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果糖飲料を摂取した卵巣摘出マウスの神経炎症と腸内細菌叢に及ぼす米ぬかの影響

2024年9月7日 by office-k

昨日はお休みをいただいて、相模湾のキハダマグロ船団に乗船したきました。
湾内各所で胸熱なナブラが何度も湧きましたが、すぐに沈んでしまい結果は坊主。
とはいえ、魚が釣れる釣れないよりも海に出るだけで満足な私には最高の休日になりました。

さて、今回のブログはマウスモデルの研究ですが、非常に興味深い内容。多くの方、特に閉経移行期から閉経後の女性に読んでいただきたい内容です。特に脂肪肝や認知症の家族歴がある方、またはその症状で現時点で悩んでいる方は必読。

閉経後女性では神経変性疾患やメタボリックシンドローム発症率が高い。
卵巣から分泌されるエストロゲンの減少など閉経期における性ホルモンの変化は、脳のグルコース利用を障害し、神経炎症を誘発することで認知機能障害につながる。
また、骨格筋、肝臓、脂肪組織、免疫細胞におけるエストロゲンの作用は、インスリン感受性、脂質蓄積と炎症の予防に関連している。

近年、腸内細菌叢組成や短鎖脂肪酸(SCFA)などの代謝産物を変化させることで、メタボリックシンドロームの進行を抑制することを試みる研究が増えている。
閉経後女性でよく観察される、代謝性疾患における低悪制度慢性炎症が誘発されている場合、体内の支配的な腸内細菌叢が変化する。腸内細菌叢の変化は腸管透過性を亢進し、有害な細菌や内腔の毒素が血流に移行しやすくなる。毒素の血流への移行はマクロファージや単球上のCD14(Cluster of Differentiation 14)に結合し、TLR4(toll-like receptor 4)によって認識される。これが低悪制度慢性炎症を悪化させ、肝障害を促進し、高血糖と脂質異常症の悪循環を引き起こす。異常な血糖値と脂肪肝のために放出された遊離脂肪酸とサイトカインは血液脳関門を通過し、脳のミクログリアとアストロサイトによる免疫反応を引き起こして反応性酸化種(活性酸素)、窒素および炎症性サイトカインの慢性的な分泌を引き起こす。これらのサイトカインは神経インスリン抵抗性とシナプス喪失をより誘発し、認知機能障害の一因となる。

上記のような神経炎症や肝臓の脂肪蓄積の改善における栄養療法の一環として、米ぬかに含まれるγ-オリザノールや茶実油が注目されているが、多因子性更年期障害に対する茶実油と米ぬかの効果に関する研究は存在しない。

リンクの研究は、果糖飲料を8週間摂取させたd-ガラクトース注射OVX老齢マウスを用いて、米ぬかと茶実油の補充効果を調べた研究。
8週齢と6~8ヵ月齢の雌性C57BL/6マウスを、偽薬+若齢マウス(SY)、偽薬+老齢マウス(SO)、OVX+大豆油(OS)、OVX+米ぬか入り大豆油(OSR)、OVX+茶実油(TO)、OVX+米ぬか添加TO(OTR)の6群に分割。
OVX群にはd-ガラクトース(100mg/kg/日)を皮下注射し、15%のフルクトース飲料を与えた。
米ぬかと茶実油の補給は食餌の10%だった。

【結果】
米ぬか添加TO食は短鎖脂肪酸(SCFA)産生クロストリジウムの数を増加させ、内毒素産生タンネレラ科細菌の数を減少させ、腸-肝-脳軸の不均衡を緩和した。
米ぬか補給は肝臓の相対重量、アスパラギン酸トランスアミナーゼとアラニンアミノトランスフェラーゼ活性、脳におけるインターロイキン-1βと腫瘍壊死因子αを含む炎症性サイトカインレベル、血漿8-ヒドロキシ-2-デオキシグアノシン、肝トリグリセリドと総コレステロールレベルを減少させた。

【結論】
この研究は、米ぬかが肝脂肪蓄積を抑制し、これは末梢の炎症と酸化的損傷を緩和することで脳の神経炎症を軽減すると結論づけた。

The Effects of Rice Bran on Neuroinflammation and Gut Microbiota in Ovariectomized Mice Fed a Drink with Fructose


・ポリフェノールと食物繊維の両方が腸内細菌叢を調節し、健康上の利益をもたらすことが示され、米ぬかには腸内細菌叢を調整して、SCFAの産生に影響を与える両方の成分が含まれていることも示された。

・米ぬかに含まれる生理活性化合物はγ-オリザノールである。マウスにγ-オリザノール(100mg/kg)を3週間経口投与すると、脳の抗炎症分子応答を促進することでLPS誘発性認知・記憶障害を回復させることがわかっている。その研究では、100gの米ぬかに550mgのポリフェノールが含まれ、そのうち11.9mgがγ-オリザノールだった。

・肝代謝異常と腸内細菌叢の変化は、肝脂肪症と腸内で産生される有害毒素によって誘発されるメタ炎症を通じて脳機能に共同で影響を及ぼすことから、腸-肝-脳軸の証拠と考えられいている。本研究では、タンネレラ科やクロストリジウム科など特定の微生物叢の存在が、いくつかの脳や肝臓バイオマーカーのレベルと関連していることが明らかになった。
他の研究でも非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者の糞便中のタンネレラ科細菌の相対的存在量が健常対照者のそれよりも高いことが同定されており、これはNAFLDがタンネレラ科の存在量と正の相関があることを示している。タンネレラ科は腸内で内毒素を分泌し、肝障害の進行を促進する。

・OSR群とOTR群はOS群とOT群に比べて、タンネレラ科存在量が有意に少なかった。この低存在量は肝機能の改善と関連している可能性がある。

・クロストリジウム属は不溶性食物繊維を発酵させてSCFAsを産生し、エネルギーや他の用途のために酪酸を産生する主要細菌群である。この研究では、OSR群およびOTR群でOS群およびOT群よりもクロストリジウムの存在量が高かったことから、酪酸産生が多かったと考えられる。

・茶実油ベースの飼料を与えたマウスは、異なる飼料を与えたマウスに比べて肝臓への脂肪蓄積が有意に大きかった。これまでの研究で、アポリポ蛋白E-/-マウスモデルにおいて、飽和脂肪酸に富むパーム油をMUFAに富むオリーブ油に置き換えると、脂肪分化関連蛋白のレベルが上昇することが報告されている。これは細胞のTG含量と強く関連しており、MUFAリッチ食を摂取している個体ではフルクトース存在が肝臓への脂肪蓄積を促進する可能性がある。

・脂肪肝は全身に低度慢性炎症を引き起こして末梢の酸化障害を引き起こすが、 これは内毒素の産生を増加させて脳における炎症反応を悪化させる可能性がある。食物油を茶実油に完全に置き換えることは腸-肝臓-脳軸のアンバランスを助長する可能性があるが、米ぬかの追加補充はそのような変化による悪影響を緩和する可能性がある。

・この研究では、食物繊維が豊富な米ぬかを摂取することでクロストリジウムの相対的存在量が増加し、SCFA、特に酪酸のレベルが上昇した。酪酸産生プロバイオティクスはGタンパク質共役型受容体41/43を活性化するこで、あるいはヒストン脱アセチル化酵素を阻害することによって肝臓におけるグルコースおよび脂質代謝を調節する可能性がある。その結果、肝脂肪症の進行を抑制し、メタ炎症の重症度を軽減することが期待される。

・茶実油と米ぬかを与えたマウスで、肝臓の相対重量、肝TGとTC含量、ASTとALT活性、脳IL-1βとTNF-αレベル、8-OHdGレベルが、他の飼料を与えたマウスに比べて有意に低いことが明らかになったことから、米ぬか補給は肝臓損傷に対する保護効果があることが示された。

・・いかがでしたか?
日本自任にとって非常に身近な米ぬかの存在ですが、こうしたデータが発表されるまでその存在意義に気づかない人も多いのではないでしょうか?

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Filed Under: health, nutrition, Woman's Health Tagged With: 卵巣摘出, 栄養学

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