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単胎妊娠における母親の食事パターン、バイオマーカーと出産

2022年9月3日 by office-k

母親の栄養は、母親と子孫の両者の出産転帰および長期的な健康アウトカムに対する重要かつ修正可能なリスク因子として認識されている。
質的栄養不良(不十分な微量栄養素の摂取と多量栄養素およびエネルギーの過剰)は、高エネルギーで低コストといったファーストフードの食事パターンに見られるように世界中の妊娠適齢期の女性で蔓延っている。
栄養不足は、卵子の質の変化、母親の体内の炎症状態と関連しており、最終的に胚形成が狂い、胎盤機能障害、妊娠転帰不良を引き起こす。

近年、地中海食の順守は生殖成功率の増加、胚成長および胎児発育の改善、出生後の人生におけるメタボリックシンドロームに対する保護効果に関連することが明らかになっている。

こういったデータがあるにもかかわらず、妊活中の多くのカップルにおいて質的栄養不良が観察される。
質的な栄養不良と妊娠転帰との関連についての研究はいくつかあるが、高リスク妊娠(すなわち、妊娠糖尿病、高血圧、肥満)および、低所得国における食事カウンセリングによる栄養補給効果が確証されているのとは対照的に、低リスク妊娠における栄養カウンセリング効果については決定的なデータは得られていない。

リンクの研究の主目的は、
・7-Day weighted dietary record(7-DR)によりエネルギーおよび栄養摂取量を収集し、イタリアの栄養推奨量と比較する。
・食品摂取頻度調査(FFQ)から抽出した、健康な正常体重のイタリア人妊娠者集団における一般的な食事パターンを定義する。
・血中バイオマーカーを定量化することによって、母親の酸化および炎症状態を特徴付ける。
・母親の栄養摂取量と食事パターン、炎症と酸化ストレスの血中バイオマーカー、および妊娠転帰との関連を地理的にも層別して調査する。

ミラノとナポリで20±2週(T1)で単胎自然妊娠したイタリアの健康な正常体重の女性219名を対象とした多施設共同前向きコホート研究。

25±1週(T2)に7日間の食事記録を、29±2週(T3)に食物摂取頻度調査票を収集し、全患者の養評価を実施。
T3時に母体の静脈血を採取し、栄養、炎症、酸化のバイオマーカー濃度(赤血球の葉酸、ビタミンD、ヘプシジン、総抗酸化能)を評価。
妊娠転帰は分娩時に収集した(T4)。

結果
ビタミンDと葉酸濃度および微量栄養素摂取量は、一貫して推奨範囲を下回っていた。
多重調整モデルでも、「赤身肉、動物性脂肪、穀物」食事パターンを母親が守っていることは、ヘプシジン濃度と正の相関があり、女性胎児を妊娠している場合の出産時の妊娠年齢と負の相関があった。
ヘプシジン血漿濃度は胎盤重量とさらに負の相関を示す一方で、ビタミンD濃度は新生児体重と正の相関を示した。
イタリアの地中海沿岸地域と大陸(ミラノ)地域に属する健康な正常体重の妊婦集団においては、偏った「赤身肉、動物性脂肪、穀物」パターンに高密着度を示し、さらに母親の炎症状態および出産時の妊娠年齢と関連していた。
上記の結果は、低リスク妊娠であっても詳細な栄養カウンセリングの重要性を強調している。

Associations between Maternal Dietary Patterns, Biomarkers and Delivery Outcomes in Healthy Singleton Pregnancies: Multicenter Italian GIFt Study


・この研究では研究対象者のタンパク質過剰摂取が示された。一方ですべての妊婦は食物繊維、コレステロール、炭水化物の推奨摂取量を達成でていなかった。

・微量栄養素のうち、鉄、カルシウム、ヨウ素、葉酸の摂取量がLARNの推奨値と比較して極端に不足していたのに対して、ナトリウムとリンの摂取量は多かった。
鉄、カルシウム、ヨウ素、葉酸の食事からの摂取量が少ないことは、ヨーロッパ諸国でも非ヨーロッパ諸国でも妊婦においてさかんに報告されている。

・葉酸欠乏は、炎症性サイトカインの放出、酸化ストレス、アポトーシスを増加させる。
欧米食では、果物、野菜、穀物から食品由来の葉酸を適切に摂取することが難しくなり、母親の高ホモシステイン血症や新生児の二分脊椎やその他の神経管欠損リスクを高めている。

・今回の分析における「赤身肉、動物性脂肪、穀物」食パターンは、タンパク質、脂肪およびナトリウム摂取と高い相関があり、欧米型食事パターンに類似する。
欧米食パターンは、T3時の母親のバイオマーカーの状態、および女性胎児を妊娠した場合の出産時の妊娠年齢と関連する唯一の食事パターンであった。「赤身肉、動物性脂肪、穀物」食パターンは血清ビタミンDと負の相関を示し、ヘプシジン血漿濃度と正の相関を示した。
最近のレビューでは、動物性タンパク質とコレステロールの摂取量が多い、あるいは食物繊維の摂取量が少ない母親の食事パターンは、CRP、IL-6、TNFα、IL-8といった炎症性マーカーといの関連が報告されている。

・ヘプシジン血漿濃度は胎盤重量と負の相関を示し、ヘプシジンが胎盤発達と機能の予測因子となる可能性が示唆された。

・母体のビタミンD濃度は、対象集団およびサブグループにおける低ビタミノーシス状態を強調し、「赤身肉、動物性脂肪、穀物」食パターンとバイオマーカー濃度との間の負の相関によって説明される。
重度のビタミンD欠乏症(<20-30ng/mL)は、母体(例:高血圧性障害、妊娠糖尿病、帝王切開リスク)および新生児の有害事象と関連している。

・ビタミンD濃度と、子宮内における十分な成長と発達の主な指標である新生児体重との間に正の相関を検出した。

・女性妊娠者サブグループにおいて、母親の「赤身肉、動物性脂肪、穀物」食パターンへの曝露と分娩時妊娠年齢の間に逆相関が検出された。
「赤身肉、動物性脂肪、穀物」食パターンへの曝露が高い女性と低い女性との間で、出産時の妊娠年齢に4日の差が検出されたが、これは臨月には臨床的に無関係である可能性がある。
バランスの悪い食事パターンは栄養的な慢性炎症状態を悪化させ、健康な正常体重の妊娠であっても胎盤重量および分娩時の妊娠期間の減少に寄与しているという仮説が成り立つかもしれない。

・トランスクリプトームの違い、性特異的エピジェネティック機構、胎盤反応の二型性は、栄養障害に対する異なる適応反応を説明し、最終的に性特異的な胎児成長と胎盤効果をもたらすと考えられる

Filed Under: health, nutrition, Woman's Health Tagged With: 妊娠中栄養学, 栄養学

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