慢性痛も欧米型の食生活が引き起こす問題の一つとして考えられるという記事。
Study finds correlation between high-fat Western diet and pain
健康に良いと言われる脂質(オメガ6系、オメガ3系)も、過剰摂取は糖尿病患者などの神経障害性疼痛に影響を与える可能性があると最近の研究は示唆している。
テキサス大の研究者らは、オメガ6脂肪酸そのものが痛みや炎症を引き起こすようだということを発見した。一般的な欧米型の食生活では、オメガ6系多価不飽和脂肪酸が過剰に含まれているため炎症性疼痛と神経性疼痛の両方のリスク要因となっているとしている。
ジェイコブ・ボイド博士が率いる研究チームは、オメガ6系とオメガ3系の脂肪は、栄養学的に適切な健康状態を保つためにはどちらも必須だが、前者が優勢になると有害な影響を及ぼす可能性があることを示した。オメガ6系は、主に植物油を使用した食品に含まれている。
オメガ6系からオメガ3系の摂取を増やすと、「痛みの症状が大幅に軽減された」と研究者らは述べている。
当院でも筋骨格系の慢性痛でお悩みの方には脂質の排除をアドバイスしている。
特に、発現理由が不明な症状の患者さんは脂質の摂取は気をつけた方が良いだろう。