• Skip to main content
  • Skip to primary sidebar

学芸大学整体院 | 腰痛治療、パーソナルジムはoffice-k

学芸大学駅徒歩一分。パーソナルジム併設カイロプラクティック整体院。慢性痛治療や産後ダイエット、骨盤矯正などお体のお悩みは当院にご相談ください。TEL/03-6317-2965

  • Clinic
    • 初診の方へ
    • About Us
    • お支払い
    • 院長紹介
    • English
    • Kのメモ
  • カイロプラクティック
    • NMFリリース
    • フェイスリリース
    • スポーツ障害
    • 頭痛
    • 顎関節
    • 首の痛み
    • 肩・腕・手のひら
    • 腰痛
    • 股関節
    • 坐骨神経痛
    • 膝関節・足関節
    • 滑液胞炎・腱炎
  • パーソナルトレーニング
    • 産後ダイエット
    • アスリートパフォーマンス
    • 肥満・感染症予防
    • Functional Training
    • 栄養指導
  • 買う・学ぶ
    • 栄養マニュアル販売
  • ご予約・お問い合わせ
You are here: Home / health / 経口鉄剤が産褥期の母親の健康に及ぼす影響

経口鉄剤が産褥期の母親の健康に及ぼす影響

2021年11月11日 by office-k

産後の貧血女性

産後の貧血を定義するヘモグロビン(Hb)値については、いまだコンセンサスが得られていない。世界保健機関はHb値が10g/dL未満を基準として、産後貧血の有病率を先進国では10%から30%、低・中所得国では50%以上と推定している。
産後の貧血は、出生前の貧血が解消されていないことや、出産に伴う過剰な出血の結果として起こる。産後に貧血の状態が続くと母体の心身の健康状態が悪化し、育児が困難になる可能性もある。

ほとんどの場合、経口鉄剤の投与が治療における第一選択となる。
鉄の摂取によってよ短時間でHb値が高くなることが研究で示されているが、副作用の可能性もある。
産後の鉄剤の合理的な使用には、鉄剤の選択、投与量、投与期間、臨床目的など適切な管理が必要である。

リンクの研究は、産褥期における鉄剤の処方と実際の消費量を調査し、貧血の有無にかかわらず産褥期に入る母親の鉄分摂取と鉄欠乏、貧血、母乳育児の維持、疲労、自己認識の健康状態との関連を分析することを目的としたもの。

18歳から50歳までの女性1010名を対象に、前向き観察研究を実施。
産後1日目のヘモグロビン値、退院時の処方スケジュール、鉄剤消費量および、産後6週間後のヘモグロビン、血清フェリチン、母親の疲労、母乳育児のタイプ、健康感に関するデータを収集した。
結果
貧血のある母親の98.1%、貧血のない母親の75.8%に経口鉄剤が処方された。
同じHb値の場合、処方された総鉄量の最大値は最小値の8倍から10倍であった。
鉄分の摂取量は処方量よりも有意に少なかった。
6週間後、鉄分を摂取した貧血の母親は、鉄欠乏症、貧血、母乳育児放棄の確率が、それぞれ3.6倍、3倍、2.4倍低くなっていた。

研究では、処方の仕方や産後の鉄分摂取に大きなばらつきがあり、それに関連する情報が得られた。
貧血のある女性とない女性では、鉄分摂取の効果が異なる。
貧血のある母親では、鉄分の摂取は貧血、鉄欠乏症、および産後6週間の母乳育児の放棄のリスクを減少させるが、疲労や母親の健康状態の認識に対しては有益な効果を示さなかった。
貧血のない母親では、鉄剤消費は母乳育児を放棄するリスクを増加させ、母親の自己認識の健康評価の低下と関連している。

Variability in Oral Iron Prescription and the Effect on Spanish Mothers’ Health: A Prospective Longitudinal Study

・本研究では、鉄分を摂取した女性の割合や摂取量は鉄分処方ガイドラインで定められている値よりもはるかに低いものだった。

・鉄分の摂取は貧血の状態で産褥期を迎えた母親が鉄欠乏症、貧血、母乳育児を放棄する可能性を低くすることがわかった。また、母親が貧血でない場合、鉄分の摂取は鉄欠乏症や貧血の可能性を低くするが、母乳育児を放棄する可能性が高くなり、健康に対する認識が悪くなることがわかった。

・処方には顕著なばらつきが見られた。出産後にすべての女性のHbを測定しても、鉄分の処方基準のばらつきは避けられないようだ。
専門家がガイドラインを遵守しないために、貧血および/または鉄欠乏症の女性への経口鉄分の処方に高いばらつきがある。
統一された基準がないことに加えて、鉄分の過剰経口摂取による有害な影響(腸内炎症、腸内細菌の異常、腸内病原菌の増殖の可能性など)が矮小化されている可能性もある。

・鉄分摂取による便秘は、特に会陰部に病変や裂傷、痔を持つ母親の生活の質を低下させ、鉄剤の服用を中止する理由となる。

・研究では、産後の鉄分補給が鉄欠乏症や貧血のリスクを低減することが裏付けられた。Hb≧10の女性では、赤血球の質量による鉄結合予備能の増加、産後の鉄分貯蓄と無月経が授乳によるわずかな鉄分損失を補い、6週間後の貧血予防には十分な効果があると考えられる。さらに、鉄分の不足が大きいほど、ヘプシジンの濃度を媒介とした腸レベルでの取り込みが大きくなる。
鉄分を摂取することで最も実質的な利益を得られる母親は、最も鉄分を必要としている母親であると考えられる。

・研究では、初期のHb値にかかわらず、鉄分の補給は疲労を軽減しなかった。また、健康に対する認識も改善されなかった。さらに、産後の初期に貧血のない母親が鉄分を摂取している場合、摂取していない人に比べて健康に対する認識が悪くなることが観察された。これはHb値が11~11.9の女性に見られた。

・この研究では、鉄分を摂取しなかった貧血の母親のグループと、摂取した貧血のないグループでは母乳育児の放棄率が高かった。摂取した貧血のないグループでは健康に対する認識も悪くなっており、それが関係している可能性もある。

Filed Under: health, nutrition Tagged With: 鉄サプリメント

Primary Sidebar

カテゴリー

Previous posts

腫瘍学におけるモジュレーターとしてのカフェイン

2025年6月30日 By office-k

世界中で最も広く消費されている生物活性化合物の一つであるカフェイン(CAF)。近年では、一般に知られている神経学的および代謝的効果に加えて、潜在的な抗がん作用が認識されてきている。 カフェインの持つ抗がん作用のメカニズム […]

灼熱環境下のアスリートにおけるサプリ摂取が持久力パフォーマンスと主観的知覚に与える影響

2025年6月28日 By office-k

屋外の持久系アスリートが対象だが、炎天下の屋外での仕事に従事している方にも参考になりそうな興味深いデータをまとめてみたい。 高温環境(27℃以上)はアスリートの生理機能、特に持久力パフォーマンスと主観的知覚に大きな課題を […]

パワーリフターの坐骨滑液包炎(ischial bursitis)の一例

2025年6月23日 By office-k

先日、臀部痛を訴えるパワーリフターがお越しになった。「梨状筋症候群じゃないか?」とのご本人の訴えがあったため梨状筋症候群のテスト。しかし、どうも患者さん的にも症状とリンクしている感じがないため、鑑別診断で間違えやすい坐骨 […]

メラトニンは男性の翌日の高強度運動パフォーマンスと回復を向上させる

2025年6月21日 By office-k

激しい運動が誘発する炎症、骨格筋損傷、そして筋修復と適応プロセスには、抗酸化物質摂取による回復戦略が用いられるのが近年では一般的だ。 メラトニン(MEL)(N-アセチル-5-メトキシトリプタミン)は激しい運動後の回復を促 […]

妊娠中の食事の質とマルチビタミン摂取と2歳児の神経発達との相互作用

2025年6月18日 By office-k

妊娠と産後2年間を含む生後1000日間は、子孫の脳が急速に形成・発達し、生涯にわたる神経発達の基盤を築く時期。この重要な時期にはニューロンの増殖、遊走、凝集、ミエリン化が脳の構造を形成し、後の認知、運動、言語機能の基礎を […]

©2018 Office-k All rights reserved