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母親のヨウ素摂取量と新生児の神経発達

2022年4月28日 by office-k

学芸大学整体院office-kで産後の骨盤矯正を受ける母親の子供の足


世界保健機関(WHO)は、脳障害や甲状腺機能障害を防ぐために、妊娠中の十分なヨウ素摂取を推奨しているが、現在ヨウ素欠乏は妊婦や幼児における公衆衛生問題の一つとなっている。

今回のブログは、妊娠中のヨウ素摂取量が新生児の神経発達に及ぼす影響を調査した日本の研究をまとめてみたい。

妊娠中のヨウ素必要量は、胎児の甲状腺機能が母体に依存しており、胎児への甲状腺ホルモン伝達のために母体のサイロキシン産生量が増加するため高くなる。
いくつかのメタアナリシスやシステマティックレビューでは、妊娠中の軽度から中等度のヨウ素欠乏が子供の神経発達に悪影響を及ぼすと指摘している。

WHOは、妊婦には250μg/日のヨウ素摂取を推奨している。

日本人の食事摂取基準では、推定平均必要量(EAR)として170μg/日、推奨食事摂取量(RDA)として240μg/日、妊婦の耐容上限摂取量レベルとして2000μg/日が示されている。

現在、日本では妊婦にヨウ素剤を使用することを公式に推奨していない。

日本人は、海藻や昆布など、ヨウ素を多く含む食品を日常的に摂取しており、いくつかの研究では日本人の成人平均ヨウ素摂取量は1000-3000μg/日と推定され、日本人のヨウ素摂取量は、特に高齢者において耐容上限摂取量に十分かそれ以上であると報告されている。

しかし、若い日本人はヨウ素含有量の少ない食品を摂取する傾向があるとの報告もる。
妊娠適齢期を含む現代の日本人若年層において、ヨウ素摂取が不十分な人の割合が少なくない可能性がある。
16%の妊婦はヨウ素摂取量が少ないと想定され、現代の日本人妊婦のヨウ素摂取量が子供の神経発達に与える影響が懸念されている。

リンクの研究は、約10万人の妊婦を含む全国規模の出生コホート研究を用いて、妊娠中の母親のヨウ素摂取量と1歳および3歳の子どもの神経発達遅延の関連について検討したもの。

1歳時の微細運動領域の遅延リスクは、ヨウ素摂取量最低五分位群では、ヨウ素摂取量四分位群に比べ増加した。
1歳時の問題解決の遅延リスクは、ヨウ素摂取量最低五分位と二分位で増加し、ヨウ素摂取量最高五分位で減少した。

3歳時のコミュニケーション、微細運動、問題解決、個人-社会的領域の遅延リスクは、ヨウ素摂取量の最低および第2五分位群で第4五分位群と比較して増加し、微細運動と問題解決の領域の遅延リスクはヨウ素摂取量の最高五分位群で減少していた。

妊娠中の低ヨウ素摂取レベルは、子どもの神経発達に影響を与える可能性がある。

Maternal Iodine Intake and Neurodevelopment of Offspring: The Japan Environment and Children’s Study


・この研究の結果、以下のことが明らかになった。
(1) 妊娠中に食品からのヨウ素摂取量が少ないと、1歳および3歳時の子どもの神経発達遅延リスクが高まる。
(2)ヨウ素摂取が不十分な妊婦の数は少なくなかった。

・今回の研究では、ヨウ素摂取量の第4五分位値(176-276μg/日)がEAR(170μg/日)とRDA(240μg/日)の水準に相当している。
第4五分位群に比べ、第1五分位群(40μg/日未満)と第2五分位群(41-123μg/日)では、1歳と3歳の子どもの神経発達のいくつかの領域で遅延リスクが増加した。
これは、日本におけるヨウ素欠乏症妊婦の数は無視できない可能性があり、ヨウ素摂取不足により子どもの神経発達の遅れのリスクが高まる可能性があることを示している。

・ヨウ素剤服用者を除く3歳および8歳の小児を対象に、妊娠前半のヨウ素摂取量と神経発達の関係を調査した研究では、ヨウ素濃度が摂取基準である160μg/日以下の母親から生まれた子どもにおいて、3歳では言語の遅れ、行動上の問題、微細運動能力の低下、8歳では言語、学校の成績が悪く、特別教育サービスを受ける可能性が高くなると報告している。

・母親のヨウ素摂取量が最低(220μg/日未満)および最高(391μg/日以上)の四分位は、第2四分位の母親と比較して、18ヶ月児の認知-発達スコア(ベイリー-IIIスコア<1標準偏差)の低さと関連していると報告している研究もあるが、ヨウ素摂取量最高値群における今回の結果はそれらの研究とは一致しなかった。
この結果の不一致は、以下の要因に起因すると考えられる。
(1) ヨウ素摂取源の違い(食物またはサプリメントから)
(2) 食品からのゴイトロゲン摂取量。
まず、日本では、習慣的なヨウ素摂取レベルに大きく寄与しているのは、昆布(60%)とスープストック(30%)である。一方、他の多くの国では、妊婦は食品(牛乳、ヨーグルト、魚、ヨード添加塩など)と共にヨードサプリメントからヨウ素を摂取している。

・無機ヨウ化物の吸収率は、健康な成人では90%以上。
一方、昆布中のヨウ素のバイオアベイラビリティは低いと推定されている。
ヨウ化カリウムのサプリメントからのバイオアベイラビリティよりも、海藻のヨウ素のバイオアベイラビリティが低いと報告する研究がある。
すなわち、昆布や海藻からの推定ヨウ素摂取量が多くても、昆布からのヨウ素吸収率が低いために、子供の発達に悪影響が出るとは限らない。
このことは、コンブや海藻の摂取量が多いグループで子どもの発達遅延リスクが減少したという本研究の知見からも支持される。

・また、日本人はゴイトロゲン(大豆イソフラボンなど)と一緒にヨウ素を摂取している可能性がある。
大豆イソフラボンは、ヨウ素が甲状腺ホルモンに取り込まれるのを阻害する。
日本食には豆腐、味噌、納豆、ソイソースなどの大豆製品が含まれており、ヨウ素を含む食品(例えば、海藻、昆布のスープなど)と一緒に食べられることが多い。
従って、大豆の摂取はヨウ素の過剰摂取による子供の神経発達への影響を抑制する可能性がある。

・ヨウ素摂取量の少ない群における神経発達遅延リスク上昇は、1歳よりも3歳において顕著だった。
この理由は、ASQ-3の有効性が3歳時よりも1歳時の方が低いためと思われる。

・ヨーロッパとオーストラリアの先行研究では、妊娠中のヨウ素摂取量と生後6ヶ月から10年の間の子供の神経発達の結果との関連が報告されている。
日本人女性の妊娠中の不十分なヨウ素摂取量は子供の神経発達に影響を与え、その影響は小児期まで続く可能性がある。

・今回の研究では、日本人妊婦を対象とした過去の研究と比較してヨウ素摂取レベルが低く、56.7%の妊婦がヨウ素摂取不足(EAR、170μg/日未満)だった。

・欧米食の増加により、若い世代の妊婦のヨウ素摂取量が減少している可能性がある。

・伝統的な日本食を食べていない人のヨウ素摂取量は有意に低く、このパターンは主に若い参加者に見られたと報告した研究がある。この研究では、ヨウ素摂取量は年齢が若いほど低い傾向にあった。

・WHOは妊娠中および授乳中の女性に250μg/日のヨウ素摂取を推奨しており、ヨウ素欠乏症の妊婦にはヨウ素添加塩、ヨウ素サプリメント、ヨウ素強化食品などのヨウ素含有食品を推奨している。
日本では、一般的に市販の塩にヨウ素は添加されておらず、また、ヨウ素を多く含む海藻の摂取や昆布でとっただしの利用で十分なヨウ素を摂取できると考えられているため、妊婦にヨウ素サプリメントの摂取を公式に推奨していない。

結論
本研究により、妊婦の低ヨウ素摂取が1歳および3歳児の神経発達に影響を及ぼす可能性があることが明らかになった。
近年、日本ではヨウ素摂取不足の妊婦の割合が無視できないと考えられており、日本の妊婦にヨウ素摂取を推奨する必要がある可能性がある。

Filed Under: nutrition, Woman's Health Tagged With: 妊娠中栄養学

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