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ボディイメージの不満は産後うつのリスクファクター

2022年6月1日 by office-k

本日も産後うつに関するデータで興味深いものを見つけたのでまとめてみたい。

産後うつ病(PPD)とは産後1年間の女性の抑うつ症状のことで、否定的な気分、活動や社会的行動の減少、気力や意欲の低下、自発的な経験や考えおよび楽しい活動時間の減少(無感情)などが特徴。
自傷行為や自殺行為の増加にも関連する。

うつ病症状を主治医に伝える女性は11%に過ぎず(日本の女性は責任感が強いのでさらに低いかもしれない)、その多くは母親としての能力を判断されることを恐れてうつ病を否定さえすることもある。

リンクの研究は、ボディイメージに不満がある女性はボディイメージに不満がない女性に比べて、産後6ヶ月後に産後うつ病の発生率が高いと仮定し、検証を行ったもの。
2つの病院から450名の女性を対象として横断研究をデザイン。

量的変数は年齢とEdinburgh Postnatal Depression Scale(EPDS)スコア、ボディイメージの不満に関するBody Shape Questionnaire(BSQ)。
質的変数は、配偶者の有無、自己認識による健康状態、食事または運動、分娩の種類、その他。

身体への不満は、産後うつ病の症状と正の相関があった。
身体不満が1点増加するごとにうつ病の発症も増加した。
研究変数の間には相関があり、身体イメージに不満のある女性ほどうつ病の頻度が高かった。

産後うつはボディイメージへの不満と関係があると結論。

Body Image Dissatisfaction as a Risk Factor for Postpartum Depression

・妊娠前および妊娠中の身体イメージへの不満は産後のPPDのレベルを高くする。
本研究の結果では、自分のボディイメージに対する不満が大きい女性はうつ病レベルも高いことが示された。この正の相関は、いくつかの研究と一致する。

・今回の結果は、独身女性は既婚女性よりもEPDSのスコアが高かったが、離婚女性はそれ以外の女性よりもうつ状態が少なかったことを示した。しかし、離婚女性グループは非常に小さい(n = 6)ため、この結果は一般化されない。

・一方、産後うつと配偶者の有無の関係を調査し、既婚か独身かは男女関係の質よりも重要でないとする研究もある。男女関係の質をコントロールした後では、独身女性が既婚女性や同棲女性よりもうつ病になりやすいとは言えないと結論付けている。

・今回の研究では、雇用形態と産後うつの間に統計的に有意な差が認められた。
失業している女性や在宅介護に従事している女性は、働いている女性よりもうつ病のレベルが高かった。
雇用されていることがうつ病の保護因子であることを示唆した他の研究とも一致。
社会経済的地位については、経済的地位の低さがより高いレベルのうつ病と相関していることが研究で確認されている。

・この研究でも、経済的地位の低い女性は自分のボディイメージに対してより不満を持っていた。

・教育レベルの低い女性は、教育レベルの高い女性に比べて抑うつや自分のボディイメージに対する不満が少なかった。教育レベルが高いほど産後うつや不安レベルが高いとした他の研究と一致する。

・不安やうつ病の既往がある女性はPPDを発症しやすい。
身体イメージの不満も同様で、不安やうつ病の既往がある女性は、自分のボディイメージに対する不満も高い。

・女性は妊娠すると体重が増加し、産後はこの増えすぎた体重を減らすことに最も気を使う。
肥満によってボディイメージへの不満が大きくなり、PPDが多くなることが報告されている。
今回の研究では、減量ダイエットをしている女性ではPPDが多く、ボディイメージへの不満が大きかった。

・体重減少のもう一つの重要な側面は身体活動。
身体活動を全く行っていない女性の方がEPDSスコアが高かった。

・この研究では、母乳育児をしていない女性の方が自分のボディイメージに不満を持っていた。
これは、母乳育児が妊娠中に蓄積した余分な脂肪を排出して体型を元に戻すのに役立つだけでなく、新生児との絆が深まるため母親にとっても満足感があるためと考えられる。

・この研究では、パートナーから支援を受けた女性はPPDのレベルが低く、自分のボディイメージに対する不満も少なかった。サポートが不足していると答えた女性はうつ病レベルが高く、自分のボディイメージに対する不満が大きかった。

・分娩の種類もPPDに影響する。27の論文、合計532,630人の女性を対象としたメタ分析では、帝王切開による出産はPPDのリスクを高めると結論。この結果は、帝王切開の女性は産後うつレベルが高く、自分のボディイメージに対する不満が大きいことが観察された今回の研究の結果と一致する。

・年齢は保護因子であり、年齢が高いほどうつ病のリスクは低いという結論に達した。

・所得もまた保護因子で、所得が高いほどうつ病のリスクは低い。

・家族形態については、片親の家庭はうつ病にかかるリスクが5.7倍高かった。

・主観的健康度が平凡と答えた人は、うつ病にかかる可能性が13.41倍も高かった。

・縫合に関して。経膣分娩であったにもかかわらずうつ病にかかるリスクが最も高かったのは、正常分娩後に会陰切開を行った女性だった。

・ボディイメージの不満を従属変数としたもう一つのロジスティック回帰モデルでは、減量ダイエットをしていると答えた人は、自分のボディイメージに不満を持つ確率が4.71倍。
自分のボディイメージに不満を持つ女性は、体型を改善しようと減量ダイエットを始めることが多かった。

・産後の女性にボディイメージを改善するために必要なツールを提供し、PPDにかかるリスクを軽減することが必要


自身の身体イメージへの不満が産後うつリスクを高め、また精神の問題は産後期のみならず中長期的に人生に影響を与えることから、産後ダイエット・体型回復・身体機能回復はよりスピーディに効率的に行い、精神への負担を軽減する必要がある。

当院では、妊娠前の病歴や体調、栄養学的ヒストリーなど様々な因子を考慮して、トレーニング、栄養指導など全ての患者さんにパーソナライズしたメニューを作成し、最善最短の戦略をご提案しています。

産後の身体イメージ、機能回復をお考えの方はぜひ一度当院にご相談ください。

Filed Under: Mental health, Woman's Health Tagged With: うつ病, 産後うつ

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