉛とセレンをより多く摂取することでCHDのリスクを低減できる可能性を示唆している。
また、妊娠中の亜鉛とセレンの高摂取がCHDとの関連に相加作用を持つ可能性を示唆している。



Filed Under: nutrition, Woman's Health Tagged With: 先天性心欠損症, 妊娠中栄養学

Primary Sidebar

カテゴリー

Previous posts

腫瘍学におけるモジュレーターとしてのカフェイン

2025年6月30日 By office-k

世界中で最も広く消費されている生物活性化合物の一つであるカフェイン(CAF)。近年では、一般に知られている神経学的および代謝的効果に加えて、潜在的な抗がん作用が認識されてきている。 カフェインの持つ抗がん作用のメカニズム […]

灼熱環境下のアスリートにおけるサプリ摂取が持久力パフォーマンスと主観的知覚に与える影響

2025年6月28日 By office-k

屋外の持久系アスリートが対象だが、炎天下の屋外での仕事に従事している方にも参考になりそうな興味深いデータをまとめてみたい。 高温環境(27℃以上)はアスリートの生理機能、特に持久力パフォーマンスと主観的知覚に大きな課題を […]

パワーリフターの坐骨滑液包炎(ischial bursitis)の一例

2025年6月23日 By office-k

先日、臀部痛を訴えるパワーリフターがお越しになった。「梨状筋症候群じゃないか?」とのご本人の訴えがあったため梨状筋症候群のテスト。しかし、どうも患者さん的にも症状とリンクしている感じがないため、鑑別診断で間違えやすい坐骨 […]

メラトニンは男性の翌日の高強度運動パフォーマンスと回復を向上させる

2025年6月21日 By office-k

激しい運動が誘発する炎症、骨格筋損傷、そして筋修復と適応プロセスには、抗酸化物質摂取による回復戦略が用いられるのが近年では一般的だ。 メラトニン(MEL)(N-アセチル-5-メトキシトリプタミン)は激しい運動後の回復を促 […]

妊娠中の食事の質とマルチビタミン摂取と2歳児の神経発達との相互作用

2025年6月18日 By office-k

妊娠と産後2年間を含む生後1000日間は、子孫の脳が急速に形成・発達し、生涯にわたる神経発達の基盤を築く時期。この重要な時期にはニューロンの増殖、遊走、凝集、ミエリン化が脳の構造を形成し、後の認知、運動、言語機能の基礎を […]

©2018 Office-k All rights reserved