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栄養欠乏とうつ病

2023年6月7日 by office-k

うつ病の有病率は近年ますます増加傾向にある。

うつ病の有病率は、年齢(20歳から40歳の間に発症することが多い)、性別(女性は男性の2倍)、婚姻状況(別居、離婚、寡婦、特に男性)に関係し、幼少期の辛いトラウマ体験もしばしば関係する。
また健康上の問題もうつ病リスクに関与しており、特に代謝異常(例えば心血管疾患)や自己免疫疾患に関連した高い有病率が観察される。

うつ病の治療には、薬物療法、心理療法などがあるが、治療効果の発現が遅いことからうつ病の治療はここ50年間、最適とは言えない状態だったと専門家は指摘している。
また、副作用を最小限に抑えるために抗うつ薬の作用を促進させる戦略を探ることに関心が集まっている。
そのためには、うつ病の修正可能な危険因子や効果的な予防法を探ることが必須となっている。

現在、多くの研究者が食習慣がうつ病発症リスク、重症度、持続期間に間接的に関係している可能性を示唆する証拠を報告している。食習慣はうつ病と心代謝性疾患を結びつけるメカニズムの一つであることから精神疾患に対する保護因子として認識されており、食習慣及び栄養不足とメンタルヘルスの潜在的な関係を理解することでうつ病の一次および二次予防戦略の開発に貢献できる可能性が高くなる。

リンクのレビューは、食事における個々の栄養素の役割と重要性および栄養欠乏がうつ病リスクに与える影響を明らかにすることに焦点を当てたもの。

Dietary Nutrient Deficiencies and Risk of Depression (Review Article 2018–2023)

栄養欠乏とうつ病リスク

うつ病は、炎症、視床下部-下垂体-副腎軸の調節障害、交感神経と副交感神経の機能障害、内皮機能障害などの生物学的メカニズムと関連する異質な疾患で、皮質および辺縁系神経細胞の萎縮、神経ネットワークの接続および機能障害と関連している。これらの変化は構造的、機能的、神経化学的欠陥の結果であり、中でもγ-アミノ酪酸(GABA)とグルタミン酸の機能に関する問題が特に重要。
うつ病の病態生理に関する最も一般的な仮説の1つは、うつ病とモノアミン神経伝達物質のレベルの低下とに関連性があることを示唆している。モノアミン神経伝達物質の合成と放出は特に食事中の栄養素の存在に影響される。
多量栄養素、ビタミン、ミネラルは炎症プロセスを制御し、体内の分子システムや細胞プロセスに影響を与えることで認知機能に影響する可能性がある。

上記の知見から、モノアミン系薬物療法をサポートすることができる栄養素の供給を最適化することが、うつ病性障害治療において重要視されている。

大栄養素と水

タンパク質は脳内神経伝達物質の前駆物質となるアミノ酸の重要な供給源となり、食事性タンパク質の種類と量はうつ病性障害の病態生理に重要な役割を果たす。例えばセロトニンはトリプトファンから、ノルエピネフリンはチロシンまたはその前駆体のフェニルアラニンから合成され、これらのアミノ酸が食事で不足すると脳内アミノ酸レベルが低下する。
飽和脂肪酸(SFA)、トランス脂肪酸を多く含む食事はうつ病のリスクを高める可能性があり、一価不飽和脂肪酸(MUFA)、多価不飽和脂肪酸(PUFA)を多く含む食事はうつ病リスクを下げる可能性があるが結論は出ていない。
脳は糖質を主なエネルギー源とし、セロトニン、ドーパミン、ノルエピネフリンなどの神経伝達物質レベルに影響を与えることで気分や脳機能に影響を与える。グルタミン酸、アセチルコリン、GABAなどの神経伝達物質の利用可能性は外因性グルコースの供給によって調節される。
高血糖負荷食のうつ病リスクへの有意な影響も観察されており、低炭水化物食はうつ病のリスクを効果的に低減する可能性がある。
メタアナリシス結果、食物繊維の総摂取量が5g増えるごとにうつ病のリスクが5%減少することが示されている。野菜や水溶性食物繊維からの食物繊維摂取量とうつ病リスクとの間に有意な負の相関が観察された。
水分摂取とうつ病の関係は完全には解明されていないが、水は脳質量の75%を占め、脱水は神経系機能に影響を与える可能性がある。怒り、混乱、抑うつ、疲労は1%以上の脱水で増加する。

多価不飽和脂肪酸

PUFAは神経細胞の構造と機能に多面的な効果を示し、抗炎症作用、神経内分泌経路の調節、主要な神経伝達物質の活性化などうつ病予防に寄与することが期待されている。
成人の脳の乾燥重量の大部分は脂肪酸で構成されており、PUFAは乾燥重量の約20%を占めている。ドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)を中心とするオメガ3脂肪酸とアラキドン酸(AA)を中心とするオメガ6脂肪酸の両方が脳内に存在する。
DHAは量的に最も重要な脂肪酸で、神経細胞膜が正常に機能するために不可欠。
オメガ3系PUFAの摂取量が少ないまたは血清中濃度が低い場合、自殺未遂や大うつ病エピソードのリスクが高くなる傾向が観察されている。

ビタミン類

ビタミンB
ビタミンB群はモノアミン酸化酵素の生成、DNA合成とメチル化、リン脂質の修復と維持など、神経系の正常な機能の維持に不可欠。特にB1、B6、B9、B12欠乏は神経細胞機能に不可欠で、うつ病との関連が指摘されている。また気分障害リスク上昇と関連する高システイン血症に対する保護効果もある。
B9とビタミンB12濃度の低下は抗うつ薬に対する反応が悪くなる。
研究ではB6とB12摂取が脳の構造に影響を与える可能性が示唆されている。

ビタミンD
うつ病患者では対照群と比較して血清ビタミンD濃度が低いことが示されている。
ビタミンD欠乏の人ではうつ病のリスクが8-14%増加する。
メカニズムの一つに、大脳皮質と大脳辺縁系の様々な部分にビタミンD受容体(VDR)が存在することがある。これらの脳の領域の多くはうつ病の病態生理と関連しており、VDRは記憶と感情機能の制御に役割を果たす海馬にも存在する。
さらにビタミンDは脳由来神経栄養因子(BDNF)、ニューロトロフィン(NT)-3、神経成長因子(NGF)などの神経栄養物質の産生を強力に調節する。
また、ビタミンDはうつ病の病態生理に重要な免疫炎症経路の調節に重要な役割を果たす。
近年、産後うつの発症予防におけるビタミンDの役割が強調されている。


ミネラル

マグネシウム、亜鉛、鉄、銅、セレンなどのミネラルは細胞機能の調節や神経調節、抗酸化作用に重要な役割を果たす。
マグネシウムが不足すると中枢神経系機能が変化し、特に大脳辺縁系と大脳皮質のグルタミン酸伝達に影響を与えることが明らかになっている。脳のこれらの領域はうつ病の原因の病態生理において重要。マグネシウム欠乏はコルチコトロピン放出ホルモンの分泌に影響を与え、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の濃度が上昇する。このメカニズムは視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸に影響を与えることでうつ病に関係している。また、マグネシウムはNMDA受容体(N-methyl-d-aspartate)拮抗剤であり、不足するとそNMDA受容体の過剰活性につながり、カルシウムイオン流入を増加させ、ひいては神経毒性につながる可能性がある。

脳内亜鉛濃度の変化がうつ病発症に関連し、亜鉛補給がうつ病の治療に役立つ可能性があることを示唆する研究がある。亜鉛の抗うつ作用の理由として抗炎症作用と抗酸化作用が考えられ、さらに亜鉛はNMDA受容体拮抗剤でもある。さらに、亜鉛はコルチゾールレベルを含むホルモン調節、細胞性免疫反応、神経新生、神経細胞可塑性、海馬と皮質におけるBDNF発現に影響を与え、亜鉛イオンはシナプス伝達を調節したり神経伝達物質として作用する。
最近の研究では、亜鉛トランスポーター(ZincTs)と亜鉛感知GPR39受容体がうつ病の病因や治療介入に重要であることが強調されている。

セレン摂取量は、上記で考慮されたすべての食事要因の中で最もうつ病と関連性が高い。
セレンは、脳や神経系における抗酸化物質の防御に関与するものを含むいくつかのセレノプロテインの適切な機能に必要で、さらに神経系疾患を含む炎症や病気の原因となる酸化的損傷から細胞を保護する。

血清銅レベルが高い患者では抑うつ症状有病率が有意に高かった。
メタアナリシスで血中銅濃度上昇がうつ病性障害と関連する可能性が示唆された。

鉄の欠乏は世界規模で広く見られる問題で、鉄代謝と精神疾患における極めて重要な役割について注目が集まっている。ノルエピネフリンは脳の鉄代謝に関連し、前頭前野や海馬の神経可塑性や機能に影響を与える可能性がある。さらにBDNFレベルは、神経伝達物質の正常な合成に必要な鉄と、神経細胞に存在する芳香族水酸化酵素にも必要な鉄によって調節されている。
鉄の神経生物学的利用能と脳が血液から鉄を取り込む能力はうつ病を含む感情プロセスに関わる神経伝達物質レベルを適切に維持するために重要。
最近のレビューでは、貧血および/または鉄欠乏は産後うつの一因となる可能性が指摘されている。若年成人では、血中鉄レベルが高いとうつ病性障害罹患率が高くなるというデータもある。

まとめ

・タンパク質、ビタミンB群、ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、セレン、鉄、カルシウム、オメガ3脂肪酸などの栄養素の欠乏は、脳や神経系の機能に大きな影響を与え、うつ症状の出現に影響を与える可能性があります。

・一方で、特定の栄養素の過剰摂取は精神衛生に悪影響を及ぼすことがある(銅、鉄)。

・精神症状ををサポートする食事は主に野菜、果物、全粒粉、植物性タンパク質源、豆類、ナッツ、魚、低脂肪乳製品からなり、単糖類や超加工食品の摂取を制限する必要がある。

・ビタミン、ミネラル、トリプトファン、繊維、抗酸化物質、良質な脂肪を含む食品を選択し、酸化ストレスや炎症を抑え、脳に必要な栄養素を供給することは精神衛生に役立つ。

・身体活動、睡眠、ストレス管理、社会的サポートなど、精神的な健康を維持するために重要な役割を果たす他の多くの側面も理解する必要がある。

Filed Under: health, Mental health, nutrition Tagged With: うつ病, 栄養学

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