今朝のニュースで、無類の寿司好きの海外の俳優さんが水銀中毒で舞台を降板したというニュースを見た。
タイトルだけ見ると寿司ネタの魚が原因のような印象を抱くが、特定の原因は明らかにされていない。
世界一の寿司消費国の日本であっても、近年で日本近海の魚が原因で水銀中毒になったという話は覚えがないけど・・・。
偶然一昨日も特定の魚種には水銀が多く含まれているので食べるべきではないという記事があった(その記事は水銀から誘導して、福島の反原発活動にもっていく形だったのでばかばかしくなって読むのをやめてしまった)。
都が発表している水銀汚染調査の結果はこちら。
魚介類等の水銀汚染調査結果
スズキ、ムツ、メバチ、キンメダイが検出数値高め。
報告では「都内に流通している規制対象魚では暫定的規制値総水銀 を超える検体はなし。都が自主規制している対象魚で暫定的規制値総水銀を超える検体はムツ1検体」としている。
水銀中毒になるほどムツを食べる食文化というのも耳にしないし、江戸前のスズキと言えば親しまれた食材だがそれで水銀中毒というのも聞いたことがない。
都の調査を見る限りナーバスになる必要はないと思う。
美味しくいただけばいいんじゃないかなぁ。
魚油・PUFAが気になる人はビタミンEやCLA摂取してケアすればよい。
それと最近は、食品や栄養学方面でリスクをあおる情報を見ると量の概念が全く無視されているものが多い。
個人的に興味深いのはスズキでは数値が高いがヒラスズキは数値が低いこと。
スズキは都内の河川なども含む全域に生息するのに対して、ヒラスズキはたいてい磯に住んでいる。東京近郊で磯は千葉の房総付近がメインなので比較的水質が綺麗で、捕食しているベイトが汚染されていない外洋の魚であることが数値の差であろうか?しかし回遊している個体もいるはずだし・・不思議だ。