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You are here: Home / Woman's Health / 食事性タンパク質と妊娠糖尿病

食事性タンパク質と妊娠糖尿病

2022年4月14日 by office-k

学芸大学整体院で妊娠糖尿病に関する栄養指導を受けた女性

2019年まで我が国の妊娠糖尿病(GDM)有病率は12%ほどだったがで、コロナ禍での生活様式によって有病率は増加している可能性が高い。

GDMおよび妊娠中の耐糖能異常を発症した女性では
・短期的な周産期への悪影響
・長期的に心血管疾患や2型糖尿病(T2DM)の発症リスクが大幅に増加
がエビデンスによって示されている。

世界的にGDM有病率は過去数十年の間に劇的に増加している。
そのためGDM予防のために修正可能な因子を特定することが不可欠で、中でも栄養戦略は重要。

昨今のトレーニングトレンドではタンパク質補給が強調される側面があるが、タンパク質はGDMの発症に関与することが示されている。

タンパク質とアミノ酸はグルコース代謝に不可欠な調節因子で、タンパク質の大量摂取はインスリン抵抗性を促進し、糖新生を増加させることでグルコース代謝のホメオスタシスに有害な影響を与えるとされているが、タンパク質摂取量とGDMのリスクとの関連については議論の余地がある。

いくつかの研究では、動物性タンパク質の摂取はGDMのリスク上昇と正の相関があると報告されているが、別の研究では有意な相関はないと報告されており結果は一貫していない。
一方、植物性タンパク質とGDMのリスクには負の相関があるとする先行研究がある一方、相関がないまたは正の相関があるとする研究もあり、こちらも一貫していない。

興味深いことに、過去のエビデンスではGDMに対するタンパク質の作用は食物源によって異なる可能性があることが示唆されている。

加工肉、赤肉、菓子、スナック菓子を多く摂取する食事パターンがGDMのリスク上昇と関連し、野菜、果物、豆類、深海魚を多く摂取する植物性または慎重な食事パターンがGDMリスク低下と関連することが報告されているが、食事全体の観点からタンパク質とGDMリスクの関係を調査した研究はまだない。

食事の影響は、一定期間の食品摂取量と複数の栄養素の累積効果を反映するため、個々の食品に注目するのではなくタンパク質パターンの影響を評価することが重要。
したがって、GDM発症における食事タンパク質のパターンの役割を理解することは、公衆衛生上重要な意味を持つ。

リンクの研究は、妊娠中の母親の食事タンパク質のパターンを明らかにし、そのパターンがGDMのリスクと関連しているかどうかを調査することを目的としたもの。

2017年から2018年にかけて中国・広州で1014人の妊婦(妊娠20~28週)を対象に、中国・広州で消費される最も一般的な食品を網羅した検証済みの食品頻度質問票によって収集。
K-meansクラスター分析を実施し、個人を主要なタンパク質源によって決定される3つのグループに集約。
1014人の参加者のうち、191人(18.84%)がGDMと診断された。
総タンパク質と動物性タンパク質の摂取量は、最高四分位と最低四分位を比較すると、それぞれ調整オッズ比(95%CI)が 6.27, 5.43 となりGDMリスクを増加させることが明らかにされた。

妊婦を3つの食事タンパク質パターン(白身肉、植物性乳製品-卵、赤身肉のタンパク質パターン)に分けた。植物性-乳製品-卵のタンパクパターンの女性に比べ、赤肉タンパクパターンまたは白肉タンパクパターンの女性はGDMリスクが増加した。
妊娠中期に総タンパク質または動物性タンパク質の食事摂取量が多いほど、GDMのリスクは高くなった。

今回、植物性-乳製品-卵タンパクパターンの女性と比較して、赤肉タンパク質パターンまたは白肉タンパク質パターンの女性はGDMリスクが高いことが初めて明らかになった。


Dietary Protein Patterns during Pregnancy Are Associated with Risk of Gestational Diabetes Mellitus in Chinese Pregnant Women

・妊娠中の総タンパク質および動物性タンパク質摂取量は、GDM リスクと正の相関があることを確認した。

・植物性-乳製品-卵タンパクパターンと比較して、白身肉タンパクパターンおよび赤身肉タンパクパターンはGDMリスクが高い。この結果は総タンパク質摂取量および動物性タンパク質摂取量とGDMリスクの正の相関を支持するもので、先行研究と一致する。

・植物性タンパク質摂取量とGDMリスクとの間に有意でない関係が観察された。
他の先行研究では結論に一貫性がないが、これは研究集団の人種/民族の相違によって説明されるかもしれない。食事タンパク質のGDMリスクに対する作用が異なるため、食事全体の観点から食事タンパク質との関連を評価することが必要。

・赤身肉タンパクパターンの女性は、植物-乳製品-卵のタンパク質パターン女性よりもGDMのリスクが高いことを観察した。この新しい知見は、赤肉の過剰摂取に関する先行研究の裏付けとなる可能性がある。
最近のメタアナリシスでも、赤身肉の摂取はGDMリスクと正の相関があることが示されている。

・他の研究では、赤身肉摂取量が多い妊娠中期の女性はGDMリスクが高いが、豆やナッツの摂取量はGDMリスクと有意な関連はなかった。

・妊娠前の食事パターンに関する過去の研究で、肉類や加工食品の摂取が多い、あるいは赤身肉の摂取量が多いことを特徴とする欧米型の食事パターンはGDMリスクの有意な上昇に関連することが示唆されている。

・赤身肉の代わりにナッツ類や豆類の摂取がGDMリスク低下と関連することを明らかにした研究もある。

・赤身肉に含まれるヘム鉄と分岐鎖アミノ酸(BCAA)がインスリン抵抗性の促進につながり、GDMリスクを高める可能性があることが、蓄積された疫学的証拠によって明らかにされている。

・メタボロミクス研究により、BCAAや芳香族アミノ酸が将来の糖尿病と非常に有意な関連を持つことが明らかにされている。赤身肉の摂取が増えるとBCAAsの血漿濃度が上昇することを考えると、赤身肉タンパクパターンとGDMの関連は、BCAAの有害作用によって一部説明できるかもしれない。

・鶏肉と水産物からの総タンパク質の割合が高いことを特徴とする白身肉タンパク質パターンの妊婦は、植物-乳製品-卵タンパク質パターンの妊婦よりGDMリスクが高かった。
他の研究では、焼き物・揚げ物と白身肉を特徴とする食事パターンはGDMのリスクの増加と関連すること、水産物からのタンパク質摂取とGDMリスクとの間に正の相関があることが報告されている。

・メタアナリシスでは、魚類の摂取量が多い(105g/週以上)ほど、T2DMのリスクと正の相関があることが明らかにされた。魚を多く含む食事はトリメチルアミンN-オキシド(TMAO)の血中循環濃度に影響を与え、この濃度は糖尿病高リスクと関連する。

・赤身肉と白身肉のタンパク質パターンのもう一つの大きな共通点は、植物性-乳製品-卵タンパク質パターンに比べて、総脂肪と動物性脂肪のレベルが高いこと。
本研究では、赤肉(総エネルギー摂取量の37.60%)および白肉(総エネルギー摂取量の37.76%)のタンパク質パターンの女性で総脂肪摂取量が有意に高く、推奨量をはるかに超えていた。

・いくつかの研究では、乳製品と卵の摂取はGDMリスク増加と関連していることが示されているが、用量効果メタアナリシスでは1日50g未満の低脂肪乳製品と卵の摂取は糖尿病に対して予防的であることが明らかにされている。
今回の研究では、卵の平均摂取量は1日38.96gで、妊婦の食事推奨量と一致している。

・豆類やナッツ類は良質な植物性タンパク質源であることに加え、抗酸化ビタミンやミネラル、抗酸化・抗炎症・抗菌作用のある化学物質が豊富に含まれている。
また、ナッツ類には脂肪酸や食物繊維、マグネシウムなどが豊富に含まれており、これらは糖尿病のリスク軽減に関係する。

・野菜と果物のGDMに対する有益な効果を考えると、植物-乳製品-卵のタンパク質パターンが妊婦にとって健康的な食事パターンと言える。妊娠中の女性は、GDMのリスクを最小化するために、植物-乳製品-卵のタンパク質パターンを優先し、赤肉と白肉の過剰摂取を控えるべきである。


対象女性たちの運動量などのライフスタイルや妊娠前の耐糖能、動物性脂質の側面を考えると、動物性タンパク(魚も・・・?)を過剰にGDM因子として危険視するのはどうかなと思うが、より精密にリスク管理を行いたい方には参考になるデータではないだろうか?



Filed Under: nutrition, Woman's Health Tagged With: 妊娠糖尿病

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