• Skip to main content
  • Skip to primary sidebar

学芸大学整体院 | 腰痛治療、パーソナルジムはoffice-k

学芸大学駅徒歩一分。パーソナルジム併設カイロプラクティック整体院。慢性痛治療や産後ダイエット、骨盤矯正などお体のお悩みは当院にご相談ください。TEL/03-6317-2965

  • Clinic
    • 初診の方へ
    • About Us
    • お支払い
    • 院長紹介
    • English
    • BLOG
    • 臨床家向け情報
  • カイロプラクティック
    • 頭痛
    • 顎関節
    • 首の痛み
    • 肩・腕・手のひら
    • 腰痛
    • 股関節
    • 膝関節・足関節
    • 坐骨神経痛
    • スポーツ障害
    • 滑液胞炎・腱炎
  • Beauty
    • フェイスリリース
  • パーソナルトレーニング
    • 産後ダイエット
    • 肥満・感染症予防
    • アスリートパフォーマンス
    • Functional Training
    • 栄養指導
  • 予約・お問い合わせ
You are here: Home / nutrition / アスリートとビタミンD

アスリートとビタミンD

2021年7月10日 by office-k

スポーツ選手が体の基本的な機能を維持し、運動後の筋機能の回復、抗炎症コントロール、その後の最適なパフォーマンスのために体内のビタミンDレベルを維持することが重要だが、スポーツ選手はビタミンD欠乏症のリスクが高いとする考察。


Vitamin D, Its Role in Recovery after Muscular Damage Following Exercise

・1日あたりの体内のすべての組織や細胞の必須ニーズを満たすためのビタミンD必要量は、3000~5000IU(75~125μg/日)と推定されている。

・ビタミンDの必要補給量は個人差があり、スポーツ選手にビタミンDを補給するにはビタミンDの循環レベルを長期的にモニターする必要がある。

・ビタミンDは、骨代謝に関与するだけでなく、免疫系を調節する重要な微量栄養素である。単球からマクロファージへの分化に関与し、マクロファージの食作用や走化作用を高める。さらに炎症などの免疫機能に関連する他のプロセスにも関与している。

・筋組織に関して、ビタミンDは筋の炎症反応、タンパク質合成、骨格筋機能の調節に積極的な役割を果たしている。
そのメカニズムは2つ。
1) 1,25(OH)Dが筋細胞のビタミンD受容体(VDR)に結合することによる直接的な役割
2)小胞体におけるカルシウム輸送の調節。

・ビタミンDは炎症の重要な調節因子で、回復を助ける。ビタミンDの欠乏は、レクリエーションやプロのアスリートに非常に多く見られ受傷リスクを高める。

・ビタミンDは免疫細胞や筋線維など、スポーツに必須の多くの細胞や組織の機能を調節する上で重要な役割を果たしている。

・免疫調節の役割からビタミンDは運動後の筋損傷を軽減する因子として大きな関心を集めているが、これはビタミンD受容体(VDR)が筋細胞に存在することによる。筋細胞内でビタミンDは、筋細胞の細胞増殖と分化を制御するとともに、カルシウムとリン酸の細胞内コンパートメントへの輸送を制御している。

・非特異的な筋骨格系の痛みを訴える患者の93%がビタミンD不足であると指摘した研究者もいる。

・ビタミンDは、様々な生理学的プロセスに関与する必須の副腎皮質ホルモンであると考えられている。例えば、免疫調整作用を持つ微量栄養素として単球からマクロファージへの分化に関与している。

・ビタミンDは炎症、オートファジー、酸化ストレスの活性化、ミトコンドリアの機能障害、活性酸素種(ROS)の発生やシグナル伝達など、免疫機能に関連する他のプロセスにも関与している。

・筋組織に関して、ビタミンDは筋肉の免疫調節、筋肉の炎症反応、タンパク質合成、細胞成長、骨格筋の機能調節に積極的な役割を果たしてる。

・ビタミンDの欠乏とミオパシーには関連性があると考えられている。ミオパシーは筋線維の変性と筋萎縮を特徴とし、筋力低下、持久力低下、持続的な炎症、骨格筋への免疫細胞や炎症細胞の浸潤を特徴としている。

・ビタミンDが不足していない人が大量のビタミンDを摂取すると、ビタミンDによって制御されている内分泌系の機能が低下する可能性があると指摘する研究者もいる。

・ビタミンDが不足している場合や、サルコペニアのように筋肉が生理的に消耗している場合においてビタミンDの摂取が有効であると考えられる。


・激しい運動をすると、インターロイキン6(IL-6)、腫瘍壊死因子α(TNF-α)、インターロイキン1β(IL-1β)などの炎症性サイトカインの産生および循環への放出が増加し、これらサイトカインがさまざまなシステムと相互に作用することでパフォーマンスの低下を招く。IL-1、TNF-α、IL-6は、筋肉細胞におけるタンパク質の異化に関与している。 さらにIL-6は、下垂体前葉の副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の産生を増加させ副腎皮質でグルココルチコイドの合成を誘導する。

・定期的な運動は、急性の炎症作用が解消されると長期的な抗炎症作用を発揮する。しかし激しい運動は、好中球、リンパ球、単球の増加と動員を誘発する一方で、細胞性免疫を抑制し、感染症への感受性を高める。さらにサイトカイン産生の増加に加えて、多くの臓器や組織でアポトーシスや酸化ストレスを助長する。

・ビタミンDの血中濃度が高いと怪我の発生率が低下し、パフォーマンスが向上すると言われている。ビタミンIL-6などの炎症性サイトカインの産生を抑制し、炎症を減少させることができる。

・ビタミンDの摂取がミトコンドリアの機能を調節することが示されている。ビタミンDの投与により培養したヒト筋細胞のミトコンドリアタンパクの合成が調節されることでミトコンドリアの形態が改善され、活性酸素の産生やミトコンドリアの機能障害が抑制されることを実証された。また、ビタミンDの欠乏は、ミトコンドリアや骨格筋の機能障害によって引き起こされる酸化ストレスを増加させる。

アスリートパフォーマンスとビタミンDの摂取量は相関しないとするデータもあるが、個人的には摂取するメリットが大きいように思う。
論より証拠で、まずは試して体感を確認してみてはどうだろう。
室内競技であまり日光に当たらない選手は特にD摂取後のパフォーマンスの違いが体感しやすいかもしれない。



Filed Under: nutrition, training Tagged With: スポーツ障害, ビタミンD

Primary Sidebar

カテゴリー

Previous posts

栄養欠乏とうつ病

2023年6月7日 By office-k

うつ病の有病率は近年ますます増加傾向にある。 うつ病の有病率は、年齢(20歳から40歳の間に発症することが多い)、性別(女性は男性の2倍)、婚姻状況(別居、離婚、寡婦、特に男性)に関係し、幼少期の辛いトラウマ体験もしばし […]

炎症性腸疾患の妊婦さんで不足が懸念される栄養素

2023年6月5日 By office-k

妊娠中は母親と新生児の命が食事によって影響を受ける脆弱な期間であり、特に炎症性腸疾患(IBD)の妊婦はIBDではない妊婦と比較して、早産、低出生体重児またはSGA児、流産、死産などの有害な妊娠転帰リスクが高く、帝王切開分 […]

乳がんリスクと4大栄養素

2023年6月4日 By office-k

女性にとって乳がんは一般的な悪性腫瘍であり、世界中の女性に深刻な健康リスクと重い社会的負担を与えている。女性の乳がんは肺がんを抜いて世界で最も多く診断されているがんとなり、予測ツールによると乳がん発症率は2040年までに […]

注意喚起:骨盤ベルトによる股関節障害

2023年6月3日 By office-k

骨盤ベルトを数時間着用した後に、歩行困難になるほどの股関節痛に見舞われた患者さんが来院された。症状は股関節屈曲制限や触診時の鋭い痛み、自身の足の重みに股関節が耐えられないなど。股関節滑液包炎と上臀神経障害など複数の部位で […]

マグネシウム欠乏と心血管系機能

2023年6月2日 By office-k

先日のnoteに続き心血管機能に関するデータをまとめてみたい。今回のテーマはマグネシウム。 マグネシウム(Mg2+)は、心臓の鼓動、内皮機能、止血など心血管系機能の維持において重要な役割を持つ必須栄養素。しかし現代の成人 […]

©2018 Office-k All rights reserved